こんなんどうですか
・砂糖を煮詰めて作ったカラメル
・リンゴを半分に切って皮ごとすり下ろした物
・途中で採取したマンゴーみたいな果物を握りつぶした物
それらをぐちゃぐちゃに混ぜ、三枚のガーゼの上に分けます。
さらにそれを、シュロと思われる繊維で編まれた縄で、照る照る坊主みたいに縛ります。
吊す部分に余裕を持たせるのがポイントです。
さて、これが何かわかったでしょうか?
夏の虫取りのお友達“捕る捕る坊主君”です。
普通はバナナとかなんだけどね、バナナなんか今はないし甘くて香りがすれば構わないでしょう。
そして、野人ハウスから遠くない木の幹に縛り付けるだけ。
夏の森と言えば“昆虫採集”だよね。
このやり方だと、狙いはクワガタ・カブト虫限定になるけど、普通の昆虫ってのが居るのか分からない。
でも、とりあえず設置してみる事にしたのさ。
―暇だから。
行動に移すかどうかはともかく、思い付きって大事だよね?
そして、ありがちですが白い布で壁を作ります。
四方を木の枝に縛り付けピンと張れば完成です。
これは松明の明かりがしっかり当たり目立つようになることが大事です。
片方は甘味、もう片方は明かりで虫をおびき寄せる訳だね。
朝方まで放置すれば、昆虫が引っかかってると思うんだけどね。
いや、好事家でもいれば話は変わるだろうが、基本的に虫捕まえても金にゃなんないよ?
依頼とかも見たことないし完全なる遊び、なんか“異世界らしい面白いのがいるんじゃねえか?”と、童心にかえって夜を明かしてみようと思った訳だ。
いや、支度終わったからもうやることないけどね。
さて、後は何をして時間潰すかね。
沢があるし沢蟹でも捕まえるか?
沢蟹ってさ、腐った魚とかの臭い惹かれるとか言ってたね。
切り身になった海の魚を籠に入れて沢に配置。
そして、香り付けに健に分けてもらった腐臓の魚醤。
健が指先大の容器を作り上げ、小分けにして渡された。
わざわざ劇薬のマークまで印したそれの蓋を慎重に緩めてゆくる。
ふわわわわんっ
「…やう!?」
不意に広がった芳醇な腐の臭い。
腐ってやがる。
…健さんや、わざわざ小分けにしてくれたけど、どないせーちゅうの。護身用?
息を止めながら蓋(コルク製)を抜いて一滴だけたらしたら、また急いで蓋を締める。
もわわわわん☆
「ぐふぅ…おぅえっ!」
あまりの臭いに口元を押さえたら、その手が更に臭かった♪
ぐはっ!!
☆お好み焼きの映像☆
※しばらくお待ちください
マスクしてりゃ良かったわ。
思わぬ被害を被ったが、これで朝方を待つ楽しみが出来た。




