俺は身内同士でやり合うのは嫌なんだよ
だから、どんな理由があっても10年間共に過ごした身内同士で殺し合いなんてしたくなかった。
義弟ケイトと、望、甥っ子に相談して内々にヴィクセル先王陛下に直談判した。
『俺としても……理由がどうであれエリクレアは孫エリオットの母親だ。厳罰に処罰する気はない。全く罰しない訳には行かないのだが……アルカナディア側と正面からやり合う事は回避する事に専念しよう。エリクシードにも相談されるのを今か今かと待って居たのだが……何も言われないのは寂しいものだな』
そう言って寂しそうに笑ったヴィクセル先王陛下に、俺は何も言えなかった。
『じゃあ、また明日な』
笑って見送ってくれた師匠に俺も何も別れの言葉も言えずに死なれてしまったから……。
俺とヴィクセル先王陛下の気持ちは同じだから分かる。
だから、ヴィクセル先王陛下とエリクシード陛下を闘わせたくなくて俺は動いた。
「ウルフソード流黒光斬!!」
「神道流神空烈翔!!」
ナツノと俺は、視線を交わすと王子達が逃げたのを見計らって入り口をナツノの剣技と俺の拳で破壊した。
崩れた瓦礫で入り口がふさがり誰も通り抜け出来なくなる。
「……スオウ……どういう事?……まさか……エリクシード陛下を裏切ったの!?」
モリンは気付いて俺に叫ぶ。
「……ふふ、スオウはやはり……あのお人好しの弟子ですね。中々同じ選択を選ぶだけはある。あまっちょろいのは、神道兄弟だけで充分でしたのに貴方もとは……反吐が出ますよ」
シャルラは苦笑しつつも、俺に殺気を飛ばす。
「悪りぃな、俺は身内同士でやり合うのは嫌なんだよ」
そう言って俺も、両手の拳に気と魔力を纏わせる。
「そう言う事です。……私もスオウ側なので、シャルラもモリンも諦めてください」
笑ってカロスも俺についてくれた。
あれ?カロス口調が戻ってる?
俺につくってどういう事だ?
思わず俺は目が点になった。
アニマルミニ劇場。
玉白はグローブを嵌めると、メイビストの足首に向かってパンチのラッシュをします。
打って打って打ちまくります。
玉白はラッシュに全力です。
打って打ちまくります。
「……」
だが、何故でしょう?
メイビストに全く効いてません。
ルーベンスは笑いすぎて引っくり返りました。
ルーベンスは失礼な奴です。




