星が綺麗ですね。
雨音が響いていますね。
星が綺麗ですね。
貴方は今彼女に愛を囁いているのでしょうか。
私に愛を囁いたその口で。
私に遺した傷痕を、
消してくれたらどれだけいいか。
星が綺麗ですね。
貴方には私なんて使い棄てだったのでしょうから。
私には何も残っていません。
全て信じて貴方に捧げていたから。
‘‘彼女は俺が居ないと駄目なんだ”
私にはそれは当てはまらなかったのですね。
私は所詮、貴方にとって都合のいい玩具だったのですね。
信じるって何なのでしょう。
‘‘君はもっと我儘を言うべきだ”
そう言ったのは貴方だったのに。
裏切らないで、と言ったのはそんなにも貴方には重かったのでしょうか。
貴方が私の元から去った後、貴方を見かけました。
とても、幸せそうで泣きたくなりました。
どうか何時迄も、貴方が幸せでありますように。
恋とはなんでしょう。
愛とはなんでしょう。
嗚呼、雨音が響いていますね。
読んで頂き、誠にありがとうございました。
どうか彼の方が、幸せでありますように。