134話 冒険者と勇者と外交官・2(あと堕ちた勇者の話も少々)
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その後セレスティナ達は、応接室から屋敷の敷地内に大きく拓かれた訓練場へと移動してきた。
丁度訓練していたルージュ家の騎士達にシャルロットが鶴の一声で休憩を与えて場所を乗っ取り、その騎士達が興味本位で遠巻きに見物する中、まずはセレスティナとコゼットが向かい合う。
土が剥き出しのグラウンドは重装の騎士達が幾度も踏み固めることで硬さを増しており、コゼットも二、三ステップを踏んで足回りを確かめた後、満足げにこちらへ向き直った。
「コゼットは準備オッケーだけど、ティナはその格好で戦う気なの?」
そう尋ねるコゼットの格好は、随所に向日葵の柄がアクセントとして入った黄色いワンピースに下は黒いスパッツだ。ワンピースは冒険用とお洒落着を兼ねた特別製で厚く丈夫な生地が使用されている。
加えて皮製の胸当てや肘と膝を護るサポーター、左腕には前腕部に固定して扱う小盾、そして右手には訓練用の木製の槍を構えており、全体的に軽くて動き易い装備だった。
対するセレスティナは仕事用のブラウスと短いスカートと肩掛けを身に着けた文官スタイルで、右手に持った雷竜の杖が無駄に強そうで浮いている。
尚仕事着は母セレスフィアが3着程セットで贈ってくれた物を着回しており、先日の晩餐会の時と比べてスカートと肩掛けに施された刺繍の花の品種が違っていた。母らしい芸の細かさだ。
ともあれ、衣装にケチをつけられたセレスティナだが、予想に反して嬉しそうに反応した。
「あ、やっぱりコゼットさんも問題に感じますか? そうですよね。私みたいな立派な大人のレディがタダで生足露出させるとそこから色仕掛けの価格破壊が始まってダンピング圧力が連鎖し、果ては意図せず近隣窮乏化政策の片棒を担ぐ事になって外交問題に発展すると危惧をしていたのですがようやく初めての賛同者が――」
「え? 立派な? 大人の? え? レディ? どこに?」
「酷いっ!」
真に遺憾ながらセレスティナの言う近隣窮乏化政策は始まる前に終わってしまったようだ。
「自分で自分はレディよと言わなきゃ分かって貰えないようならレディの資格は無いわね」
「大人のレディって資格制だったんですか……」
少し離れた場所で日傘つきの椅子から観戦していたシャルロットの言葉にトドメを刺され、セレスティナががっくりと項垂れた。
そこへコゼットがフォローも兼ねて話を元に戻す。
「えっとね、レディがどうこうじゃなくて、そんな動き難そうな格好で戦ったから負けたとか言い訳は聞きたくないのよ。居るのよね、実力でコゼットに勝てなかったからってウジウジ泣き言を零す軟弱者が」
「あーはい。魔術師は別に動かなくても戦えますのでお気遣い無く。あとこの服は防御魔術が掛かっていて並の鎧よりも硬いですから攻撃の際も遠慮は不要です。なのでいつでもどうぞ」
目に見えてテンションが下がったセレスティナが投げやり気味にそう言いながら杖を構え直した。
一瞬で弛緩した空気が大きく塗り替えられ、対峙する二人の纏う雰囲気が戦闘用のそれになる。両者とも年齢の割に実戦慣れしているという証左だ。
戦闘に関しては素人側に属するシャルロットとお付きのメイドと冒険者組合から来た受付嬢が、真剣な空気に充てられ無言で息を呑んだ。
そこへ、審判役を買って出た中年職員が年季ゆえか物怖じしない様子で一歩進み出て、試合開始の合図を下す。
「それでは、始めですぞ!」
「――はああっ!」
職員が手を振り下ろした瞬間、裂帛の気合いと共にコゼットが地を蹴った。
