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記録  作者: 優希
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救援要請

 緊急時の連絡先と書かれた電話番号に電話をしてみる。相手が電話に出るのに10秒ほどかかった。こういう時はそれでさえもどかしい。「はい。月夜野です。」そう言って40代の知的な雰囲気の女性が電話に出た。カメラONで出た事に少しほっとした。言葉で気持ちを伝えたり、読み取ったりが苦手な私としてはありがたい。「春野です。困った事になりました。」そう私は切り出し、想定していない3者面談が行われた事と事の顛末を彼女に伝えた。「費用は以前取り決めた通りでお願いします。」そう私が締めくくると、彼女は「今回は良いよ。たまにはあなたがどういう生活しているか見に行きたいし。24日の17時に以前の住所ね。」そう言って電話が切れた。

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