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「もっと作品を批判しよう」と言う人が守るべき、最低限の作法

作者: いかぽん

 作品を批判することを正義であることのように語る意見を見ると、僕はいつも思うことがある。

 それは、「批判の作法」とでも呼ぶべき問題だ。


 「批判の作法」なんていう言葉は、僕が今作った造語だが、僕は作品の批判をするにあたっては、守るべき作法があると思っている。


 それは、「その作品が誰に対して、どういう種類の「面白い」(あるいは「快い」)を提供しようとしているのかを理解する」ということだ。

 その上で、「その作品の良さ、面白さを伸ばす」ことを目的とした批判をするべきである。


 殊更に「もっと批判しよう」なんて呼びかける人には、これができていない人が多いように思う。

 彼らは往々にして「作品を根底から否定し、ぶっ潰すための批判」をしてしまいがちである。


 そんなものは、チラシの裏にでも書いておくべき汚物で、「批判」と呼ぶに値しないものだと僕は思っている。


 ことに、ランキング上位に来ているような作品には、(それが不正による数字でないと前提するならば、)それがどんなに拙い作品に見えたとしても、多くの読者に対して訴求する「何らかの良さ」があると認識するべきである。

 そこを見抜けない、その作品のどこが良いのかを見抜けない読者には、その作品に対する的確な批判をするための素養がない。


 批判をするなら、まずその作品の「良さ」がどこにあるのかを理解すること。

 それを踏まえた上で、作品を改善するための建設的な批判をすること。


 これが、作品の批判をする者が守るべき、最低限の作法だと思うのである。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 問題の本質をしっかりと捉えられていて指摘が的確だと思います。私も同じ意見です。 自分の中で、「つまらない作品」=「駄作」⇒「良いところがひとつもない」という短絡的な発想で批判している人を…
[良い点] ノイジーマイノリティが人気作に駄作とか低俗と叩くのは正にコレだと思います [一言] 作者の側が異世界最強系のような大衆受けするテンプレを使っているのに、変にテンプレを外すことを狙って感想が…
[良い点] 感想欄で有言実行してて超笑いました。 [一言] 黒い批判をする読者と批判をされたくない作者の関係はおっしゃるとおりだと思いました。 根本的な考えが違うので、作者さんには理解が出来ないかもし…
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