前へ目次 次へ 24/69 【第6章】揺れる天秤 ――「見ろ、クォーク。これが新しい天秤だぜ」 ダブラーは箱の中から、輝きを放つ真新しい上皿天秤を取り出し、慎重にテーブルの上へ置きました。 「これなら分銅を置くときに釣り紐が邪魔にならねぇし、皿より大きなモノだって測れる。精度も桁違いだぞ。これでまた一歩、アルダスに差をつけられるな」 「さすがです、ダブラー様!」 二人の笑い声が、まるで勝者の凱歌のように店中に響き渡りました。 『アルダスとダブラー:二人の錬金術師』第6章より