食事中の会話
前書き二万文字に進化してる。どんな人が前書き埋められるんだ…
裸族はさて置き、娼館にドハマりの幼なじみと、孤児院に貢ぎ物してしまう幼なじみが居るわけだ。
…結婚とかなると、身の振り方も変わると思うんだよね。
「確かに、健さんが家庭を持つとなると、大変になりそうですね」
「健じゃなくても、結婚出産とかなったら稼がないとならなくなるから大変だよね」
雅美ちゃんのはどうもニュアンスが違うみたいだけど、夜中の騒ぎに耳を塞ぐ立場としては、グルメン同士でのできちゃった結婚とか普通にありそうで心配だよ。
冒険者は遅くなりがちだけど、コッチじゃ二十歳前までが結婚適齢期とか云われてるけど、その基準に合わせなきゃマズいのは長男くらいなもので、次男以降は30過ぎて独身が珍しくないらしい。
クラスメートだけで転移したから異世界人との結婚でなければ、両親への挨拶とか煩わしい(?)事を考えなくていい状況だもん。
普通は教会で宣言するだけらしいから明日には誰かが結婚を宣言してもおかしくない。
そうなると、内と外のカテゴリー分けが始まるだろうし今みたいなワイワイ騒ぐような生活はできないだろうね。
「クラスの子達はみんな結婚どうしようとか話題になってませけど、影丞さんたちは結婚がどうこう考えて来てないですよね」
「前は男三人だけだったし勝手に来たから忘れた頃に戻ってんじゃねぇかなくらいの感じでテキトーに生きてましたからね」
夜に上にされたり下にされたくないし、男ならまだしも女体とか現実感なんかまるでないね。
「テキトーというより、性描写すら下ネタに終わりますからね」
「雅美ちゃんや、なにが性描写ですか?」
いままでそんな事あったかぬ?
「影丞さん裸の健さんにしょっちゅう出くわしてるじゃないですか」
?
「みんなみたいに叫んでも良いと思いますよ?」
?
「昔から裸だから普通じゃない?」
まぁ、健は何度か女の子達の前を裸で通り過ぎたりしたからササ達に縛られるようになった訳ですがアレのどこに悲鳴をあげる要素が?
堂々と歩くから気付かない人も割といるが、騒ぐようなもんじゃないよな。
「最早あれだけデカいと〇ンコというより三脚」
物理的に害になる事が有り得ないサイズは、みーてーるーだーけー。
「健とみんなデブじゃないから裸みても気持ち悪くはないしね」
「上だけでも、あんまり気分のいいモンじゃないんですがね?」
女の子ならそうなんだろうけどさ、オレは逞しい身体見ても羨ましいだけ。
「ガン見するすると、皆隠すから脱がしたくなる」
「影丞さんが追い回したお陰で昔より半裸でいるヒトも減りましたけどね」
ふふり。その陰で全裸にされている奴が居るとでも?
取っ組合で抵抗されたら、あたしゃなすすべなく負けますがな。
「服着てる人は筋肉余りないからつまらないし…」
「つまらないでもなく、脱がすのがオカシいです」
「クルクルあーれ~みたいに“脱がした先には何が”みたいな?」
「脱がした所で、大したもんはありませんよ。逆に脱がされないように気をつけてくださいね?」
「そんときのオレって、だいたい無表情でヤリに行くみたいで皆ナニが萎んでる」
自覚ないんだけど、なんでか表情が落ちてるらしいさ。
「そんな話はしてませんから、襲われないでくださいってだけです」
「らじゃ」
でもまぁ、脱がせるもんなら脱がしてミロや、普通に着てるはずなの服に一切の隙間ないからから他人だと爪先すらもとおさないぞー。
拘束されても服は脱げないからな、アバターはプレイヤー以外に脱がせないってとこかね。
「でも、マリアンさんには脱がされてるじゃないですか?」
着せ替え人形の話しかぬ?あれだってマリアンさんに抵抗しないように脱いでるから脱げるだけで意識なかったらまず脱げないよ?」
「無駄に機能あるせいで影丞さんが成長しないんだ…」
「身長は欲しいです」
160ないとか中学生サイズだから身長は欲しいです。
雅美ちゃんは中身の話だろうけど、中身が成長しないのも難しいんだぞ?
