説明してよ、メイビスト
僕が兄さんや部下達と共に木の枝や根に呑み込まれてどのくらい時間が過ぎたのか……。
「絶炎魔法……」
僕は呪文を唱えると、自分の周囲に魔法陣を幾つも展開する。
「烈花紅乱舞」
短く口にすると、魔法陣から限り無く白に近い炎が花弁となって僕を閉じ込めていた木の根を焼き尽くした。
僕の得意な絶炎魔法は、黒魔法と聖魔法、元素魔法を組み合わせたオリジナル。
薄紅色の炎でも、高火力の魔法だから絶対最凶の炎魔法って事で絶炎魔法って名付けたんだ。
焼け落ちた木の根を払いながら僕が抜け出ると、心配そうな顔をしたメイビストが珍しく、愛用の武器である関接剣を構えて立ち尽くしていた。
「……ルーベンス様、御無事で何よりです」
メイビストは僕に言うと、膝を着いて頭を垂れる。
「ふん、この程度で僕が遅れを取る訳無いでしょう」
得意気に僕は言うと、腰に手を当て鼻を鳴らした。
「って……は?……何これ?」
そして僕は周囲を見て固まる。
レミオ兄さん達と部下達が、アルカナディアの4人組と一触即発の様子で互いに睨み合っていたからだ。
「……どう言う状況?説明してよ、メイビスト」
すかさず僕はメイビストに命じる。
あれ、もう闘いの一歩手前じゃん。
「はい、実は……」
そう言って顔を上げたメイビストは説明を始める。
僕は腕を組んで説明を聞くのだった。
アニマルミニ劇場。
はい、お久しぶりの小人です。今、音速でメイビストから逃げてます。
メイビスト、滅茶苦茶早いです。
王宮リアル鬼ごっこです。
いや、早すぎる。
だが、ここで負けないのが小人。
小人は廊下の壁に掛けられた絵画に向かって大ジャンプ。
それを利用して、絵画の裏にスッポリ隠れました!!
ん?抜けないだと!?
小人、逆さまで挟まって抜けなくなりました!!
なん足る不覚!!
メイビスト、呆れた顔をして近付いてきた!!
小人まさかのピンチ!!
ここで命運尽きてしまうのか!?




