維伝での鶴丸&小烏丸が円環から引っ張り出したい者 / 例の彼が助けたい三日月
維伝の話になります。
物語の終盤で、鶴丸と小烏丸が「円環から引っ張り出したい者」の話→遡行軍姿の山姥切国広「三日月を助けたい」というシーンが続きます。
これ「円環から引っ張り出したい者」=三日月とは言えないんですよね。
鶴丸と小烏丸は一言も「三日月を円環から助けたい」とは言っていませんし、山姥切国広も「三日月を”円環”から助けたい」とは言っていません……それぞれ誰をさして、何を指しているのでしょうか?
【鶴丸&小烏丸が円環から引っ張り出したい者】
ズバリ円環の原因を作った山姥切国広だと思っています。三日月は円環に囚われて結いの目になってしまいましたが、円環の原因そのものは三日月によるものではない感じですから。
さて予想ですが、正史では三日月は何かしらの理由で退場したのに山姥切国広はそれを受け入れられず円環を始めてしまったのかと思います。円環をする理由は別に考察しますが、物語を強くして正史になり替わるため。つまり正史では失われたはずの三日月が生存しているifの物語を正史にするためと考えられます。
さて作中では、下記のような発言がありました。
小烏丸「あの者がいる円環もまた既に放棄された世界」「あの事があったせい。政府はあの者を瑕疵と判断した。この本丸が政府から警戒されている。本来なら解体も致し方ない」「あの者を円環から連れ出す」
鶴丸「何をしているのか知らんが、いつか引っ張りだしてやる」「寂しいだけだ」「驚かされっぱなし。救い出して今度はこちらが驚かせる番」
遡行軍姿の山姥切国広「いつの日か三日月宗近、お前を救い出して見せる」
【鶴丸&小烏丸が円環から引っ張り出したい者】
大事件を起こして政府に瑕疵認定されたのは誰なのか? 大事件=円環を始めたことなのだろうと思うけれど、あくまでも予想にすぎないですがおそらく円環をスタートさせた山姥切国広。
気になっているのは「連れ出す」「引っ張りだす」=「救い出す」と思っていいのかという点です。
鶴丸のセリフには両方ありますが、小烏丸は助けるとは言っていないです。
また、鶴丸は「寂しいだけ」という理由で円環への糸口を探っているようですが、この「寂しい」という表現が誰の何に対する寂しさなのかもちょっと判断が尽きません。
この鶴丸と小烏丸の微妙な温度差のようなものは、鶴丸が交戦した遡行軍姿の彼の情報を小烏丸に共有していないという点からも少し感じ取れます。そもそもこのシーンになるまで、おそらくこの二振は特命調査で円環の手がかりを得られるのでは? と面と向かっては情報共有していないように思えるんですよね。
多分お互いの意図は汲んでいたのでしょうが、円環から引っ張りだす糸口を見つけたいという目的については未共有だった。
【遡行軍姿の山姥切国広が助けたい三日月】
あの遡行軍姿のが山姥切国広であることはパンフから確定です。
さて彼の目的ですが、今回は『いつの日か三日月宗近、お前を救い出して見せる』というセリフに絞っての考察になります。
彼は「円環から」とは言っていません。この場合の救いとは「円環からの救出」か「折れるとかの運命からの救い」の両方が候補に挙げられます。まぁ「折れるとかの運命からの救い」という意味でしょうね。
ifの物語を積み上げて正史にする。そうすることで「三日月が生き残った」未来を創るということが目的なんじゃないかと思います。