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寝込みを襲われました#18

影;;やられた

ここ数日、楕円の仮面を被ってテーブルに座っていると、通りがかる冒険者が手を振っているのに気がついた。


なんとなく、こちらも手を振って返すようになり、通りがかる人と手を振り合うようになる。

まぁ、ひと月程街にいて漸く生まれた人との関わりがその程度。


話は健と真一の二人とするくらいだけで、異世界人とは買い物で数回定型文を交わしたのしたくらいと、仮面のおかげで声をかけられる回数が減った。


人見知りのオレには最適なアイテムだったようでお出かけには必須アイテムになっている。


ローブと仮面で素肌への日照率はほぼゼロに等しい娘様の肌は今日も変わらず美しい。


そんな麗しのオレを、宿屋の一角に隔離して夜の街へと出かけていく幼なじみ二人が妬ましく思いながら見送る。

どうして男キャラクター作らなかった過去の俺よと枕を濡らして夜が明ける。


宿屋でも高い部屋を月々ナンボで使えるように提案してくれたマリアンさんには頭が下がる思いが絶えませんが、二人が居るときは長家で寝起きさせてもらってます。


居ないときならまだしも、居るときまで一人だけ向こうで寝るのは損した気になる事があるから出来るだけ居座っている。

たまに、お隣さんらと夜中まで遊んでたりするから同じ時間を逃したくない過ごしたいのウンヌン。

でも、オレが居るときは“何も”起こらないのはなんでだろう。


ファンタジーなのに、日本に居るときのがまだ騒がしかった気がするぞ?


そろそろポポタンの花畑に魔物の一匹くらい出て来ないものか、あまりに暇すぎて中古のポーション作成キットを二人におねだりしてみたよ。


刻んだり湯がいて絞ったり煮込み料理してるみたいな感覚で、割と楽しくて夢中になっていたら二人から取り上げられた。


あれだ、作業してる間ずっと返事もしなかったりしたらしい。

会話は大事だの。


因みに、薬草に分類されてないドクダミで同じ行程を試したら毒消しとして買い取られた。

ポーション的な体力回復はなしで毒消し効果のみだと、一段扱いが落ちるようだったが、魔力がない草でも漢方薬の偉大さはこちらでもかわらないようである。


下級ポーション瓶700円に対し毒消し一瓶50円では割に合わないからもう作らないけどさ。

チンピとかみたいな漢方薬な素材が手に入ったら総合内服薬とかノンアルで養命汁でも目指してみようと思う。


とりあえず、仲間なんだから、二人だけ仲間外れはいけないんだぞ?とか言われたけど、普通逆じゃないかな?かな?


それから、風呂屋を頑なに拒んでいたら、健が小さなお風呂を作ってくれた。

ドラム缶風呂みたいなのだから、水をこぼすと火が消えて大変な事になる。サッと入ってザッと出るをしていたら、真一に“早すぎる”と、床屋さんの洗髪台みたいに頭をドラム缶に押さえつけられ洗い直された。


長い髪の毛は、洗うのがとてもめんどくさいカラーシカタナイヨネ。


臭くはないと思うよ?


たまに、下着の支度を忘れたと宣いながら風呂から裸で二人の前を通って下着を取りに行ってみるのだが“反応なし”とは此如何に?


オレのオッパイで興奮する時代はとうに過ぎ、ムダ毛所か必要な部分の生もえてないのでは反応しないらしいので今後に期待してみよう。


―でだ。



なんでこんなにべもない話をしているかと言うと、朝起きたら健にお姫様抱っこされて運ばれている最中なのだよ。


ポンポンポンポン跳ねるわ跳ねるわ。


あ゛あ゛っ?知らないウチに運ばれてるだけで、どこへ向かうかわかんなねぇよ。


現状は、起きてから悲鳴をあげるより現実逃避して堪えてるだけだよ。


下手に暴れて落とされたら死にかねなくて怖いから、焦点は合わせないように薄ら笑い浮かべながら抱かれてんだ。


「影丞、言いたいことあるのはわかるから、その顔怖いからマジやめて」


健が何やら行っているが何で着地の度に健の首に巻き付く髪が増えてるんだろうね。


クスクスクスクスクスクス…

健;;くっ首が…

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