若い鹿やガゼルを思わせる俊敏な動きで、射線から外れるように一旦斜め前へと跳び、左腕の小盾をこちらに向けてかざしながら距離を詰めて来る。
その小盾も淡く発光しており、防御魔術の《防壁》で補強しているのが見て取れた。
それはコゼットが父クロヴィスから教わった、魔術師を相手に戦う時のセオリー通りの動き。
攻撃魔術は発動に時間がかかり動く敵を狙い撃つのも困難だから、護衛の戦士の居ない魔術師なんぞ横の移動を交えつつ近づいて物理で殴れば勝てる。そう彼女は教えられていた。
近づく間に一回撃たれることもあるが、避けるか受けるかすれば良い。経験上一撃くらいなら彼女の《防壁》でほぼ止められる。
「口ほどにも無いわね!」
予想に反して相手は一度も攻撃魔術を放つ事無く、コゼットが肉薄して彼女を槍の射程距離に収めた。
足が速すぎるのも罪よね、と勝ちを確信しつつ、鋭い踏み込みから穿つような一閃を繰り出す。普通の魔術師には避けるどころか見ることすら不可能な、コゼットが修練の果てに手に入れた父親譲りの必殺の一撃だ。
「はいよっと」
だがセレスティナは、疾風のようなコゼットの刺突さえも上回る速度で杖を半回転させるように跳ね上げた。あまりに重い衝撃を受け、訓練用の槍が彼女の手を離れて上空へと飛ばされる。
「――えっ!?」
信じられないといった声をあげるコゼットだったが、彼女が次の動きに入るより早く、セレスティナの杖が彼女の盾を支える左腕を内側から払い喉元に杖の先を突きつけた。
「終わり、で良いですか?」
そうセレスティナが告げると、続いてからんと乾いた音を立ててコゼットの槍が彼女の背後に落ちる。
審判役をしていた冒険者組合の職員も予想外の展開に一瞬目を見開くが、ベテランらしくすぐに立ち直って試験の終了を宣言した。
「う、うむ、それまで! 両者ともお見事な動きでしたぞ!」
名目としてはセレスティナのランクアップ試験の為の実力評価であって正式な決闘ではないので、勝敗にはあえて触れずにコゼットに配慮した言い方になるが、そこには気付かない様子でコゼットはセレスティナに詰め寄った。
「ちょっと! 何なのよ今のは! なんで魔術師が杖で殴るのよ! 魔術を使いなさいよ魔術を!!」
「……ええと、杖に《飛空》は使ってましたよ?」
「そうじゃなくて! 普通の攻撃魔術とか《防壁》は何処行ったのよ!?」
彼女の中では、迫り来る《火矢》か何かを避けながら接近して相手が苦し紛れに張った不完全な《防壁》を割る勢いの刺突を繰り出して勝利する予定だったので、それが狂ってご立腹のようだ。
とはいえセレスティナにも言い分はある訳で、済まなさそうに弁解を口にした。
「飛び道具は寸止めできずに危ないですし《防壁》も最近は魔術師殺しやら聖剣やら通用しない武器が多くて頼り切るのも危険ですので、戦い方の幅を広げてる最中なんですよ」
魔眼の動体視力による見切りと《飛空》で大海蛇を釣り上げる程の馬鹿魔力、そして風属性魔術への高い適性に雷竜の髭という伝説級素材を用いた単純に武器としての性能も強い杖。これらの要素が上手く噛み合った結果、彼女の杖術は実戦で勇者の卵相手にも通用するレベルへと昇華したということだ。
「絶対おかしいわ」
「そ、それ程でもないですよ?」
「褒めてないからね!?」
悔しそうに吼えるコゼットに追い立てられるように、セレスティナは次に戦うクロエと交代して見学席へと戻る。
すると、隣に座るシャルロットもやや残念そうな口ぶりで言ってきた。
「わたくしもティナ先生の本気の攻撃魔術を見てみたかったわ。死んでも構わない的が欲しければ犯罪奴隷を何人か仕入れてくることもできるけど、どうかしら?」
「そ、そういう無益な殺生はちょっと……普通に《火矢》の空撃ちで宜しければ後でデモンストレーションに応じられますが」
