私は貴方の剣であり、杖でもあります。
「……アクト……」
「分かっています、悪戯にクレイ様達をこの場に留まらせる訳には行きません」
私の言葉にアクトは直ぐに反応して頷きました。
「得体の知れぬ聖魔力の持ち主だと、エリオットの力には充分理解していたつもりで実はまだ……私の底が浅かった様ですね」
溜め息をついて私が言うと、アクトも思わず苦笑する。
「クレイ様、それは私や他の皆も同じです。このままエリオット様御自身やそれに繋がる何にかが聖木魔法を使い続ければ、一度は命を取り留めたエリオット様でも二度目は無いでしょう。……クレイ様、私に御命令を」
アクトは私を真っ直ぐ見据え言いました。
だから……私の友であり副官でもある彼に第二王子として……魔術師師団長として命じる覚悟を決めます。
「……アクト、此処は君に任せます。何としても私達四人が先に進めるように道を切り開きなさい」
「承知致しました。私は貴方の剣であり、杖でもあります。御命令とあれば立ちはだかる者共を全て蹴散らし、貴方の道を作りましょう」
私の命令にアクトは恭しく頭を下げ答えました。
「……死ぬのは許しませんよ、貴方は私の副官です。無様に死ぬのだけは許しません」
「ふふ、それが貴方の命令ならば従うまでです。この命散らせぬように致しましょう」
私の命令にアクトは笑って答えた。
私とアクトは、言わずとも互いに分かるが、敢えて口に出したのは戒めで彼を失わせない為です。
アニマルミニ劇場。
お久し振りです、記者の玉白です。メイビストと共に訓練場を見てビックリコックリです。
投げナイフで的に正確に当てるのは侍女さん達。
組手や試合をして、互いの実力を高めてるのは侍従さん達。
スーツ姿や、パンツスタイルで侍従さんや侍従さんより高難易度の試合をしているのは外務官の男女。
あれ?更に奥では商人の方々も、投げナイフやクナイで試合しています?
「いつ、何時攻めてきても対抗できて制圧出来るように訓練は欠かさないんだ。まぁ、此処にいる奴らはあの日、王妃陛下の禁術発動に居合わせた奴らだから余計な。次は腹ごしらえするのに食堂行くぜ」
苦笑いするメイビストは、玉白を連れて今度は食堂に向かうみたいです。




