第5話 王都での泥棒騒ぎ
俺らはあの後...
「やーっと王都に着いたな!ジーク!」
「あぁ。色々あったがやっと着いたな。」
そう、目的地だった王都に着いた。
王都は生前、ジークの居た王宮がある。
この王都はジークが居た頃、一度暗黒龍に滅ぼされたが、復興したようだ。
そんなふうにこの世界に来て、初めて見た大都会に興味が湧いてきたころ、突然。
「泥棒だ!誰か捕えてくれー!」とある店の店主か言ったのだ。
俺らは、走ってくる人影を捉えた。
手には何かもっているようだった。
俺はジークと共にその泥棒を捕まえた。
「離せ!離せったら!」泥棒はこのように抵抗する。
だが、ジークと共に店の店主に引き渡した。
すると、店主は「またお前らか!何度も何度も来よって!お前らは何度仲間が捕まろうと懲りないようじゃな!また地下牢送りにしてやるからな。覚悟しとけ!泥棒どもが!」
と言っていた。
ん?待てよ、"また"お前ら?
そう思ったので俺は店主に聞いた。
すると、「あいつらはな、最近できた盗賊団、名前は鉄狼団と言うんじゃよ。奴らのアジトは突き止めているものの、鉄狼団のリーダーが強すぎるせいで、騎士団すら歯が立たないのじゃよ。」
そう言ったので、俺はアジトの場所を聞いて盗賊団を倒しに行く事にしたのだった。
〜一方その頃 鉄狼団内部は〜
「また仲間が捕まってしまったようです。アルタリア鉄狼団団長様。」
「ほう。そうか。して子分どもよ、そなたら、ジークが再び目撃されてるようじゃな。何か知ってるやつはおるか?」
「ジークは、レイヴンと名乗る者と共に行動しているようです。ジークは護霊のはずなのに、実体を持っているようです。」
「なに?それは本当か?もし本当なら、ジークを捕まえるしかないな。わらわの真の目的こそ、ジークを捕まえることじゃからな。」
「伝令!ジークはここに向かっているようです!」
「ほう...探しに行く手間が省けたのぉ。皆の衆!戦闘体制じゃ!」
第5話 王都での泥棒騒ぎ 終