絶望を乗り越えた先に
「皆川先生にも……伝えなきゃ……」
女の子の言葉で、俺もパニックから現実に引き戻された。
師匠の四歳下の幼なじみで、ずっと師匠に片想いしていた女性だ。
女の子達も、皆川先生には一目を置いていて師匠に彼女が告白するのを応援していた。
皆川先生には、師匠の訃報を知る権利がある。
「……あれ?……出ない?」
女の子が気付いて、困惑して他の子達を見回す。
TVを見ていたもう一人の女の子が無言で指差す。
そこには、ブルーシートに包まれた遺体を担架に乗せて運ぶ所だった。
死体の右手には、皆川先生と同じチビエマバージョンの腕時計がはめられていた。
「皆川先生まで!?どうして?そんな……嘘よ」
「……わ……私のせいよ……皆川先生にアドバイスして……先生の背を押して神道先生に告白させようとしたのは……私なの……」
「……二人まで……どうして?嘘よ……だって……だって……」
「お兄ちゃん……どうしよう……
」
「……どうするも、こうするも無いだろうが……」
女の子達三人がパニックになって、俺も望も何も考えられなくなった。
今はどんな言葉も、誰にも掛けてやれず立ち尽くすしか出来なかった。
道場は閉じられて、俺の心に穴が開いてしまう。
人生の師匠を失った喪失感は大きくて、俺は絶望に落とされた。
それでも、師匠が好きだったバンドの曲を聞いて、再び俺は立ち上がることが出来た。
師匠が残してくれた言葉と、神道流を継ごうと決めた俺と望は努力した。
大学四年の卒業を控えたある日、俺と望は電車の中で突然光に包まれて何も見えなくなる。
次に俺の目に映ったのは、異世界の戦場だった。
偶然、顔見知りの元殺し屋で転生者だったシャルラに助けられ、俺はこの世界で生きていくと決めた。
仕える主、アルカナディア国王エリクシード様は良い人だし、モリンやカロスだって仲良くなれた。
人間を殺すのは未だに慣れないけど、主を守るためだと思って割り切れたし、いつか師匠が目指した世界を実現出来たらと思う。
10年前のあの日、禁術が発動される直前、生き別れになった望と再会して良かったし、家族が増えて嬉しかったのは今でも覚えている。
アニマルミニ劇場
玉白は飽きました。
玉乗り飽きました。
今は爪をミニ爪研ぎで磨いてます。
ルーベンスとメイビストがジト目で此方を見てきますが無視。
シリウスにヒイロ!!
我が必殺技を喰らうが良い!!
ふははは!!




