テスト勉強(4日目)
テストが終わってぼーっと席に座っていると、テスト勉強に誘うつもりで薫がやってきた。ところが私の表情を見て、体調悪そうね。今日は春香と2人でする。そういわれた。人の表情に鈍感な薫がそういう…という事は今の私は相当酷い表情をしているらしい。春香が少し遅れてやってきて、私の表情をジーっと見て、これは一人で返せないわね…そう言ってきた。私は、大丈夫。そういって立ち上がったもののふらふらと倒れそうになった。薫は、春香これ持って。とそう言いながら自分の鞄と私の鞄を春香に渡し、私を支えに来た。一人で帰るつもりではあったけれど、この状態だと何を言ってももう無理…観念して2人に介抱されながら帰る事にした。玄関で、ここでいいよ。そう言いかけようとして…春香がどう見ても私がベッドに入るのを確認するまで帰りそうにない表情を見て言葉を飲み込んだ。エレベーターに乗ったところで薫が、優希ってすごいところに住んでいるのね。何階?と聞いてきた。私は、27階。と答えてぐったりと春香に寄り掛かった。玄関で帰ってもらわなくて良かったと薫と春香の好意を噛み締めていた。少し重めのカームスライダーの玄関を通ったところで春香が、本当に広い場所に住んでいるのね。ご両親は?と聞いてきた。彼が残した設定どおりに、両親は海外赴任している。と答え自室に向かいながら思い出したように、ごめん。余裕がない…お茶自分たちで入れて。キッチン右上の棚の缶、右からアッサム、ディンブラ、キャンディーのアールグレイ、ルフナだから好きなの淹れて。フルナ以外は90度のティーカップ1杯分のお湯につきティースプーン1杯。ルフナの場合は、1杯分作るなら鍋にティーカップ半分入れてティースプーン半分で2~3分沸騰させて水と同量の牛乳入れて沸騰したらティースプーン2杯の砂糖入れて…あと冷蔵庫にショコラケーキ入っているはず。と言った…春香が明らかに表情を厳しくして、病人がそんな事を気にするんじゃないの。と叱ってくれた。その後大人しく制服からパジャマに着替えて倒れこむようにしてベッドに入った。私の意識が遠のきかけたころ春香が薫に、帰るよ。人がいると落ち着かないだろうし…と言って帰ってゆく気配がした。私はその気配を感じながら明日もテストあるのに迷惑かけたな…それに…機会があった時に呼んでおけばよかった…春香が来ていたら窓から見える夜景に喜んでいたのだろうな…そんなことを思いながら眠りについた。




