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君の隣で青春中

作者: 玲央

【君の隣で青春中】


いつもの見慣れた帰り道

「今、好きな人いる?」

なんて真面目な顔して君が言うから

思わずちょっとドキドキして。

いないよ、と俺が答えると

君が嬉しそうに微笑むから

なぜか、胸が苦しくなった。


窓から入る光に照らされた笑顔に

思わずきゅんとしちゃうとか。

風で揺れるふわふわした髪の毛が

可愛いと思っちゃうとか。

皆に向けるいつもの笑顔を

独り占めしたくなっちゃうとか。

俺の名前を嬉しそうに呼ぶ声で

胸がドキドキしちゃうとか。

俺おかしいかも

なんて気づいた時には

きっともう手遅れで。

小さく名前を呼ぶだけで

加速する鼓動がもう答え。


嫌いになられたらどうしよう?

なんて考え夜も寝れなくなっちゃって。

好きだって言ったらどんな顔をするんだろう?

なんて考え自己嫌悪。


そんな俺の気持ちも知らず

いつも通り微笑む君に

ちょっと腹がたっちゃって

「うるさい、ばか」

なんて吐き出した言葉が

君を傷つけ俺に突き刺さる。

素直になれない自分が嫌いだ

と小さくポツリ呟くと

そんな俺が好きだ

とくしゃくしゃの笑顔で君が言うから

愛しい思いが込み上げて

思わず君を抱きしめた。


この気持ちはまだ内緒。

気づけよ、ばか。

なんて思うけど

気づかれるのがちょっと怖かったり。

ドキドキするから

ドキドキさせたい。

いつかこの気持ちを告げるまで

君の隣で青春中。


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