五
登場人物
籐嶺靱負…北町奉行、大名
十一月が終わると、一年の最後の月が始まる。
「───恨んでいるだろうな。そなたを奉行にしたこと……」
千代田の城の中、政務に使われる表の広間。
吾妻屋を中心とする抜け荷事件のあらましについて真面目に説明していた靱負は、将軍家、厳泉時継が、普段は人を置いておくはずの広間を人払いしたことに気づかなかった。
そして不意に、事件の処理中は触れないと、暗黙の了解でさえあった話題を持ち出されて、彼はさすがに虚を衝かれたように表情を凍らせた。
時継はそれを───靱負の事務めいた、ある意味無防備な無表情から微妙に強ばっていくその変化をじっと見つめていた。
「昔話をする気はないが……」
そうして見取ったものをどう解釈したのか、時継が構わずに言葉を続けると、靱負はわずかに瞳を揺らした。
それには気づいても気づかず、時継はごく軽薄な口調で「そんな年ではないからな」とつけ加えた。
「わたしたちは二人ともこの江戸で幼少期を過ごした。そのくせ、日下の国への思いは強くて、領主と家老、手をたずさえて、国を豊かにして、民を飢えさせることなく幸せにしようと常々語っていた───」
口の端をわずかに微笑の形に上げて語る、彼の声音は平坦なものだった。
靱負は答えない。
『昔話をする気はない』───彼は時継の言葉を心の中で繰り返した。
大抵の人が視線を釘付けにされる靱負のその整いすぎた美貌は、その分そこに差す、一捌けでさえ陰の色はその場の雰囲気を一段重く下げてしまうくらいの力があった。
端正な、というよりはまず理知的な印象を与える、いっそ靱負より年上に見える時継は───それでも二人は年より若く見られる容貌なのだが───相変わらず注意深く靱負を見つめていた。
籐嶺靱負は譜代大名の最高位である厳泉御三家の一つ、日下厳泉家の筆頭家老、香墨家の嫡男として生まれた。
幼名を笙という。
生まれながらにして藩政の重責を担う名家の後継であり、その上、実母が日下家のお殿様の妹姫であったため、家臣でありながら主家の血を引く、家臣団の頂点に立つ貴公子でもあった。
また日下家の世継ぎの若君、和生とは従兄弟という血のつながりはもちろん、乳母を同じくする乳兄弟であり、生まれたときから江戸上屋敷で一緒に育った幼馴染みでもあった。
日下の家臣団は誰しも───共に同じ年で聡明、かつ仲のよい彼らに、明るい未来を背負って立つ主従の姿を思い描いていた。
しかし───。
思いもよらない運命の変転が二人の立場を───距離を大きく隔てた。
当時、将軍家には跡継ぎがいなかった。
その場合、厳泉家の血を引く御三家の男子から年や素質が相応の子が厳泉宗家の継嗣として選ばれ、養子に入って跡を継ぐのが決まりとなっていた。
人選は現将軍家およびその重臣によって───御三家の複雑な思惑も絡みつつつ───密室で決定される。
そうして、どのように『政治』が動いたのか……。
将軍家の継嗣───すなわち、次代将軍は、御三家の一つ、日下家の長子、和生───すでに元服し、名を時継と改めていた───に決まった。
当時、それは多少の驚きを持って大名・旗本に受け止められた。
昔から日下家は御三家の中では世嗣問題に消極的で、思慮深く穏やかな───そして細身の───時継によく似た───現領主は、特に中央の政局に関わることを良しとしていなかった。
とはいえ、慣例にも反しないこと、積極的に反対する理由もなかった。
日下家には時継の下に年の離れた男児がいたため、長子を他家へ(この国の最高位の家柄へ)養子にやることに問題はなく、日下家は粛々としてその決定を受け入れた。
そうして、笙───元服して名を改めた───靱負は、物心つく前からそうと定められていた、敬愛する主君を失った。
その時二人は十五歳だった。
