第7話 鉄狼団vs超力騎士ジーク
「ここが団長、アルタリアのいる場所だ。」
ここは塔の最上階。
目の前には豪華な重い扉がある。
俺らは扉を開けた。
すると声がした。
「やぁ。ジーク。久しぶりじゃあないか。私だよ。覚えているかい?ま、アンタは騎士団から消えたから覚えてないかな?」
声の主はアルタリアだった。
すると、ジークは声を荒げ、こう言った。
「ふざけるな!この裏切り者が!」
ジークがそう言うと、アルタリアは、「裏切り者?なんて事を言うんだい!ジーク!裏切り者はあんたの方だ!一緒に世界を変えるって言ったじゃないか。それなのに!それなのにアンタは騎士団を離脱して、王宮に行ったじゃないか!」そう言った。
「確かに俺は騎士団を離脱したよ。でも、アルタリア、君は、いつからそんな風に変わってしまったんだ?君は、盗賊団のメンバーにしておくには勿体無い人材だろう。騎士団を離脱してしまったことに関しては、悪かったな。もう一度、一緒に世界を変えよう。そして、再び共に戦おうよ!」ジークがこう言った。すると、「共に戦う相手ならそこに居るじゃないか。レイヴンと言う名の、契約者が。」と言った。
俺は一つ質問した。
「おい!なんで初対面なのに俺の名前を知っているんだ?」と聞いた。
すると、アルタリアがこう言う。
「騎士団さ。ナキカゼのな。アンタらがあそこに行った時、騎士団メンバーの中に鉄狼団のスパイを送り込んでたのさ。」
アルタリアがそう言うと、ジークは、「騎士団の裏切り者。お前を連れ戻す。俺らが勝った時は、大人しく仲間になれ。仲間になったら、仮想の果て行きは、免除してやる。もし俺らが負けたら、迷い人と迷い人隠しの罪で、仮想の果てに行ってやる。」そう言った。
「面白れぇ。乗った!」アルタリアがそう言ったので、戦う事になった。
アルタリアは素早く間合いを詰め、技を打った!
「ガイアクラッシャー!」そう叫び、メイスを振り下ろす。
すると、地面に亀裂が入り、亀裂が光った瞬間!
とても大きな爆発音。そして、酷い煙。
そして、攻撃を受けたジーク。
技を決めたアルタリアだが、反動で動けなくなっている。
その瞬間。ジークが反撃に出る。
「ブリザードバースト!」
氷結の力がジークの大剣に集まり、ジークが剣で薙ぎ払った。すると、氷の柱が地面から出てきて、爆発したようだった。
動けなかったアルタリアに勿論直撃した。
お互いフルパワーの技を食らったので、体力はもうない。
お互いに武器を構え、必殺技を出そうとしている。
「ガイア•メイスブレイク!」
「銀河氷結剣!」
アルタリアの攻撃で塔に亀裂が入り、ジークの斬撃で辺り一面が凍る。
お互いにダメージを与え、相打ちかと思われたが、ジークのみが倒れている。
「なんで!?相打ちだっただろ!」
俺はそう思った。
が、しかし、アルタリアが「子分共。よくやった。」
なんとアルタリアはジークの斬撃を子分に庇ってもらい、子分がジークを押さえてるところに一撃を叩き込んだようだ。
俺は思わず、「これがお前らのやり方か!卑怯だぞ!元騎士団の、騎士道精神が微塵も感じない!」
俺は怒りに任せ、アルタリアに抵抗するのだった。
第7話 鉄狼団vs超力騎士ジーク 終