私などとは釣り合わない出会い
※この物語に登場する人物、団体名、地名等は全て架空のものであり、現実に存在するものとは一切関係ありません。
〜高等部入学式〜
学園長 「…であるからして…」
瞳眼 (あー話長いなー、学園長の話とかって退屈なんだよねー)
? 「あの」
瞳眼 「ん?」
声のした方を見てみると美しく特徴的な茜色の瞳をした長髪の少女がいた。
瞳眼 (誰…だろ…突然話しかけてきてなんの用…?)
? 「そこのあなた、ちゃんと先生方のお話を聞いているのですか?」
瞳眼 「え、あぁうん、聞いてるよ」(本当は全く聞いてないんだけどね)
? 「…じゃあさっき学園長の仰った言葉、復唱できます?」
瞳眼 「え?えーっとー…あー、いやー…ははは…」
? 「やっぱり聞いてないじゃないですか…校則や学園生活についての説明もありますし、しっかりと聞いておいた方がいいと思いますよ。」
瞳眼 「いやそれは…はい、仰る通りです…すみません…」
? 「わかったら真面目に聞いてください。先生方にも失礼です。」
瞳眼 「はい…」
〜1時間後〜
瞳眼 「はぁーやっと終わったー…おしり痛い…」(この後はクラス発表とホームルームか…早く帰りたい…)
少女A 「ねぇねぇ茜さん!茜さんってモデルとかやってないの?」
? 「いえ…特に何も…」
少女B 「えーもったいない!そんなに綺麗なお顔してるのに!」
? 「そこまで綺麗ではないと思いますよ…多少は整っているかと思いますが…」
少女C 「あのね茜さん…そういうこというと…傷ついちゃうよ…私みたいな人は…」
? 「え?す、すみません、悪気はなかったのですが、どう、お詫びすれば…」
少女A 「いいよこいつのことは気にしなくても!茜さんのことからかってるだけだから!」
少女B 「もー、酷いなーお前はー!!」
? 「…仲がよろしいのですね…」
瞳眼 (うわー早速人気者じゃんあの真面目な子…綺麗な顔してるもんなぁ…できるだけ関わらないでおこう…)
?? 「おーっす瞳眼〜!」
瞳眼 「あ、かすみんじゃん。」
香澄 「その呼び方やめてって…はぁ…」
瞳眼 「可愛くない?かすみん。」
香澄 「うーん、可愛いとは思うけどさー、僕には合わなくない?」
瞳眼 「そう?」
香澄 「そう。あ、そういやクラスどうだった?」
瞳眼 「まだ見てない、これから見に行くとこ。」
香澄 「お、奇遇だねー、僕もこれからなんだー。」
瞳眼 「見てなかったのか…」
私たちは雑談しながらクラスの貼り出されている広場へ向かった
香澄 「僕は…2組だな!瞳眼は?」
瞳眼 「…あ、あった、私も2組、同じクラスだね、よろしくかすみん。」
香澄 「おぉ!よろしくな!1年と言わず3年!」
瞳眼 「はいはい。」
香澄 「なんか適当じゃない?」
瞳眼 「そんなことないよ。」
香澄 「ほんとにー?」
少女B 「お!茜さんとクラス同じ!よろしくね!」
? 「よろしくお願いします。」
少女A 「私は別クラスだー、でも沢山話そうね!」
少女C 「うわ、私コイツと同クラだわ、」
少女A 「なんだよそのテンション!」
? 「よろしくお願いしますね。みなさん。」
瞳眼 (あの人は1組か…まぁ同じクラスでもそう関わることは無かったと思うけど)
香澄 「瞳眼?どした?」
瞳眼 「ああいやなんでもないよ」
香澄 「そっか!じゃあ行こう!我らの教室へ!」
瞳眼 「そのテンションでよく疲れないな…」
ここから家の前までは特に何もなかった。のだが…
〜自宅マンション〜
瞳眼 「はー疲れたー、なんでずっと話聞くだけで疲れるんだろ。エレベーター使うかー。」
? 「あ、あなたは…」
瞳眼 「ん?」
振り向くと茜色の瞳と髪の少女…そう、あの時の
瞳眼 「…あぁぁ!!」
? 「な、なんですか突然叫ばないでください!」
瞳眼 「あぁ、いや、ごめん。君もここに住んでるの?」
? 「まぁ、はい…」
瞳眼 「あ、エレベーター来た。乗る?」
? 「乗ります。」
〜エレベーター内〜
瞳眼 「何階?」
? 「7階です。」
瞳眼 「え、同じじゃん。」
? 「そうなんですね…」
瞳眼 「てかご近所さんだよね、名前聞いてもいいかな、私は瞳眼、陽乃森瞳眼。」
? 「私は紅葉茜と言います。」
瞳眼 「…もしかしてだけどあの紅葉財閥の紅葉だったりって…」
茜 「はい?」
瞳眼 「ああいや、ここって家賃そこそこ高いし、苗字もあんまり見ないからもしかしたらーとか。」
茜 「…まぁ、はい。紅葉財閥の紅葉です。」
瞳眼 「え、マジか…」
茜 「事実です。あなたの苗字もあまり見ませんよね。そういえば陽乃森学園と同じですね。まぁあまり深くは聞きませんよ安心してください。」
瞳眼 「…あぁ、そうしてくれると助かる。」
チーン
〜7階廊下〜
瞳眼 「じゃあ私ここだから。」
茜 「……驚きました、まさかお隣だったなんて…」
瞳眼 「え?ま?」
茜 「…どうやらそのようです。」
瞳眼 「あー、なんと言うか、よろしく?」
茜 「…よろしくお願いします。」
バタン
〜自室〜
瞳眼 「………いやまさかご近所どころかお隣だったなんて…さすがに予想外だった…でもまぁ、あまり関わることは無いだろうな。うん。あの人常に沢山の人といたからな…」
こうして私の普通の落ち着いた日常が…始まった…のか?
この小説は初めての作品であるため、経験や技術も浅く、至らない点が多くあるかと思います。ですがどうか、温かく見守ってくだされば幸いです。