全く厄介な連中だよね
「成程ね。……ねぇ、メイビスト。君もエリオットの聖魔力を見て感じたから分かるでしょう?この聖木魔法からエリオットの魔力も感じるのを……」
僕は目を細めると、メイビストの耳元に近付いて問い掛ける。
「……やはりそうでしたか……。きっと……他の皆も気付いているかと思います」
メイビストも僕に頷くと、声を潜めて答えた。
「きっと何らかの形でエリオットの魔力が作用しているのか、それともエリオットと繋がる何かが動いているのかも知れない。僕も王宮図書館で古代の文献を読んだきりだけど……もしこの聖木魔法が本物の聖12柱の1柱でエリオットを害する可能性があるのなら……僕達は12柱の1柱とも戦闘する可能性を考えなくては行けないんだ。恐らく兄さん達も同じだから焦ってるかも知れないけど……全く厄介な連中だね……アルカナディアは……」
「あの連中がすんなりと俺達を通してくれなさそうですね……。ですが、これだけは言えますよ?必ず俺達4人がルーベンス様達を通させます」
僕の言葉にメイビストは自信ありげに言い切ったけど……
「連中は化け物揃いの強さだよ?」
「構いません。何とか隙を作ります」
僕はびっくりして言い返すけど、メイビストは笑って頷いた。
「無茶しないでよね」
そして僕は溜め息を着いてメイビストに釘を刺す。
「伊達に貴方の副官を勤めていませんよ」
それでもメイビストは笑って返すと、再び前に向き直った。
アニマルミニ劇場
小人の玉白です。現在、メイビストの部屋にいます。
たんこぶを小さな氷嚢で冷やされベッドで寝てます。
小人専用ベッド、便利ですな。
メイビスト曰く、外交の関係で様々な国賓や商人が来るので予め用意してあるのだとか。
「あれ?まだ玉白居たの?」
部屋に入って来て直ぐ、ルーベンスが呆れた顔をします。
「居て悪いのか?この腹黒王子め」
「うん、一回天空の花畑に行ってみようか?ん?」
私とルーベンスは笑顔でにらめっこします。
「ルーベンス様、この小人を苛めては駄目ですよ。一応怪我人ですから」
仲裁したのは以外や以外、メイビストでした。
「そうだね、……それじゃ小人の対応任せたよ。元気になったら案内してあげてよね」
「承知致しました」
ルーベンスはメイビストに私を丸投げすると、忙しそうに部屋から出ていきました。
「たんこぶ引っ込んだら案内してやるよ」
「ありがとううきゃ」
メイビストに私は頷くと、たんこぶが引っ込むのを待つのでした。




