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記録  作者: 優希
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とるとついてくるもの

階段下の廊下を歩いていると上方から春野さん。そうとげのある声色で呼びかけられた。緩やかにウェーブのかかった亜麻色の髪の毛…ソフィー・アーデルハイト・ウェンデンヘルムセン…だった…と思う…私はあえて柔らかい声色でソフィア。何か用?と返した。するとソフィーは私の前はゾフィーよ。と怒りをぶつけてきた。ふと、語源同じじゃない…そう思っているとそういう問題じゃない。とさらに強い怒りの乗った言葉をぶつけてきた。どうも心の声が漏れていたらしい。ゾフィー。ごめん。私が悪かった…から、本題に戻して。といったところ今回は負けないから。と強い口調で言って去って行ってしまった…負けない…?あれ…私ソフィーと何か勝負していたっけ…そう思っていると半年近く前に前に私にソフィーが突っかかってくることを気にしていたところ春香がしてくれた話を思いだした。春香の話では私が英語の点数でソフィーを上回った事で彼女のプライドを傷つけたらしく、それでライバル視しているらしい。正直そんな事でライバル視されても困る。私は第二言語とはいえ英語で三十数年論文も書いてきたし、討論もしてきた記憶を受け継いでいる。母語としてとはいえ14年しか生きていないソフィーは分が悪いのは仕方がない。むしろ、まだ14歳なのに第二言語で喧嘩できる事の方を誇ればいいのに…まあ…それができないのがあの年代のかわいいところか…そう思いながら立ち去ろうとした時…あれ…?彼女英国人だよね…あれ…その場合ゾフィーじゃなくてソフィーよね…あれ…?という考えが浮かんできた。まあ…本人がゾフィーと言っているのだからゾフィーか…と思いなおし、忘れることにした。

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