ほとんど実感も湧かぬうち、靱負が時継との永遠の別れを───たとえ同じ江戸の空の下にいても───唯々諾々と受け入れたのは、彼にはまだ日下藩筆頭家老・香墨家の後継という自覚があったからだ。
時継ではない主君を頂こうと、日下の民のために働くという彼の使命に変わりはない。むしろ、少年の胸に生まれた、時継との誓いを守り抜くという新たな思いも彼の支えとなり……。
しかし、逆らえぬ運命は、再び彼を飲み込んだ。
靱負は今や次期将軍家の従兄弟だった。
西国の大藩、阿部籐嶺家が靱負を次期藩主として養子縁組したいと申し入れてきたのは、時継が江戸城に移り住んだ、わずか半年後のことだった。
当時は───いや、今も変わらず───外様大名は、一万石の小大名から十万石を越える大大名まで、幕府から命じられる種々の役目や土木工事などの使役で財政を圧迫され、苦しんでいた。───それは時としてお家騒動の種となるほどに。
その負担を少しでも軽くする方法として、将軍家の血を引く姫君を正室に迎え、厳泉家と婚姻関係を結んで家門扱いとなり、役目を免除されるよう働きかけることがよく知られていた。
籐嶺家の当時の藩主には世嗣がなく、いずれ親戚筋───もしくは他家から養子を迎えることが決まっていた。
ただまだ具体的な話があったわけではない。そんな中、籐嶺家は次期将軍家と血のつながりのある日下藩の筆頭家老・香墨家の長子の存在を知り、将軍家を通して、養子縁組の話を申し入れてきた。
御三家の一つ、日下家の筆頭家老ともなれば他藩の家老職より格上で、特に香墨家は元を辿れば厳泉家の家臣だった家柄である。当時の将軍家と幕閣の了承を取り付けるのはそう難しいことではなかったらしく、かくして日下藩家老から阿部藩籐嶺家次期領主への養子縁組は成立した。
さすがに滅多にない話だと、江戸城の片隅で───あるいは各国の領主・家臣の間では話題となったようだが……。
時継と同じく、靱負の運命もまた大きく変わった。
幼少期を過ごした江戸を遠く離れ、見たこともない西国へと……。
二人が故郷・日下の地を踏むことは二度とないだろう。
武家として、領地を支える農民・商人その他の人々の上に立つ者としての心構えに変わりはない。
しかし周囲の、身分も背負うものもより高貴なものになったのだという言葉は、靱負の心に虚しく響いた。
だが、この運命の変転は、二度と会えなくなった幼馴染みとの再会も予感させた。
籐嶺家の家督を継ぎ、大名となった靱負はやがて、江戸に参勤することになる。
幕政の外側に居るべき外様大名であることと、時継と自分の血縁、そして生家・香墨家と元の主君・厳泉家との関係といった複雑な状況を経て、その時、どうなるかは想像もできないが、もし、何か幕府の役職を得て、時継のために働くことができれば……。
───そして、願いはいつも叶わない。
それを知るまでの彼は───奪われたときと同じ、やはり自分の意思で得たものではなかったが───与えられた阿部藩世嗣───やがては領主という役回りを、己の誇りと思えるように生きていくつもりだった。
実際、そう生きてきた。
やがて義父が隠居した去年、靱負は二十四才で家督を継ぎ、大国阿部藩三十三万石の若き領主となった。
五(その二)
「───私がこの城に入ったのが十五の時。今から十年前になる。……しかしこの座についたのは五年前。まだ五年。私もまだ二十五で……。笙、そなたも去年、阿部の領主になったばかりだな」
「………」
「先代から続いて幕政を牛耳る者たちは私たちの倍は生きていて、彼らはこの世をよくするための新しい試みを嫌い、有能な者を憎み、慣例にないことは決してしない。しかも興味があるのは己の懐を肥やすことだけ」
「───」
靱負は思わず人払いをしたはずの周囲を見回した。
よりにもよって将軍家がそんなことを口にするなど───不穏すぎる。今、彼らのいる広間を仕切る、どの襖の陰で茶坊主が耳をそばだてているやもしれず……。
「気になるか?」
時継はそんな靱負を笑ったようだった。
