噛み合わないの・修正版
ファッションやらアクセサリーに興味がないし、街中でウィンドウショッピングなど以ての外。
そもそも、月のものとやらがマズないから“女”の自覚ですら無理があるのだよ。
見た目だけ女の姿をしているだけの存在ときたら、ある意味ネカマのまんまだよ。
しばらくして健が中を見せたら治療士さん帰った。
とりあえずバンザイ。
「でも、夕飯の支度どうしようか」
外をフラフラしてるとソッコーで見つかりそうだ。
―つまり
「二度とおんもにでたくない…」
土の中でモグラみたいに生きてこうぜ。
「そんなに嫌かお前は」
ペシペシと健に叩かれるけど出来れば誰とも会いたくないよ?
「それに、近場の薬草もないから移動したい」
他の冒険者達も採取してるから根こそぎレベルで刈られてる。
この辺りの薬草らしき草はもうなんにもない。
オレたちからしたらこの辺りに用はないのだよね。
「大規模討伐も終りが近いし街に帰りたいな」
もともと、薬草を集めてギルドに卸す予定だっただけだから長期間の野営は予定にないからね。
「許可貰えそう?」
「どうだろ、一週間分の食料は使っちゃったから一度帰らないとどうにもならないよ?」
「普通ならな」
「小麦粉とかなかったら俺の所にまだあるから分けようか?」
キミ、あってもそこは協力しようよ。
インベントリタイプのアイテムボックスを持つ真一と健がいるから大丈夫だけどね。
オレだけ、内容量百キロまでの制限ありのアイテムボックスなのはなんでだろ、イノシシ入れると半分髪からイノシシはみ出るみたいな仕様やめてくなんないかな?
マトモな許容量制限がうらやましい、因みに薬三割、衣服三割の三割あった食料が一割まで低下している。
二人から食料を分けて貰えば終わるけど終わらせないで考えようよ。
―てな訳で…。
「そうだよね。数日でも肉とパンだけじゃ俺達も辛いしね」
「せめて、お粥じゃないと力でないよな」
そうそう、ご協力ありがとうございます。
「途中棄権はペナルティーつきかねないけど、厄介なのも居るし明日には帰り支度しようか。
」「やったW」
パッと万歳までしたオレを見て健が「そうか、そんなに嬉しいか」と苦笑している。
うん、うれしいとも。
異世界交流なんぼのもんじゃい。
ウチら村人大歓迎。