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いやいや・修正版

語る知識はあれどやり方は知らずだからね。



「いらねぇか?せっかく野生のクマ貰ったからあげたかったんだけどよ」


「それに下手に料理しても絶対臭いから食べれなくないもの」


「それじゃ仕方ねえな、ちょっくら教えてやるよ」


笑う大将


「臭みの抜き方は幾つかあるんだが一番手間がかからねーのはこれだな」


内臓が入ったバケツに牛乳をドポドポと豪快に足してていく大将。


「乳の汁でつけ込んどけばほとんどのモンの臭みは薄くなる」

「魔狼も?」


「おん?ありゃあ生でも食えるだろ。漬けちまうと干し肉にはむかなくなるから、煮込みオンリーだな。」


魔狼刺身になるんか…。


「モツ鍋ですか?」


「いや、鍋料理じゃなくて味を濃くした煮込みだな」


なるほどね~、さすがわ大将!大将ががいなきゃオレ達はこの世界で料理なんか出来なかったからホントに感謝してもしきれません。


塩料理人ばかりの世界だけど大将いるから普通に料理が食えるのが有り難いです。


それに、普通じゃ今みたいに料理屋の厨房なんかのぞかせてもらえないからね。

料理した事がないって話ししたら大将が時間がある時に少しずつ教えてくれた。

おかげで一通りは料理が出来るようになってきたし、外でもまともな飯が食えてるのは大将のおかげです。


醤油味噌がないから塩気のある洋食オンリーだけど美味しかったら全然問題ありません。


…白米こそないけど黒米や赤米やらはあるから炊こうと思えばご飯もたけるんだよね。



「お米、ぜひ、お米もいっしょにお願いします。」


赤米の入った袋をカウンター越しに差し出す。


「わかったわかった、飯時になったら食わせてやるからそれまでそこらで待ってろ。」


カウンターから身を乗り出していたら笑われてしまった。

人の作ったご飯って美味しいんだからしかたがないよね。

大将が作った物ならなおさら美味いんだからさ。


「了解しました。」


ピシッと大将に敬礼して食堂を後にする。



「おおい、マリアンに用があったんじゃねぇのか?どうせすぐかえって…て、もう居ねえやお転婆なのは相変わらずか」ー?


大将が去ってゆく影丞の背中に言葉をかけたが、なんにも聞こえちゃいなかった。


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