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俺が異世界召喚される理由

学ランを着た少年、加藤晴也(17歳)は考えていた。

いつになったらこの詰まらない授業が終わるのかを。

今は晴也が最も苦手とする科学の時間だ。


「なんで俺は理系に行ったんだろう…」


晴也は英語が得意だったが文系に進む友人がいなかったため理系に来たのだ。しかし友人は別のクラスになってしまい、孤立してしまっている。実に惨めだ。


「全然わからん…」


これでも授業は聞いている方なのだが全然理解出来ていない。クラスに友達もいないためわからない所を聞くこともできない。他のクラスにいる友人たちは新しい友達と盛り上がっているため声がかけづらい。

まさに八方塞がりだ。この前親に塾に入れてくれと言ったところ、親から「どうせ行っても変わらないでしょ」と言われてしまった。実に酷い親だ。

色々考えてるうちにやっと科学が終わった。今日の授業はこれで終わりだから早く帰ろうと思う。ぼっちは帰るのが誰よりも早い。クラスで帰るのが異様に早いやつがいたら声をかけてあげるといいと思うぞ。

いやまじで頼む。ぼっち辛い…


今日はマンガの発売日だ。本屋によって帰ろうと思う。本はいいぞ?休み時間を潰すことができる。逆に本を忘れてしまうと行きたくないのにトイレに行ったり廊下をうろうろしなくてはならない。この世界はぼっちに優しくないのだ。俺が内閣総理大臣になったらまずぼっち解決に向けて政治を行うぞ。多分ていうか絶対ありえないけど…

欲しいマンガも変えたしそろそろ帰ろうかなと思ったところ体に異変が起きた。体が動かないのだ。周りの人たちも止まっているみたいだ。突然頭に直接声が響いてきた。


「今、この世界の時間を止めました。あなただけ動けるようにします。」


すると体が動くようになった、しかしこの不可解な出来事に驚きを隠せないでいた。


「どうやって時間を止めたんだ?それでお前は誰だ?」


初対面でタメ口なのは昔からのくせだ、最近はほとんど喋ってないけど。すると声が聞こえてきた。


「私は勇者連盟の案内人のフィーナと言います。時間を止めたのは時空石という特別な石に魔法をかけて止めています。急なのですがあなたにお願いがあります。「「勇者」として私たちの世界を救ってくれませんか?」


晴也はラノベやマンガなどでこのようなシチュエーションを何度も見てきた。だから少し耐性があったのだろう。心が高揚していたが冷静に答えることにした。


「分かった。任せろ。」


晴也はこの世界に嫌気が指していた。この世界よりはマシだと判断したのだった。

するとフィーナが喜びに満ちた声で


「ありがとうございます!これで世界が救われます。」と言った。


俺なんかで喜んでくれるならこっちも嬉しい限りだ。


「ちなみになんで俺なの?」


これは実に気になっていたところだ。祖先が伝説の勇者だったとかそんな感じのを期待していた。


「それはですねー。勇者の条件が3つありまして。

1つ目がこの世界に絶望していること。2つ目がこの世界に嫌気が指していること。3つ目がこの世界に今後なんの影響も与えない人。の3つに見事に当てはまるからです!」


満面の笑みで言われた…


「え、俺今後なんの役にも立たないの?」

「はい!全く役に立ちません!このままだと将来有望なニートでした!」

「俺そんなに絶望してた!?」

「はい!それはもう他にないくらいに。」

「絶望と嫌気が指すって一括りにしてよくない?」

「決まりなので仕方ありません。勇者連盟のお偉いさんがたに消されますよ?」

「理不尽すぎる!」


勇者呼んどいて条件に難癖付けただけで消す組織ってなんだよ…てか俺将来ニートかよ!色々心折れたわ…


「ではそろそろ異世界行きましょうか!」

「行かねえよ!」

「え?」


フィーナが小首を傾げていた。


「俺はそんな理由で異世界召喚なんてしたくない!」

「でもこのままだとニートですよ?」

「行きます…」


俺の人生の中で最も早い切り替えだったと思う。


「ではゲートを作りますのでそこから来てください」


すると目の前に人一人が入れるだけの大きさの扉が現れた。


「こんな気乗りしない異世界召喚されるのは俺くらい

だろうな…」


これから先に不安を覚えつつ俺はゲートを潜った。










初めて小説を書いてみましたw文とか色々変かも知れませんが暖かい目で見てあげてください!

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