しっ……しかしそれでは……
……くっ……ただでさえ俺達はエリオットの元へ向かわなければ行けないと言うのにアルカナディアの奴らめ……
俺は4人を睨み付けたまま、聖魔力を高め同時に身体強化魔法も全身に掛けた。
俺やナツノ、クレイやアクトも使える聖魔法はエリオットの使った聖魔法と違ってあれ程強大でも強力でもない。
死んだ筈のメイゼストを生き返らせたエリオットの聖魔法は……失われた聖光魔法だと直ぐに気付けた。
だから……これ以上エリオットに力を使わせないように……もう一度使えば……今度こそエリオットの命は持たないと分かっていたのに……。
この聖木魔法は……明らかにエリオットの力だと分かる。エリオット自身か、それともエリオットに繋がる何かか……伝説の聖12柱が関係しているのなら俺達は奴らと闘うざるを得ない。
……こんな所で足止めを喰らっている時間さえないんだ……。
唇を噛み締めて俺は動こうと足を一歩踏み出した……その時……
「レミオ様、御待ちください」
「……ナツノ?」
ナツノに呼び止められ、俺は思わず後ろに居るナツノに振り返る。
「俺とヒイロはあの時、別の方を探していたので地下牢に居合わせていませんでしたが、外からでも強大な聖魔法の柱は良く見えました。この聖木魔法と昼間の聖魔法から同じエリオット様の魔力を感じます。恐らく他の副官達も分かっている筈です。……此処は俺達に奴らを任せて先に行ってください」
「しっしかし……それではお前達が……奴らはエリクシード国王を守る剣だ。強さも計り知れないだろう。とてもじゃないが一対一で勝てる相手ではない」
ナツノの言葉を聞いて思わず俺は反論した。
「俺はレミオ様の副官であると同時に、貴方を守る剣でもあります。アルカナディア程度に遅れを取っては近衛騎士団副団長としての名も廃りますよ。……ですから、俺達の心配には及びません。それぞれ率いる部隊と騎士団の副官として研鑽した俺達の実力を試す絶好の機会でもあるかと……俺は少なくとも何処までアルカナディアに通じるのか楽しみで仕方ありません」
それでもナツノは笑って俺に答えた。
「……無茶はするな」
「貴方の剣として相応しい闘いをするまでです」
それ以上の反論など俺には出来ず忠告すると、ナツノはいつものポーカーフェイスで答え、俺の前に出た。
「俺達がレミオ様達を行かせます」
「……俺はお前達を信じる。絶好に死ぬな」
「……承知致しました」
俺の命令に、ナツノは恭しく頭を下げ返事をした。
だから俺も腹を括って覚悟を決める。
アニマルミニ劇場
記者の玉白です。現在、たんこぶが引っ込んでメイビストの右肩に乗ってます。
今向かってるのは、ハーランド一族が訓練する修練場です。
「王宮が俺達正規の奴らが守ったり、務める職場で別宮は胡散臭い成り上がり四大公爵の奴らが勤務しているんだ。王宮の内情も秘密も知らされていないからか、連中は一つの公爵家以外悪事に手を染めているんだよ」
ふむふむ、成程。
メイビストの説明に私は頷きます。
おっ、そろそろ着きますね。
ふむ、まるで修練場は日本の道場に似ていますね。
皆が真剣に訓練していて活気にも満ちています。