抜け荷の一件では吾妻屋は取り潰され、主人及び抜け荷に関わった者全てが罰せられることになった。
それは明白な証拠を元に行われた裁きだったが、それでも今まで吾妻屋と取り引きのあった───つまり甘い汁を吸っていた───幕閣・大名からは強い抗議が起こった。
靱負はそれを時継の『了承』の下、一顧だにしなかったが、この件に絡む───というより、黒幕こそがそうであった、南のさる藩についての処分はまだ行われていなかった。
当然町奉行の管轄ではない。時継は『私たちの倍は生きている』老中・若年寄とどのような結論を下すのか……。
───しかも。
「彼らにとって私はただの飾り物。おとなしくここに座っていればいい。───そなたもそう思うか?」
いきなり問われて靱負は面食らった。
「───そんなタマじゃ……」
思わず本音がついてでる。
「そう……」
時継は満足そうに微笑んだ。それはいくら彼が若々しく見えるといっても、もはや無垢な少年のあどけない笑い方ではなく、どころか生気溢れる青年の───すでに野心に満ちた───それだった。
「……」
「好きでこの座に着いたわけじゃない」
と時継は鷹揚に、己が一人座す、豪華絢爛な障壁画と金具で飾られた上段の座の周囲をちらりと見やった。
「だけどもうやり直しはきかないんだ。一度この座についてしまったからには……───私たち以外の意思が、私たちをここまで追い込んだのだから……だったらあとは、己の好きなようにやるしかない───と思わないか?」
起伏に乏しい高めの声にきっぱりと押し切られ、靱負は思わず圧倒された。
少年期に味わった無力感は、靱負だけではない、やはり時継にも深い影響を及ぼさずにはいられなかったのだと───靱負はこの時初めて、自分が経てきた様々な感情の積み重ねを彼の中にも会見ました。
しかし……───その細身の体のどこにそんな力が秘められていたのか、知っていたはずなのに、改めて湧いた感慨を、靱負は強ばった仮面の下に押し隠した。
「新しい世界を作りたいんだよ」
「───」
目を上げると、時継が上座から靱負を覗き込んでいた。
彼は思わず目をそらしたが───相手は構わず続けた。
「もっと自由で……せめてもう少し暮らしやすい世界」
「………」
「容易ではないのは分かってる。あちらこちらから矢のように、反対の狼煙は上がるだろう。私一人では絶対に不可能で、お殿様育ちなんかには絶対できやしない。あるゆる階層の知識と実体験が不可欠で……」
「………」
「───だからそなたを町奉行に任じた」
「!」
靱負はハッと顔を上げた。
「異例なのは分かってた。───理解していたつもりだった。けれど町奉行職は武士階級だけではない、百姓や町人の生活や生業のしくみを知らなければ遂行できない役目だ───だからこそ……」
言いたいことを言い終えたのか、それとも……。
時継は途切れるように口を噤み、浮かしていた腰を再び落ち着けた。
靱負はじっとそんな相手を見つめていたが───……口は開かず、二人の間に沈黙が落ちた。
……しかし、
「どうして、最初からそう───」
と、靱負が口を開くのとほとんど同時に、
「それが、おまえの武士としての誇りを傷つけるなんて思いもしなかったんだ」
と時継の声が重なった。
「………」
靱負は再び口元を引き締めた。
異例どころか実際は、前代未聞なほど格下の役職に任命された、藩主の座に就いたばかりの若い大名。
何か不興をこうむったのだとか、血のつながりがある家臣にはかえって厳しい態度を取る、その証左だとか……───そんなさまざまな憶測は、しかし靱負の耳には入らなかった。
確かに端から難しいことだと理解はしていたが、例え昔とは立場が違っても、あの頃と同じように時継の側近くで幕政に参加し、彼の役に立ちたい……───そんな浅はかな希望は、願いを寄せた当の本人により打ち砕かれた。
なぜ? どうして───?
