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記録  作者: 優希
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髪を伸ばす理由

 箸で玉子焼きを摘まみながら「ねえ。優希。あんた何でそんなに古臭いの?」と春香が聞いてきた。「紙に手紙書いたり髪伸ばしたりしてるよね。」そう薫が畳みかけてきた。そう…男女共同参画社会なんて言われて50年。ファッションでも男女差は小さくなり私の様に邪魔になるほど髪を伸ばす人は珍しい。ただ…私には髪を切りたくない理由がある。髪を伸ばしてみたいという私に彼は、親の反対を押し切って伸ばしてくれた。そして可愛いといってくれた。だから今も私はあの時彼が誉めてくれた髪型を今もしている。さて…どう説明したものか…ひとしきり考えた上で「大切にしてくれた人がこうしていたから…」と濁した。「それってあの時の手紙の人?」と持ち出された私は「ち…違うよ。」と返す事しかできなかった。これでは殆ど認めてしまったようなものだ。とりあえず、手紙の相手は亡くなったおばあちゃんだと誤魔化す作戦を変えた。後日これ以上掘り下げられなければ良いのだけど…

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