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あの有名な寺は焼き肉パーティーから火事になった?

BGMカサスのテーマ

―ひゃうんっ!?


数瞬前まで雅美ちゃんと話していたオレは、わき腹を押さえイスから床に落ちた。


正座していたが故にバランスを崩しわき腹に気をとられていたせいで受け身もとれずに頭から盛大に打ちつけられた。


―暗転―


「…頭痛い」


目を覚ましたオレは、即座に状況整理を始める。


―何があった?


バラ肉刺された。


―それからどした?


床に頭を打ち据え気絶した。


―誰がやった?


「…あの野郎ブッ殺すっ!!」


布団を蹴飛ばし部屋から飛び出したオレは再び床に転がる。


部屋の真ん中にロープが張られ、足がかかって転がっただけ。

何だかわからないが、二段仕込みで床に転がされるとは恐れ入った。


とりあえず今日ヤツは殺していいと思われる。


「…ロープは私ですから健さんに当たらないでくださいね~?」

床で決意を新たにしていると、机に向かっていた雅美ちゃんが恐る恐る声をかけてきた。


「なんで雅美ちゃんがっ?!」

「とりあえず、起きたら飛び出しそうだったのと、影丞さんつついた健さんがやたら小さかったからです」


「…イミフ」


「健さんはマッパで爆睡してるから健さんじゃないですよ?」

…そういや奴は低血圧だった。ダラダラ起きてくるならまだしも、寝て起きて行動できる奴じゃなかた。


「影丞さんが何の疑いもなく走り出そうとしたからビックリしました」


「いや、そう思ったならなぜロープを…」


「いや、多分慣れです」


読まれてるっ!?


「影丞さんって、意外と直情的なんですよ?」


「アリガトウゴザイマス」


笑顔の雅美ちゃんに体も心もボッコボコだわ。


てか、結局誰がオレのバラ肉啄んだんだ?


「…健じゃないなら、小さい健っていったい何だったの?」


「すぐ居なくなっちゃったからよく分からないんですよね。影丞さんなんか心当たりは?」


「あったら転んでない…多分」


道半ばにして曲がるとしても素の状態でロープで転ぶ事はないと思いたい。


「…普段の影丞さんが転んだとしたらカーリングみたいに滑ってくか、何人かひき殺されそうで怖いですよ」


「…………」


―そのネタがヤバすぎる


基本的に軽いから、さすがに重篤な轢き逃げにはならないと思う。


「影丞さん意外と重たいんですよ?」


「え゛?」


まじ?普段わからないけど気絶してると体重わかんの?


「推定4000グラム強です」


―赤子基準!?


「カーリングの球が当たったらそのまま大気圏出れると思いません?」


「しかも被害者オレっ!?」


「当然です」


なぜか、ニヤリと笑う雅美ちゃん。

雅美ちゃんの中ではオレはどんな立ち位置にいるんだろうなー。


「さあ、肉食べてムダ肉つけて重くなりましょ」


「なんでそのネタ引っ張ってきた!?」


「…その軽さがニクいです」


なんかしらんが移動中に恨み買ってた??


「そもそも、四キロ強だと骨と皮しかないからムダ肉とか脂肪関係なくカピカビのミイラじゃないですか、このまま肉たべないでいると死にますよ?」


「いや、多分しなないから!?」


最早思い軽いのレベルじゃなくて欠陥だろソレは!?

ローブん中で軽気功とか垂れ流しになってんだからしばらく持続してたりとかなってるだけだ!!


「あまりにも軽いから死んでしまったんじゃないかと思いました…」


それがなぜそうなる!?


「魂抜けるた体は生前より軽くなるって聞きましたし…」


オレの魂、体の方が重いとか謎過ぎて意味わかんない。


ヨヨヨと崩れる雅美ちゃんとフルフル頭を振るオレ。


「だから、お肉を食べさせたくて…」


―今日はなんかあったっけ?


6月2日(爆)で路地の日で、信長が自害した日で、オムツ(062)の日。


しかもロープも入ってたか


なるほど、今日は信長的には「是非もなし」

逃げられないから、雅美ちゃんに従うべきか。


ヤダ特に肉関係なかった、なんで肉なん?


「ムニムニ(6262)したお肉が…食べたいです」


―ムニムニ変換じゃむしろムダ肉ダイエットの日だと思う。

どうしてこうなった……………6/2投稿です

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