信徒襲来・修正版
世の中金。金がなければナニもできない。街にはいるにも城門で橋を渡るにも通行税がかかる。馬や馬車には馬でなんぼ馬車でなんぼと金をもってかれる。リヤカーはアイテムボックスに入るから金はかからないが基本的に全ての行動に金がかかる。いずれは、人里はなれた山奥で静かに暮らしたいものだ。
勿論ボウズだって金がかかるだろうってのに…。
「お代は結構ですから、せめて様子だけでも診させてはもらえませんか。」
「そういわれましても…。」
テントの入口で健と話しているのは従軍治療士様らしい。
朝から誰も出てこないから中で倒れているのではないか?と言う話が騎士団の方であったらしく治療士様自ら突撃されたようだ。
朝ご飯からこっちテントの中でまったりしてただけなんだけど、昨日までが元気過ぎたから電池が切れたって思われたかね?
なんにしても、外はそれなりに暑いが四隅に氷柱が立てられたこのテントは非常に涼しい。
因みに天井は皮が三重に張られ断熱効果は抜群、天井の熱が来ないように屋根に毛布かけてあるし夏のコンビニのように快適だよ。
でもさ、未婚の女性が異性だけの空間に入るなど以ての外でじゃないかだって?
「いえでも妹は具合も悪くはありませんし。」
「あなた方はそうかもしれませんが法師様とやらは女性でしょう?その方の様子だけでも診させて頂けませんか?」
―ねえ、なんでオレにタゲつけてんの?