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沖縄 流(2)

ダンスライブの選抜メンバーに選ばれた生徒は、強制的に体育祭閉幕式のデモンストレーションに参加をさせられる。


かつ、その事前練習にも強制参加。


拒否権はない。


もし無理矢理にでも参加をしないならば、沖縄先輩が粛清を下すらしい。


果たしてこんな教育機関があって良いのか?




逆に参加をすれば、何と…


無条件で体育の成績がアップ

11月にあるマラソン大会の参加免除

沖縄先輩お手製のサーターアンダギー食べ放題

宮城先輩お手製のずんだ餅食べ放題


らしい。


これは良いのか…?









「…と、言う訳でだ。今日から君たちのプロデューサーとなる、47プロダクションの日野だ。来たるライブの成功に向け、君たちのプロデュースを全力で行う事を約束する。宜しくな」


体育館に集められた、12人のアイドルの卵たち。


うち10人が嫌そうな顔

1人は?顔(どっかの岡山さん)

1人はうむうむと頷くのみ(どっかの宮城先輩)


「まずは今回のダンスライブについて説明をする」






舞台は7月10日の都道府県学園体育祭の閉幕式、学園のグラウンドにて。


曲は今巷で大人気のアイドルグループ「NPN47」の代表曲「逢いたくなかった」


♪逢いたくなかった〜逢いたくなかった〜逢いたくなかった〜お前に〜


と、本当は逢いたかったけどツンデレ感満載に逢いたくなかったと言ってしまった、複雑な乙女心を歌った曲だ。


因みに昨年のレコード大賞を取っていたな、NPN47。


これを12人の都道府県学園選抜アイドル達が歌い踊るのだ、


父兄の目もある体育祭の閉幕式、デモンストレーションで。




ライブの型としては、3センターの9バック


ど真ん中、センターは南。神奈川南。

そのバックに秋田さん、山形さん、宮城先輩


南の右隣には千葉ちゃん。

そのバックに蛍、伊吹、高知先輩


南の左隣にはケヤキ。

そのバックに桃子、結ちゃん、宙


そしてそんな彼女たちの、総合プロデューサーに命じられたのがこの俺、日野本太郎。


総監督、沖縄先輩の元…未だ嘗てない、前代未聞の舞台の幕が上がる!










「…て、何でアンタはこの企画にそんな乗り気でいるのよ」


「…それは簡単な答え。だって、ここには沢山のアイドルの卵がいる。それを孵化させてやるのが、親鳥たる俺の役目さ!」


「……ハァ?」


千葉ちゃん今日イチの、お前何言ってんだ顔。


そんなこんなでプロデュース初日。


まずはライトメンバーから早速プロデュース。


「私、そもそもやる気ないんですケド」


と、元引き篭もりの蛍は体育館のステージに上がるためのミニ階段に腰掛けたまま動かず。


「まぁまぁ蛍。これは総監督たる沖縄会長直々の案件だ。やるしかないんだ」


「本太郎は自分がステージに立たない、と分かった途端に俄然やる気になった。って結ちゃんから聞いたんだけど」


「……ナニソレ? チガウヨ、チガウヨ?」


「……」


蛍の眼は厳しかった。


「何? それ本当⁉︎ 自分だけ踊らないからってそんな調子乗っちゃってるの? 信じられない!」


「待って千葉ちゃん、チガウヨ、チガウヨ!」


「焦り過ぎて否定の所がカタコトの中国人みたいになってる…」


「蛍まで何言ってるの? だからチガウヨ、チガウヨ…」


「何がプロデュースよ、本太郎もステージに立ちなさい!」


「そこは三葉に凄く同意。本太郎もステージに立って」


「やめて、だから…チガウヨ…チガ…ウヨ…」


「本太郎の語尾に威勢が無くなって来てる…」


言葉攻め。


奇しくも気の強い女子と棘のある女子のタッグで攻められてしまうと、中々に理屈云々の前に勢いで押し切られてしまいそうになる。


「だからチガウヨ! そもそも俺だって沖縄先輩から半ば強引にプロデューサーを任されたのであって、これは不本意な事なんだよ」


事実。


ここにいる12人のアイドルの卵…げふんげふん、女子生徒達は、


何らかの方法で

沖縄先輩に脅しを掛けられ

拒否権のないままに

無理矢理集められ、かつ、

公衆の面前でダンスライブなる

アイドルじみた事をやらされる


ハメになった哀れの具現化みたいな感じの話の中にいるのであって、


それはステージに上がらない俺にだって言える事なのである。


プロデューサーをやらないと、どうなるか分かるかな?


