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異世界サバイバルゲーマーはMODを駆使して生き残る  作者: 神崎由貴
第1章 ニューワールド
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6.言葉が通じない

矢の当たり方について、修正、以後の話との食い違いを修正

 東を目指してさらに500mほど前進した。

 途中散発的にグレーウルフと遭遇し、現在の保有する武器での処理能力を確認した。

 結果、レベル10のグレーウルフに対しては、P90、FN Five-seveN、MP7A1すべてで、ヘッドショットなら1撃、胴撃ちでも2発で仕留められることを確認した。


 更に少し進むと、ティアが声をかけてきた。

「前方約200mに人工的に整備された道と思われるものを発見しました。」

 ようやく道を発見できた。

この道をたどれば、集落なり、街にたどり着けるだろう。


「了解、慎重に道まで進もう。そのあと北か南か進む方角を決めよう。」

 周囲を警戒しながら、俺達は歩を進めた。

 数分後、森が切れ、土を踏み固めた道らしきものに出た。


 森の木が伐採され、草が刈られて掘り起こされた間違いなく、人工的に作られた道だった。幅は約3m 轍のようなものの後もあり、比較的新しい道のようだ。


 道は、北から南へと延びていた。

 道の真ん中で今後の方針についてティアと話をしながら、各銃器のマガジンを交換した。使用したマガジンはストレージに入れてストレージから、新しいマガジンを補充し、マガジンポーチに装備し直した。


「さて、これから北か南か向かうわけだが、どっちへ進めばいいかだが、この道幅と道の状態なら乗り物での移動が可能になるから、とりあえず南へ行けるところまで行こうと思う。」


 現在ストレージにある乗り物でこの道幅を安全に走行できるのは、大型のバイクと4輪バギーだが、未踏破のMAPのしかも森の中の道となると、不意の遭遇戦も想定して、2人乗りで同乗者がすぐに射撃に入れる4輪バギーの1択だ。


「四輪バギーのグリズリー改を出すから、俺が運転で、ティアはバックアップを頼む。」


 本来1人乗りのオフロード四輪バギー グリズリーを2人乗り仕様にゲーム内改造されたグリズリー改は段差のある2人乗りのシートを持ち、同乗者が同乗したまま射撃できるように戦闘用にカスタマイズされている。


「了解です。周囲の警戒は私に任せて、アツシは運転に専念してください。」

 心なしかティアの声が明るくなったような気はするが、きっと気のせいだろう。


 ドレスには、ヘッドセットも内蔵されているので、エンジンや銃声等の爆音の中でもティアとコンタクトは取れるので、移動中の遭遇戦も何とかなるだろう。


 グリズリー改をストレージから出す準備をしているとティアから声がかかった。


「南側から高速で移動中の未確認アンノウン1、未確認敵性生物モンスター10、2体が重なって同スピードで移動しているため、騎乗している可能性が大。距離270m、接敵まで約30秒です。」


 300mを30秒で詰めてくる敵に対して、徒歩での離脱は不可能。乗り物を準備する時間も無し。


「ティア、ここで迎え撃つ、騎乗していた場合は、先に騎馬を攻撃。騎手は後回しだ。できるだけ遠距離から攻撃を加えるから、ティアのHK416Dで先制攻撃。崩したところを俺がP90で叩く。」


 俺もSCAR-Hに装備を切り替えて狙撃することも考えたが、距離を詰められた場合、P90の方が取り回しがいい。

 敵の数も多いので、撃ち漏らしの内容に、弾数重視で行く。P90も150m先のボディアーマーを打ち抜く貫通力があるのだから、ある程度の距離で仕留められるだろう。


 問題は、ティアの言った未確認アンノウン1だ。敵性生物モンスターではなく。アンノウンとティアは言った。

 考えられるのはNPCノンプレーヤーキャラだが、「WARS」においてNPCは基本的に座標固定の商人や、街の住人だ。

 一部傭兵MODの傭兵やAIのティアもNPCだが、単独行動することはまずない。必ずPC(プレーヤーに随伴する形を取るはずだ。


 不確定要素は取り除いておきたいが、実際に見てみるまでは、対応しようがない。確認次第、臨機応変に対応しかないな。


 そうこうしているうちに、視界に件の不確定要素が見えてきた。

「人?飛んでいるのか?」

 正直言うと、臨機応変に対応する準備をしていたが、あまりに想定外のことで一瞬固まってしまった。

「WARS」では、乗り物による飛行は可能だ。ヘリや航空機による立体的な移動はできる。しかしそれはあくまでも、乗り物に乗った状態での飛行であって、目の前の人物のように、人そのものが、飛ぶという事はない。

未確認アンノウンの後方30mにウルフタイプのモンスターに騎乗した亜人確認。ゴブリンタイプです。モンスターの駆逐のため、射撃を開始します。」

 ティアの声で、硬直から意識が戻った。

「了解、未確認アンノウンは攻撃対象外、様子を見る。ウルフタイプから撃破する。」

 アナライズ結果が表示される。

【レッサーウルフ】、【ゴブリンライダー】

 ティアはHK416Dを構えて、スコープ越しに照準を合わせた。

 飛んでいる人物もこちらに気が付いたようで、驚いた表情をした後、俺達の前方20mで、減速し地面に降り立った。

 16歳ぐらいだろうか、青みがかったローブを身にまとった黒髪の少女だった。


 黒髪の少女はゴブリンと俺達の間に立ちふさがり、森を指して叫んだ。

「#$%!KA.*+{QCM+!#&」

 聞いたことのない言葉で叫ばれ、内容は判らないが彼女の意思は伝わった。

 俺達に逃げろと、森に逃げ込めと。


 直ぐにゴブリンの方を向き、右手をかざしながらまた、謎の言語をつぶやいている。

 ティアはその間に、3匹のレッサーウルフの眉間を撃ちぬいていた。騎乗していたゴブリンは後方に投げ出されている。

「射線に入られて、すべての足止めはできません。右側2騎抜けます。対処をお願いします。」

 残り2騎のゴブリンは弓を引き絞って、俺達の前にいる黒髪の少女に矢を射かけていた。


 俺の射撃と、少女の手から放たれた炎の矢、ゴブリンの矢が交差する。


 2体のレッサーウルフは、俺のP90の弾丸を受け、即死。

 騎乗していたゴブリン2匹も、少女の放った炎の矢に貫かれて絶命。

 ゴブリンの放った矢は、少女の掲げる右手にはじかれて1本は少女の右肩に、もう一本は足元に突き刺さった。

 その間にティアが再度発砲し、後方に落下して体制を立て直そうとしたゴブリンを処理していた。


「おい、大丈夫か?」

 少女に駆け寄りながら、声をかけてみる。

「#”$!&#$、!##”%」

 やはり、何を言っているかわからない。


 モンスターの処理を確認してきたティアから提案があった。

「アツシ、MODを試してみてはいかがでしょう?対応できるか判りませんが、日本語化MODを試してみる価値はあると思います。」






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