鹿児島 宙(3)
「勉強なんてさ、やりたいヤツがやりたい科目をやりたいだけやれば、それでいいと思うんだ」
「ほう・・・なるほどなるほど。万年赤点が言っても説得力がないな」
「お前が言うなよ本太郎」
「素で返すな地味に傷つく」
改めて、生徒会における宮城先輩の名の影響力ってのはでかい、ってのを知った。
ロッカーから出てきた鹿児島さん、俺が発した宮城先輩にチくる作戦を聞いた途端、渋々と言った表情ながらも空いていた席に着いた。
ちなみに先生はまだ帰ってきていない。
「あの人、怒ると怖いからなぁ……なかなか逆らえないよ」
「の割には平気で先生たちを騙そうとしたりしてるよね鹿児島さん」
正直、先生達も中々に怖い気が。
「はぁあ……今日はさっさと帰って望遠鏡のメンテがしたかったのに、本太郎のせいで台無しだ……」
「なんでもかんでも俺のせいにするな」
ふわぁっと大きなあくびを1つの鹿児島さん。
机に頬杖を着き、眠たそうな目で黒板を見つめている。
「……黒板を見てたって何にも発見なんてない」
鹿児島さんの趣味は天体観測。
ってかこの人、大の天体マニアである。
「緑の黒板見てるんだったら、真っ暗な宇宙を見ていたい」
「かなり眠そうだな……また夜更かしして星見てたの?」
「まぁね……昨日はアンドロメダがよく見えた」
「あ……そ、そぅ」
「まぁ興味のねぇヤツにはつまらない話だろうけどさ」
「興味がないって言うか、そもそも知らないって言うか……」
キーホルダーの付いたシャーペンを鼻の頭に乗せ、顎を少し前に出し、脅威のバランス感覚でそれをキープする鹿児島さん。
俺はそれを見ながら、なんか知ってる天体知識を思い返してみる。
……あんまり知らなかった。
「しっかし、戻って来ないな越後先生」
鼻の頭に乗っけていたシャーペンを手に取り、今度はペン回しを始める鹿児島さん。
「うん……このままだと補習授業の時間が終わるな」
「本末転倒だな。まさかこんな形で補習サボれるとは」
「鹿児島さん……あんた本当に……」
呆れるを通り越した何かの感情。
その時、ふと俺の顔に視線を向ける鹿児島さん。
「……え、何?」
「いや、あのさ……アタシの事、名前で呼んでいいよ?」
「ん?」
「いやだから、なんでアンタ、アタシの事名字で呼ぶの?」
「え?」
突然なんだよ? ……名字、名前?
鹿児島さん。
なんか定着してるこの感じ。
「欅も伊吹も桃子も名前で呼んでんじゃん。アタシも同い年なんだし、名前で呼んでよ」
「あぁ……うーん、でも……」
なんか俺の中で、千葉ちゃんと鹿児島さんは何故か名字のイメージがある。
「なに? 嫌なの?」
「いや別に、そんなんじゃ……」
「じゃあいいじゃん。アタシもアンタの事、本太郎って呼んでんだしさ」
手で回していたシャーペン、それを上にポイっと投げ、頭上でそれをキャッチ。
何と言うバランス感覚なんだこの人。
「あぁ……じゃ、じゃあ……そ、そのシャーペンに付いてるキーホルダーって、何なの……そ、宙?」
なんかいつも名字で呼んでたからか、謎の緊張。
「おお、しっくりくるな。 ……で、このキーホルダー?」
さっきから鼻に乗せたり回したりしていたシャーペンに付いている謎の白い丸。
「これ、桜大根キーホルダー」
「……水星じゃないのか」
鹿児しm……宙の趣味は天体観測……と、
家庭菜園だったりするのは、ここだけの話。
鹿児島県「鹿児島宙」
誕生日は2月9日(かごしま畜産の日が毎月29日、なので2と9で)
名前の宙は種子島宇宙センターから。
前髪結んで髪を左右に流してるのはなんとなく県の形をイメージして。イメージカラーは淡い桜色(桜島や桜大根)→実際は桜色じゃないけど
個人的な南国のイメージであるマイペース、のん気、自由。
それらを盛り込んでの自由人、超マイペースキャラに。「アタシ~なのさ」みたいな口調で喋る。
趣味は夜に天体観測(種子島)と、昼に家庭菜園(サツマイモ、桜大根)
いつもはマイペースだが、怒らせたりするとまぁまぁ怖い、強い(示現、薩摩民、鬼島津から)
自由気ままな女の子。
素直に自分の考えに従うような、けど抜け目のない、そんな感じ。
最初は西郷どんのイメージみたいな、荒々しい女性をイメージしてましたが、とある他の県とイメージが被るため却下。結果こんな子になりました。
秋にはみんなを呼んで焼き芋パーティーするのが毎年の楽しみ。




