戸惑う金毛の子犬
可愛い甥っ子が寝たのを見て、俺達四匹も丸まって寝た。
どのくらい経ったのか分からないが、突然魔法とは違う何かが発動したのを感じて飛び起きた。
見てみると、甥っ子の気配がさっきまでと違ってるし、何か知らないけど、肌と言うか毛がザワザワする。
……そう、まるで魔法で探知魔法を発動しているみたいに……
何か探ったのか、甥っ子は魔法?を止めると、今度は魔力とさっきの力を同時に練り始めるじゃないか。
……待って……叔父さん理解に追い付かないからね!?
赤ちゃんなのに誰も教えてないのに何で力の使い方分かるの!?
俺もパニックになって怯えてると、他の弟達もパニックにになって怯えてる。
……少なくとも、俺達は末っ子のハウザーも含めて、0歳児で魔法なんか使い方も分からなかったのは断言しよう。
ちょっと俺は真顔で思うと、弟達も同意して頷く。
……え?……まてまてまて!!甥っ子の身体が白く光始めた!?
白く光ったって事は光魔法!?
これでもかってくらい俺は目の玉を大きくする。
銀毛の子犬が俺の目を肉球で目潰して来た!!
何て奴だ!?
「ギャウ!!」
「ワオン!?ワオワオワオン!!」
こら!!シリウス!!俺の目を目潰しするんじゃない!!
痛いんだぞ!?
コントはさておき、俺達の甥っ子はただの赤ちゃんではなさそうだ。