「…心頭滅却すれば紐股涼しい」
「何の話しないのかまるでわかりません…」
「心頭滅却すれば紐パンで股が涼しくてもはずかしくない…と」
「紐パンならまだしも、フリーダム・ノーボーダーでも気にならなくなるはず。
「おかしな話ばっかりしてると、いつかお腹縛ってあげますよ」
「縛れるほどの肉もない、ムダ肉以外は皮摘まむばかりで逆に食糧難になった時が不安になるわ。
「…私影丞さんの為に肉買ってきますよ?」
「今食べてるからいらない」
肉嫌いじゃないけど、サラダの食感がスナック菓子みたいで面白い。健康的というより肉食べるとパリパリ食べれなくなるからあまり食べないね。
「だいたい、歩きモロキュウとか、お菓子感覚で野菜とかやめません?」
「…自覚はあるが箸が止まらん」
サリサリしてる玉ねぎとかいまだに意味分からんし、どの道大量には食べれないから食べて面白いもん食べたい。
「みんな肉食べたがるのに三色野菜だらけで飽きてきました」
「…だって育つんだもん」
夏野菜どっさりよ?
「それでも、さすがにカレーにキュウリとどくだみは無いですよ」
「稼ぎ増えても食生活変えなきゃならない訳じゃないもん」
「どくだみ要りません」
「どくだみは常に湯引き湯通ししてあります。炒るより湯通しした方が美味いし、素材屋の原点だべさ。
「その余計な一味があるからアジトの人は太らないんですよ」
「…なら問題ないじゃん」
「ないですけど、配置かわるとドカグイするみたいなんですよ」
「…ストレス太りかぬ?」
「ある意味そうなんでしょうけど改善する気ないですか」
「どくだみないと不安」
「どくだみってケシ科じゃないですよね」
雅美ちゃん怖いこといいますが、麻薬とかケシ科ではないし役割としては真逆のはずだよ?
「…食糧でデブったら、帯をギュッとやるとか男女兼用のコルセット的な皮鎧を装備させよう」
「言外に痩せろと言うより酷い仕打ち考えましたね~」
「その前に普通にニキビとか出てくるから考えるだろ」
「そら多少は控えるでしょうけど…」
屋台とかの買い食いで偏るのは仕方ないし、腹へったままとかつらいよ?
「なら、どくだみ食べて?」
「もうお腹いっぱいです」
「嘘付けオレのベーコンまでモリモリ食べてるじゃないか」
「失礼な、残す方が勿体ないです」
昔からお母さんが太りやすいのは子供の食べ残しが勿体ないから無理して食べちゃったりしてたから、太ったおばちゃんが出来る訳で、今普通に捨てちゃうから細身のお母さんが居るわけだ。
雅美ちゃんは前者だね。
「いま、変な事考えましたね」
「雅美ちゃんはいいお母さんになるよ?」
「“?”がなければ、嬉しいですけどね。今更一枚二枚食べたくらいじゃ変化しませんよ」
なるほど、スローライフ万歳だ。
さっきのコルセットみたいな皮鎧の話にもどるけど、皮製品だけに頑丈さだけは半端無いし、健と真一に両サイドから紐引きさせれば死ぬ気で痩せたいと願うだろうさ。
でも、やせてる人をさらに細くするモノだから、下手したらシn…冗談としてしか話せないわ。
オレはどうも成長しないみたいだから太れただけでもたいしたものだよ。魔力が高い老化遅いらしいけど、あたしゃ魔力ほとんどないらしから関係ない。アバ体だから年をとれずに不老長寿とかだとしたらぞっとしないね。雅美ちゃんは掴めるくらいにちゃんと成長してるっていうのになんでオレだけ意味もなく不老長寿しなきゃならないのさ。
男に生まれて女で死ぬとか意味わかんないわ。
「とりあえず、筋肉質な親友の恋愛は邪魔するべきだと思ふ」
「…何考えるのかまるでわかりませんが、結婚話に戻るんですか」
「オレだけBLとか周りが羨ま妬ましいじゃない」
好きな女の人が出来ても、GLにしかならないんだぞ?同じアバ体のくせに、普通に恋愛とか潰したくなる。
「まだそんな事を、誰も影丞さんならBLとは思わないですよ?」
「いや男は無理っしょ?!」
何が無理か?オレが無理。
―この話はもうやめよ?