ifが正史を塗り替えるには
刀剣男士の任務失敗などで歴史改変が生じたとしても、すぐさまそのifの物語が正史に塗り替わるわけではありません。
ではどういったことが起ると、正史はifに塗り替えられてしまうのでしょうか?
まず 刀剣男士が敗北したり、任務に失敗するとifが生じます。維伝でもあったように、「失敗してしまったから再出陣しよう!」という判断をしても、生まれてしまったifの歴史は存続し続けてしまうようです。これを『放棄された世界』と呼称していました。
この放棄された世界は生まれたての赤ちゃんのような弱々しい存在です。何故ならば前回の考察で述べたように、正史はいくつもの正史の糸の物語が集まり、縄のような強い状態になっているからです。まだただのifの糸一本の状態では、正史の縄にはかないません。
この赤ちゃんif世界が強固な物語に成長しなければ、正史に影響はありません。成長と言いましたが、正確には同種のifの糸が沢山集まり、正史の糸の集まり(縄状の強固な物語)よりも太い状態になることを指しています。つまり同種のifの糸の積み重ねです。
例えば正史『織田信長は本能寺の変で死んだ』が10本の糸からなる縄だとします。これを塗り替えるには、下記のような『織田信長は本能寺の変で死ななかった』という同種の糸を最低でも正史に対抗できるように10本以上用意することが必要です。
■if 織田信長は本能寺の変で死ななかった→豊臣の世に繋がらない
糸1:織田信長は本能寺を脱出した
糸2:織田信長は本能寺で明智に襲われたが返り討ちにした
糸3:その他色々な理由で生き延びて再起してしまった
等々が最低10本
糸1のみでは、強固な正史の縄の前では与太話にすぎない補足弱々しい糸にすぎません。しかしこのifの糸が集まり続け、正史の強固な縄を超える強さを得た時に、ifの物語は正史を侵攻するだけの力を得ます。
実際にifが正史を塗り替える時に何が生じるのか? それは不明です。
上述までは歴史の糸の寄り集まりが『正史の縄』と『ifの糸たち』という2本態勢になっているように書いていました。要するに枝分かれした世界線で、最後は正史の在り方をかけて縄同士の戦いになり、草相撲のように一方を切るようなイメージです。しかし、下記では別の書き方をしてみます。
歴史の流れそのものを何本もの白い糸からなる1本の太い縄だとします。全体を見れば白い縄です。しかしよくよく縄を形作っている糸を見ると、若干灰色だったりクリーム色だったり赤っぽかったりしています(一応広域には白の部類の糸です)。この微妙な糸の色の差を『諸説による差異』だと思ってください。若干の差異はあっても、全体を見れば白い縄になっています。
さてこの白い縄に、一本の黒い糸が紛れ込んだとします。目立ちはしますが、白い糸たちに埋もれて消えてしまったり、全体的に見れば白い縄のままです。しかしこの黒い糸、同種の黒っぽい糸が大量に集まってきて、白い糸の本数を超えてどんどん白を飲み込んでいくと……白い縄は黒い縄に変更されます。
歴史修正の方法が『草相撲型』なのか、『飲み込み型』なのか……それはどうであれ、円環という別種色の糸が幾重にもこんがらがった世界はループすればするほど強力な色違いの糸の増殖が生じていることになります。
ループしこんがらがればこんがらがるほど、強くなれば強くなるほど、正史を脅かす存在になります。
糸の強さは本数でもあり、糸そのものの強さでもあると思います。さて『強さ』とはなにか? 次回はそれについて考察してみます。




