醒めらやぬ
覗き込んだ君の顔が
ぱっと降ってきた
眩しいその笑顔が
僕の頬を熱くさせる
思わず君のぷるんとした頬を
両手で挟んで
いたずらをした
手のひらに残る余熱は
まるで温めたように優しくそこにある
溶けないでと強く願う
そのままの君の輪郭をずっと保って
覚めきらぬ夢が
揺ら揺ら揺蕩う
遠くの窓から向こうの景色をのぞいているみたいな
ぼやけて色が重なる視界の上の世界たちよ
どうか君をこのまま醒めない所まで
このまま
君の輪郭が
僕の記憶に焼きつくまで
何度でも何度でも
笑顔零れる君をこの瞳が映すだろう