理性が思考を回転させようとするよりも先に、彼は夢や誇りや面子と共に、自分を支えていた最後の拠り所が打ち砕かれたことを知り、衝撃を受けた。───いや、正確にはどうしたらいいのか分からなくなったのだ。自分を支えていた杖がポキリと折れたような───困惑、混乱。己の存在意義すら危うくなるような───喪失感……。
そして今……。
こうして、初めて知った正解───あるいは時継の率直な思いを耳にしても、靱負はまだどこか納得できない自分を感じていた。
それを不思議に思う……。
「それは───」
不意に再び時継が口を開いた。───まるで靱負の未消化な気持ちを察したかのように。
靱負は黙ったまま相手を見返したが、その時初めて、それまで聡明で落ち着いていた時継の明るい色の瞳に影が差したのに気がついた。
「今のは嘘じゃない」
「………」
嘘だなんて思ってはいない───とは口にしない。
「でも、きっと綺麗事も入っている」
「………」
「城の中でではなく、市井で活躍して世の中をよくするという私の夢を共に担ってほしい───というよりは、ただ単に私の夢を───幻を、そなたに押しつけたのだ。そなたにはそなたのやりたいことややらなければならないことがあったのに。そなただけは私にとって特別───幼馴染みという過去の気の置けない関係が、いつの間にかそなたを一人前の人間として尊重するということを忘れさせていた。───十年会っていなかったのに、未だに私はそなたと自分を同一視していた」
「あなた様の───夢とは?」
「───」
二人の間に低く響いた声に、時継ははたと靱負に目を据えた。
「四六時中、人に見張られている、こんな窮屈な城など抜け出して、くだらない、細かすぎる馬鹿げたしきたりなど全て無視して、城の外の世界を自由に───己の力だけを頼りとして生きていきたい……」
「───幻です」
「確かにそうだ」
「しきたり、慣例、法度に縛られていない人間などいないのです。秩序がなければ、どんなに腕自慢の武士でも、金持ちの大商人でも、一人では生き抜けない」
「………」
そう時継に諭す自分が靱負は悲しくもあり、可笑しくもあった。
まさか、時継の真の夢が、ただ自由に生きたいという、そんな馬鹿げたものであるとは……。
贅沢を尽くした衣食住、美姫、狩りや賭博、美術品でもいい、大抵のものが手に入る立場にありながら……。
やはりこの世のすべてのしがらみから完全に自由である者は存在しないのだ。
………。
靱負は不意に、心の中の誰かに話しかけた。
その相手の───今は憔悴した───あの時の力強い言葉がよみがえる。
『……ご定法を守らず、秩序などないと標榜するのなら……身分も関係ない。自分より偉い人なんか存在しない。みんな平等なはずです。……生きることに関しては』
それでよかったはずだ。
今この目前に座す、この世で一番高い身分の人にとっては。
儚い夢を───幻を、この貴人は己の分身を市井に解き放つことで実現させようとした。靱負を江戸屋敷と国の城の奥深く納まる『お殿様』にはせず、江戸の町方の行政・司法を担う町奉行にすることで、幾ばくかは叶うと本気で信じた。
「本気で……」
「───靱負」
時継が彼を呼ぶ。
「───」
靱負はこの時初めて、『上様』ではなく時継本人をまっすぐ見返した。
───この、全てが遠くに離れてしまった幼馴染みの頭の中は、外からは想像もできないほど幾重もの複雑な思惑が取り囲んでいて、己の真意を容易に見せない。
こうして、こんな風に己の後悔を───真実を吐露しているように見える時でさえ本当の気持ちはその何分の一にも満たないのかもしれなかった。