「あら、わたくしは“本気の”攻撃魔術と言ったのよ? ティナ先生が幾つも切り札を隠し持ってることなんて、とっくに分かってるんだから」
「……《火矢》は私の中では《雷撃》に次ぐ得意技ですから十分切り札ですよ。それに《雷撃》はただ光るだけですから地味ですし……」
目を逸らしながら《火矢》を熱く推すセレスティナ。炎属性だけに。
それでも実際に数十本にも及ぶ炎の矢を並べて一斉射撃するのは素人目に見て分かり易く観客を満足させるのには十分だろう。
光った瞬間ほぼ必中で相手が倒れる《雷撃》も見る人が見れば恐ろしい魔術だが、だからこそ魔術の素養が高い側のシャルロットにはあまり何度も見せたくなかった。
秘中の秘である銀の弾丸など以ての外だ。
「ふぅん、やっぱりティナ先生をわたくしの家庭教師に欲しいわね。金貨何千枚ぐらい積めば心変わりしてくれるかしら?」
「……あ、試合、終わったみたいですよ!」
にまりと笑って懲りずにお大尽アタックを仕掛けるシャルロットだが、セレスティナが逃げの一手で訓練場へ目線を戻した。
そこでは丁度、素早さが自慢のコゼットの攻撃に対し更に上のスピードで翻弄するクロエが一本取った所だった。
「ぐおお……この未来の勇者コゼットが……」
まさかの2連敗を喫したコゼットが、訓練場の真ん中で両手両膝をついて落ち込んでいる。
同年代の相手に負けたのもそうだが、近接戦闘や素早さ勝負といった自分の得意なステージで歯が立たなかったのは相当ショックだったように見える。
「うむぅ。魔国民が戦闘慣れしている点を差し引いたとしても、事実私とクロエさんはコゼットさんより年上で立派な大人なんですから、そんなに気にする程ではないのですが……」
「……ティナ先生がそれを言ってもきっと彼女の心には響かないわ。後でわたくしの方からフォローしておくから先生達は登録済ませてきなさいな」
「なんか釈然としませんが、まあ了解しました」
シャルロットの言葉を立派な大人の余裕で受け流し、組合の職員の元へと移動するセレスティナ。
そんな彼女達が今見せた実力的に文句の出ようはずも無く、セレスティナとクロエは冒険者ランクを3段階上げることになり見事赤銅ランクとして認められた。
費用はクロエと二人分で本来金貨1.2枚分のところを、3ランク纏めて処理したことによる手間の削減を考慮して金貨1枚にサービスして貰えることになった。
「ふむ、ではこれが公国の冒険者としての身分証明書になりますぞ。無くしたりした場合は再発行手数料が必要になりますのでお気をつけ下さいですぞ」
公国金貨と引き換えに、受付嬢が流麗な筆記を入れて偽造防止の定着処理を施した赤枠に囲まれた小さなカードを受け取る。
正直な感想だと、失くし易く折れ易そうなカード形式の身分証明書からも手数料狙いの意図がひしひしと感じられるが、そこは大人の余裕で触れずにおいた。
「……ありがとうございます。それでは近日中に依頼を受けに組合の方までお伺いいたします」
「うむ。楽しみにお待ちしておりますぞ」
「コゼットさんも、その際はご案内をお願いしますね」
「っ! そ、そうね。考えてみれば未来の勇者コゼットの仲間なんだから強くて当たり前よね。よし分かったわ、先輩冒険者のコゼットさんが何でも教えてあげるから!」
先輩として頼りにされた事でどうにか少し立ち直ったらしいコゼットと組合職員達を見送り、この日のセレスティナの冒険者登録は無事に終わりを告げた。
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その日の晩、シャルロットが口にしていた“堕ちた勇者”についての話を聞くため、再びルージュ家の晩餐へと招かれることとなった。
