千葉 三葉(2)
都道府県学園は4月の末に学校行事で遠足がある。
学年ごとに行く場所は違うが、俺たち2年は今年……
「来た来た来たぁ!! 遊園地!!」
「小学生並みにはしゃいでるな、桃子……」
学校からバスで約1時間
超巨大遊園地!!
その名も「廃藩置県ドリームランド!!」
「本太郎、ネズミ! 喋るネズミはどこ!?」
「落ち着け桃子、ここにはネズミはいない」
47の少女たち
第7話「えんそく」
「で、とりあえず最初はどこに行く?」
遊園地のマップを広げ、あちこちに目をやる千葉ちゃん。
「私は……メリーゴーランドがいい……回りたい」
と、伊吹。
「回るんだったらコーヒーカップ一択でしょ! 高速回転ってなんかカッコよくてヒーローっぽい!!」
と、桃子。
「どこがだよ……まぁ、アタシはお化け屋敷かな。小型プラネタリウム持ってきたし、これで暗闇でも星の光で……」
と、宙。
「星って……でも、お化け屋敷は賛成。なんか涼しくなれそう」
と、ケヤキ。
「うーん……じゃあ、多数決でお化け屋敷か……」
と、意見をまとめようとしたら、
「……甘い、甘すぎる!!」
と、千葉ちゃん乱入。
「しょっぱなからお化け屋敷とか、アンタたち遊園地初心者でしょ?」
「どうした千葉ちゃん、遊園地に初心者とかどうした?」
「本太郎は黙ってて! ……埼玉も滋賀も岡山も鹿児島もホント分かってない! 遊園地を最大に楽しむ方法を!」
ばばーんっと胸を張り、持参したマジックで遊園地のマップに何かを書き込む千葉ちゃん。
「何やってんの千葉?」
「ふふん、まぁダ埼玉には分からない、優雅でおしゃれな遊園地満喫プランの作成よ!」
「むっ……」
「お前らここにきて喧嘩とかやめろよ? ホントやめろよ?」
千葉ちゃんプロデュースの遊園地満喫プラン。
「……なんか超めんどくさそうな予感しかしないんだけど」
「……同意」
「ふふ、今に見てなさい鹿児島滋賀!! アンタたちが思わずぎゃふんと言ってしまうような、超楽しい遊園地の回り方、楽しみ方を教えてあげる!!」
……千葉ちゃんは遊園地、特に夢のある遊園地が超大好きである。