「私のわがままでそなたを傷つけた。それは決して私の本意ではない。奉行の任は───」
「───きっと今でなかったら、あなた様の真意も夢も───そして妥協も、理解できなかったでしょう」
靱負が相手の───時継の言葉を遮ることなどあり得ない。時継は微かに驚いた顔をした。
「笙」
時継が思わず呼びかける。
「違います」
靱負は生真面目な様子で首を振った。
「それは幼き頃の名。今は───」
「籐嶺靱負、西の大藩・阿部家の───今や当主だな」
もはやその氏も名もあの頃のものではない。
「あなた様が和生でないように……」
二人は揃って目を合わせた。
そうして見交わす瞳の中に───十年前に終わっていたはずの、少年期の終わりを今さらながらに実感して───二人は、その時の遅さに苦笑した。
「本日はあなた様の思し召すところ───その一端でも伺えて───とてもありがたく存じます。日下一国から、この世のすべて───ずいぶん規模は大きくなりましたが、せめてあなた様のお膝元、この江戸の町の人々の暮らしをよくすることに、少しでも力になれましたら……」
「靱負」
「町奉行職は重責です。この私に勤まるかどうかは───……いえ、命を懸けて、勤めたいと存じます」
靱負は改めて平伏し、一瞬強く目を閉じた後、顔を上げた。
「───この私のために……だけではないらしいね」
本来ならばひどく感激する瞬間───だったはずなのに、時継はそれには一瞬間を置いただけで、あとは軽い皮肉げな雰囲気を滲ませていつもの口調に戻った。
春に町奉行に任命し、登城を拒否して彼の前に姿を現さなくなってから半年。
今は冬。
この期間に靱負の身に何があったのか、彼は何を見、耳にしたのか。
子細漏らさず聞いてみたい───という己の欲望を、時継は押し殺した。
自分の知らない、そして焦がれて止まない───未知の世界に踏み出した靱負に羨望や嫉妬を感じるとしたら、それは己の自業自得だ。
それでも靱負にならば、このような未練も理想もその身に負わせて───結果、それが思い通りにならなかったとしても───後悔はない。
この思いを靱負が知ることは一生ないだろうが……。
一方、靱負は、自分に向けられた時継の『主君のためだけではない』という言葉───いや、的を射た指摘に心から驚いていた。
自分が口にした『命を懸ける』という言葉。
誰のために命を投げ出せるかといえば、それはもちろん時継だ。
永く共にありたいという幼い頃からの望み通り───このような形で叶うとは思いもしなかったが───彼は、時継の夢を担う分身として、市井に足を踏み入れることになった。
そう、彼の胸には今、一人の若者の面影があった。
この城の外にある広くて残酷な世界を、彼よりも先に───前を、歩いている青年。
年齢より若く見える幼い顔立ちと明るく率直な性格。それでいて、時には非情な采配を振るわなければならない、町方同心という役目にふさわしい風格をすでに漂わせる彼は……。今は、打ちのめされている。
「上様、まずは一つ、お願いしたき儀がございます」
「なんだ?」
「今回の抜け荷事件。奉行所よりも先に動いていた御庭番からは逐一上様の元にご報告が届いていたかと存じます。彼らを差配していたのは上様の御側近くの……高藤様? それとも若杉様でしょうか? ぜひ直接話をさせていただきたいのです」
「何故? そなたたちの調査結果と突き合わせたいのか? 私はどちらの記録も目を通したが、大きな齟齬はなかったぞ」
「いえ、手前が知りたいことは、紙の記録には決して載らぬこと、そして決して上様のお耳には入らぬこと。───どうかお聞き届けを」
「……わかった。呼ぼう。一時待つように───」