「お忙しい中、お時間を取って頂きまして感謝いたします」
「いやなに、公国の事情に巻き込んでいるのはこちらだからね。話せる範囲の情報は提供しよう」
シャルロットが父親に相談した結果、情報の価値や秘匿性を考えると当主のジェラール大公爵が直接話すべきだという結論に落ち着いたらしい。
ワインを断って代わりに貰ったジュースで喉を潤しつつ、セレスティナが話の続きを待つ。隣ではクロエが高級な肉料理や魚料理を容赦なく攻撃し収奪し征服しているが、耳がぴこぴこ動いているので彼女なりに話は聞いているだろうと思うことにする。
「10年近く前、公国には“裁きの杖の勇者”オーギュスタンという、腕が良く正義感もある冒険者が居た……」
ジェラール大公爵の話では、オーギュスタンは当時冒険者組合に所属する中でもトップクラスの実力を持つ冒険者にして民間勇者だったと言う。
“嵐の聖槍”のように精霊神から賜った武器こそ持たなかったが、彼の使っていた杖は現在の公国の魔道具作成技術でも再現不可能な代物で、通常杖に求められる魔術の補助具という役割に加えて、杖自らが魔力を蓄え魔術を行使したという目撃証言も残っているらしい。
「魔道具自身が魔術を行使する……? そんな技術が可能なの……?」
王都の学園で魔術を学んだ内容の枠外に位置する動作に、シャルロットが驚く。セレスティナは少し考えて自分の思うところを口にした。
「理論上は、魔術は回路を描いて魔力を流せば発動しますから両方の機能を一つの魔道具に詰め込めば成立しますが……使い捨て以外で魔力の蓄積が可能な素材なんて、滅多に見られないです……」
「オーギュスタン本人が熟練の魔術師であったから、どこまでが本人の操る魔術なのかは推測でしかないが、一度に二つの魔術を行使した記録が残っているため片方は杖の特殊な能力という見方が強いのだ」
「念の為質問ですが、そのオーギュスタンさんは男性ですよね?」
「それは間違いない。当時私も見た事があるし妻と息子も居た」
単発で大火力の男性脳と並列で展開力に秀でた女性脳とで魔術の扱いが異なるという基本原則がある為に一応確認してみたが、その手の叙述トリックは無さそうでセレスティナの心配は空振りに終わった。
続けて語られた付加的な情報によると、以前公園で目撃した騎士を氷漬けにする強力な魔術もその杖の能力だと分析の結果が出ているそうだ。
「話を戻すと、彼、オーギュスタンは高位の冒険者ながら民衆の暮らしに寄り添い、弱者を助ける依頼や犯罪組織を潰す依頼を積極的に受けており、人々の評価も高かった。だがそんな時、一つの事件が起こった……」
その事件とは、とある富豪の娘が誘拐されたもので、誘拐犯は解放条件として多額の身代金に加えて当時世間を騒がせていた犯罪組織の重鎮の釈放を要求してきた。要するにその犯罪組織の残党による反抗であった。
当然政府はそのような要求を拒否し、時間稼ぎをしつつ対策に動員された騎士や冒険者達に人質の奪還を指示した。
その対策チームの主要メンバーにオーギュスタンも含まれており、彼の機転と活躍の結果なんとか人質の命と身柄は保護することに成功した。
だが突入の際の戦闘でその人質の娘の顔には一生消えない傷が残ったと言う……
「娘を傷物にされたその富豪は激怒し、政府と冒険者組合に圧力をかけ、関係者に責任を取らせようとした。その結果、宮殿騎士が何名か除名処分となり、オーギュスタンの冒険者登録も抹消された」
「その富豪さんは、そこまで影響力のある御仁だったのですか……?」
「公都最大規模の商会であるロッソグループの幹部の一人だ」
「うわあ……」
