前へ目次 次へ 8/69 【第2章】誰かの人生 ――クォークは端正な顔立ちの口元を歪めて、アルダスに言い放ちました。 「貴方ごとき三流の錬金術師が、ダブラー様に歯向かうなんて百年早いです。口を慎みなさい」 冷たくて鋭利な言葉。ダブラーは腕を組みながら、子分の立ち回りを見守っています。 アルダスは黙ったままクォークを見返しました。口を開きかけますが言葉を飲みこみます。握りしめた拳は、わずかに震えていました。 『アルダスとダブラー:二人の錬金術師』第3章より