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異世界サバイバルゲーマーはMODを駆使して生き残る  作者: 神崎由貴
第1章 ニューワールド
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28.傭兵MOD2

開拓村のおおよその設計図は出来た。

あとは実際に村の周りを確認して、周囲の森を切り開き、土を掘り返して整地して、実際の建造物の建築に取り掛かることになるのだが、建築にあたって、この砦兼開拓村に絶対に必要なものがある。


今まで我々は、ただ【開拓村】、またはただ単に【村】と呼んできた。この村にはまだ名前がなかった。


「アルス参謀、この砦になる村に名前を付けてください。名前のない村や砦では、防衛に当たっての士気にもかかわるでしょう。」


しばらく考えた後に、アルス参謀は我々にこの村の名前を告げた。


「ウィルの砦と名付けようと思う。ここをアーヴィング辺境伯領の最前線として、魔境からの侵攻をここで防ぐという思いをこの名前に託そう。」


名前が決まったところで、今日は解散となり俺とティア、ヴァルトラ以外は、決められた宿へ戻っていった。



名前も決まり、明日からいよいよウィルの砦の建築に入るのだが、作業分担を考えていると、少し人が足りていない気がしてきた。


ブリュンヒルデとオルテには、銃士に対する訓練を実施してもらう予定だ。

シュバルツには、周辺の監視と、モンスターの排除を監視塔から実施してもらう。

実質的に森を切り開き、防壁を作るのは、俺とティア、ヴァルトラの3人になる。

無理をすれば出来ない事はないが、やはり増員が欲しいところだ。

昨夜のうちに確認した限りでは、傭兵MODは傭兵MOD2に変化していた。

今回の砦造りに最適なメンバーを思いだしながら、タクティカルボードを起動させて、傭兵MOD2の取得を選択した。

【所持MP25】 ⇒ 【所持MP20】


招集可能な傭兵の部隊の中から、【ドワーフ戦士団】を選択して招集をかける。

装備は前回招集した時のままの、ファンタジーMOD仕様の装備で召喚を行った。

ワルキューレの時と同じく視界が光に包まれるエフェクトの後、小柄だががっしりとした体格の厳つい表情の大地の妖精、ドワーフの戦士が4名現れた。


全員がフルプレートを装備し、斧やハルバートなどの武装したまさに戦士の集団だ。


「招聘に応じ、推参いたしました。団長マスター我らに何なりとご命令を申し付けください。」


ミスリル製のフルプレートメイルを装備し、ハルバートを担いだドワーフ戦士がこちらに恭しく頭を下げた。それに併せて残りの3人も頭を下げてきた。


「アベル隊長、みんなも頭を上げてくれ。」


改まった挨拶は抜きに、これから行動を共に仲間として、我々が置かれている状況と、これからの行動を確認する。


ドワーフ戦士団は、団長のアベルとその弟で、鍛冶職人のカイン。

土魔法を得意とするブランジと、ギアムで構成されている。

彼らは優秀な戦士であり、優れた職人でもある。それぞれが得意な分野で一流の腕を持っている。


「それでわ、ティア様と我ら3人で周辺の木を伐採し、木材の確保を行うとしましょう。団長マスターはヴァルトラ、ブランジと共に砦周辺の整地を行ってください。」


場所を食堂に移し、ワルキューレのメンバーも含めて、製作した地図を確認しながら、今後の作業割り振りについて確認を行った。


ドワーフ戦士団の隊長であるアベルから、そう提案されたので、当初の予定通り砦周辺の整地を明日から開始する。


ガレージ内の施設では、10名は宿泊できないため、ドワーフの戦士団には割り当てられた民家側で寝泊まりしてもらうことになった。


ガレージの入り口を廊下に移し、ドワーフたちの生活スペースを確保する。



翌日、伐採チームと、整地を行うチーム、訓練を行うチームに分かれて作業を開始した。


個人的な意見になるが、サバイバルゲームの建築の基本は、素材の確保と、建築場所周辺の整地である。

地面を均し、不要なものを取り除くことで、正確な建築が可能になる。

整地をしっかりとせずに大型建築は出来ない。

ということで、まずは軍事施設が建設される予定の場所で整地作業を開始する。


ドワーフのブランジが、土魔法で予定地の地面を掘り起こし、石や木の根などの不要物を取り出して一か所にまとめていく。

俺とヴァルトラで、掘り起こされた土を一旦ストレージに収納して、土ブロックとして加工して、掘り起こして、土が除去された部分に正方形の土ブロックをはめ込んでいく。

この作業を行うことで、水平が保たれた建物を建築することが出来る。


伐採チームも順調にウィル周辺の森を伐採して、視界を確保している。


整地作業で初日は終了してしまったが、満足が行く整地が出来たと思う。

これだけしっかり整地してあれば、明日以降の砦の建設は順調に進んでいくだろう。


【所有MP20】

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