鹿児島 宙(1)
47の少女たち
第6話「あかてんほしゅう」
そう言えばまだ言ってなかったのだが、俺日野本太郎は生徒会役員である。
まぁ一番したっぱの庶務だけど。
この都道府県学園の生徒会は
庶務2名
会計2名
書記2名
副会長1名
会長1名
で、構成されており、
「本太郎、お前先週の休み明けテストで赤点取ったらしいな」
「げっ……な、なんでそれを……」
俺の1個上の先輩である宮城先輩は副会長である。
「お前な……生徒会役員である身分で、赤点など恥以外のなんでもないぞ!」
「いやぁ……その……す、すみません」
もうすぐ生徒会の定例会議。
俺と宮城先輩は会議に出席すべく、会議室へと向かっていた。
「だいたい何だ、今回は国数英の3科目だけだぞ? 期末のように何科目もない分、勉強の絞りが効くだろ! なのに何で」
「いやマジすみません……ケヤk……じゃなくて、友達に勉強を教えてたら自分の分が疎かに」
「全く……今回のテスト、生徒会で赤点を取るヤツが2人も出たとか、本当に遺憾以外の何物でも……」
なんか超ご立腹な宮城先輩。
これはご機嫌取りをした方が……の、前に
「え? 沖縄先輩もまた赤点取ったんですか?」
もう一人、赤点生徒会がいるらしい。
「ん? なんで沖縄会長が赤点取った前提なんだ本太郎?」
「え? だってあの人会長のクセに赤点常連者じゃ……」
「いや、今回沖縄会長はギリギリセーフだったらしいぞ?」
「でもギリギリだったんだ……」
都道府県学園生徒会会長、沖縄流は恐らく3年生で最も勉学の苦手な人だ。
あの人はホント、自由すぎて……
「……ん? と、なると他に赤点取ったってヤツは……?」
まぁ明日、赤点補習勉強会があるからそこで分かるのだろうけど。
「……宙だ」
「宙?」
宮城先輩は苦い顔を作る。
「アイツ、天文学以外はさっぱりだからな……小白がマンツーマンで勉強を教えたらしいが、やっぱりダメだったらしい」
「秋田さんが教えてダメだったのか……」
鹿児島宙。
生徒会会計の2年(同い年)
「沖縄会長といい、宙といい、お前といい……なんでこう最近の生徒会はたるみ切って……」
「面目ないです……」
宮城先輩は怒りを通り越し、呆れきっていた。