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30年間、ずっと彼氏ができなかった私に遂に彼氏ができた日のお話。

作者: 七瀬





”30年間、ずっと彼氏ができなかった私に遂に彼氏ができた日のお話。”




私は30年間、ずっと彼氏が一度もできた事がない!

だから男性に対して、どう接していいのかよく分からないのだ。

“男性への情報だけが頭いっぱいになり、現実は上手くいかなかった!”

そもそも彼氏ってどうやって作るの?



・・・ずっとそんな事を思い続けて、30年!

ようやく私は彼氏ができる日が来たのだ。

彼は誰にでも優しく、こんな私にも優しい!

私は直ぐに彼の事を好きになったのだが、一緒に居てもどうしたら

いいのかよく分からない。

何か彼に話そうと想うと? “顔が引きつるし、上手く会話ができない。”



『ねえねえ涼ちゃん? 今から何処に行こうか。』

『佐野さんがいきたい所でいいよ。』

『・・・あのさ、前から言おうと思ってたんだけど? 

“その佐野さんって呼び方変えてもらえない? もう俺達、付き合ってるんだし! 

恋人同士なんだから、俺の事はこれから颯でいいよ。』

『・・・ううん、じゃあ、“颯クン。”』

『うん、まあそれでいいか! じゃあーなんか今から食べに行く?』

『そうだね、スィーツとかどう?』

『いいね! スィーツ食べに行こう。』

『うん!』




・・・徐々にだが少しは私も、“颯クンの彼女らしくなってきたかな。”

彼の事を知れば知るほど、私は彼を好きになっていった。

彼って? こんなに優しんだ~とか、こんなに物知りなんだとか、

新しい発見がいっぱいあるの!




ただ彼は本当にモテる彼だからいつも心配ばかりしてしまう。

今日もそうなんだけど? 彼と一緒に歩いていると、私の知らない女性が

彼に声をかけてきた!



『あぁ、久しぶりじゃない~颯!』

『ひょっとして、文菜? なんだよ~めちゃめちゃ可愛くなってんじゃん!』

『もぉ~バカ言わないでよ~それより隣の子、彼女?』

『“まあね!”』

『“随分、女の子のタイプ変わったのね!”』

『そうかな? 俺はそう思わないけど。』

『“だって! 前に付き合ってた元カノ、めちゃめちゃ可愛かったじゃん!”』

『今の彼女も可愛いよ。』

『ふーん、じゃあね! また連絡するわ。』

『うん! 番号は変わってないから、何時もでいいよ。』

『じゃあね!』

『バイバイ~』






こんな感じで、彼は私と一緒に居ても違う女の子によく声をかけられるのだ。

それに? “彼の元カノって、そんなに可愛かったのかな?”

彼に直接聞きたいけど、なんだか凄く怖いし、、、。

こんな事でヤキモチも妬きたくない!

それにまた元カノと “ヨリを戻すような事があったらと想うと、、、? 

素直に聞けないんだな。”

彼が私だけをこれからも好きで居てくれらたらいいのにって思っちゃう。

いつもそんな事を考えてしまうの!

“彼が私だけのモノになればいいのにって!”



・・・そんな事できるはずがないのにね。




『どうしたの? ボーっとして。』

『ごめんごめん、考え事してた!』

『“もし? 他の男の事を考えてるなら考えないでほしんだ!”』

『えぇ!?』

『“俺はいつだって! 涼ちゃんの事だけだから。”』

『・・・は、颯クン、』

『だから絶対に他の男の事なんか考えないでよ。』

『うん!』




恋愛下手な私だけど、私は彼にちゃんと愛されているのだろう。

何故? 私なのかは分からないけど、ちゃんと彼は私だけを見てくれ

てると信じている!

私は不器用なりに、彼と会う時は“手作り弁当”も作るの。

それを美味しそうに食べてくれる彼を見て、また私は幸せになるわ!

これからもこんな私と一緒に彼には居てほしい。

自分の想ってる事を素直に彼に言えない私だけど、辛抱強く私だけを

見ててくれるかな。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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