と、満面の笑みの沖縄先輩に脅しを掛けられ、真っこと不本意ながら、今回プロデューサーに就任したのだ。


「…私、そもそもダンスとかやった事ないし、みんなの前でとか…は、恥ずかしいし」


と、元引き篭もり故に表舞台耐性0の蛍はモジリストの極み並みのモジモジ。


「アタシだって…ま、まぁダンスとかはまだしも、人前でやるって言うのが嫌。しかも体育祭なんて、親来るし」


千葉ちゃんはモジらずストレートに言う。


「うーむ…まあ、確かにみんなの前でいきなりダンス!って言うのはメンタル強くないと無理だよな」


少し考える。


メンタルの強さ…


人前で踊る事に対し、動じないメンタルの強さ


それはつまり、日頃からのメンタルの強さが影響する


「…ならメンタル強固な丁度いい人材がこのライトメンバーには2人いるじゃないか。メンタルを強くするためのコツをその2人に聞けば」


何時でも、どんな状況でも寝れます


滋賀伊吹。


喧嘩番長、番犬の異名を持つ特攻隊長


高知龍子。


「伊吹! 高知先輩! ちょっと聞きたい事が…」


と、いけしゃあしゃあに振り返る俺。


そこには、誰もいない空間しか無かった。


…あれ?


「あれ? 伊吹? 高知先輩?」


あれあれ? 何故いない?


「高知先輩ならさっき面倒くさいって言って帰っていったよ? 伊吹は多分また物置倉庫で猫と寝てるんじゃないかな?」


と、隣のフロアでレッスン中だったケヤキが顔だけこっちに覗かせ一言。


「…は?」


なんと…いう…


まぁ高知先輩なら絶対帰る気はしていたけど。


「何? 帰っていいの? ならアタシ帰る。明日朝イチで浦安のネズミさんのパレード行くし、早く寝たいのよね」


「なら私も…帰って学校行ってなかった時の分の授業の自主勉がしたい」


と、あくびを漏らす千葉ちゃんと、あろう事か帰り支度を始めてる蛍。


「おぉ…待ってくれ、待ってくれぇい…」


マズイ流れだ。


みんなしっかりやってくれないと、沖縄先輩から粛清を食らうのは俺になる。


マズイ…マズイ。



神奈川県「神奈川(かながわ)(みなみ)


挿絵(By みてみん)



久々のキャラプロフィール紹介(ほぼ説明)です。


誕生日は3月19日(旧暦で立庁記念日)

名前の南、はすっごい単純。湘南の南から。

横浜中華街の中華のイメージで、実家が中華料理店&、髪飾りの白黒の丸いアレを付けました(名前が分かっていない)

本太郎や埼玉、千葉と同級生ながら、他に比べて少し落ち着きのある、お姉さん的性格、イメージ。だって関東序列2位だし。埼玉や千葉の上行ってるし。

因みに埼玉、千葉とは幼なじみ。関東グループ。


神奈川県の勝手なイメージとして、

湘南、横浜、鎌倉、横須賀、箱根

の5つがすぐさま浮かび、

名前を湘南から、実家の環境とキャラデザイメージを横浜から取りました。

で、残りの鎌倉(大仏)横須賀(軍艦)箱根(温泉)を全て彼女の趣味にする事で、ちょっと渋いモノ好きなキャラクターにさせました。

プール行くなら温泉がいいな! 海行くならビーチよりも港、船見に行こうよ!

そんな感じです。



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