金の力が強い公国だとこういう事も十分起こり得るが、実例を前にしてセレスティナが微妙な顔で呻いた。これが帝国なら民間の苦情など軍部が踏み潰して終わりだろう。どちらがマシかは難しい問題である。
ともかく、その八つ当たりに限りなく近い制裁によりオーギュスタンは歴史の表から消えた。
冒険者登録を抹消された為に組合で依頼を受けることができなくなり、妻と別れ、そして当時勇者育成学校に通っていた息子のマクシミリアンにも圧力が加えられた為に主席卒業を目前に控えながらも放校という理不尽な仕打ちを受けることになった。
「そして最近の調査により、“革命団”の首謀者はオーギュスタンの息子マクシミリアンでほぼ間違いないだろうとの結論に辿り着いた。オーギュスタンの杖と魔術の腕を引き継いだ、強力な魔術師だ。今の話から我々は“堕ちた勇者”マクシミリアンと呼称している」
更に語ったところによると、マクシミリアンを含め、当時の事件で職を失った冒険者や騎士達数名が中心になって“正義の革命団”を立ち上げたのではと推測されている。
但しオーギュスタン自身については関与の特定ができず、未だに何処で何をしているか掴めないとのことだ。
「まあ、あんな目に遭わされれば悪堕ちも十分ありえますね……」
「同情の余地は無いでもないが……それでも奴らのしている事はただの反政府テロだ。それに娘シャルロットの身の危険もある。許す訳にはいかない」
迷いを斬り捨てるように言い切り、ジェラール大公爵がワイングラスを煽る。ここまでの話で大体の経緯を理解したセレスティナは、一つ質問を出すことにした。
「では、もし今後私がその“堕ちた勇者”マクシミリアンと交戦するとしたら、求められる結果はやはり……殺害、ですか? 高位の魔術師は拘束するにしても魔封じの枷に対策されたら簡単に逃げられてしまいますし」
「対策って……そう簡単にできる物なの?」
「やったことありますよ。王国と帝国で」
「ええぇ……」
改めてセレスティナの破天荒さにシャルロットが引いた声を絞り出した。彼女の知っている外交官と違いすぎて色々ついて行けないといった諦めの成分も含まれている声音だ。
「ふむ。可能ならば無力化して捕らえたいのだがな。聞くべき事も多々あるし何より裁判にかければ天文学的な賠償金を請求できるゆえ、働いて返させた方が得だ」
「そうですね。公国はそういう国でしたね……」
面倒な回答を受けて溜め息交じりに、だが半分は安堵したように零すセレスティナ。
実際のところ、生け捕りで済むならそうしたいのも本音である。甘いのは重々承知しているが、辛く痛い記憶は帝国兵と殺し合いをした会戦の1回きりで十分だ。
それに技術者の端くれとしては「可能なら何々をやってくれ」と言われて無理だと即答するのは敗北を意味する為、公国のお墨付きが貰えたなら今まで不可能と思えた難題に挑戦してみるのも吝かではない。
「勿論現場の判断を尊重するつもりだが、セレスティナ嬢なら良い感じに魔力だけ奪って捕縛とかできるんじゃないのかね?」
「人を御伽噺の魔法使いみたいに言うのは勘弁して下さい……」
魔術に詳しくない者が抱きがちな幻想に釘を刺しつつ、セレスティナは疲れたようにかくんと肩を落とした。
次回は10月30日頃(努力目標)に投稿予定です。
作中でシャルロット嬢が述べた「レディの資格」の下りは、実はイギリスのマーガレット・サッチャー首相の言葉を拝借しております。
(原文:Being powerful is like being a lady. If you have to tell people you are, you aren't.)
(訳文:影響力があるかないかは、レディーの資格があるかないかに似ている。自分で自分はレディーよと言わなければ分かってもらえないようでは、レディーの資格はない)