表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アニマル天国~転生した最強王子は我が道を突き進む~  作者: 玉白美琴
プロローグの章
4/62

閑話

薄暗い地下牢に囚われたサーランド伯爵とその家族が居た。


対峙するのはハウザーとエリクレア。


「落ちこぼれの能無しの癖に!!貴様は優秀だった4人の兄達に劣る!!何故それが分からず玉座に居座り続ける!?」


中性的な顔立ちを醜く歪ませてサーランド伯爵は怒鳴り付ける。


「それでも王の直系は私しか居ない。王族に牙を剥いたのだから例外など有り得ん。私は私の意志で王として有り続ける」


ハウザーは真っ直ぐサーランド伯爵を見据えて言い切った。


「ふふ、ハウザーは我が一族が守る。貴様らが何度命を狙っても必ずな」


エリクレアも不敵に笑って言い放つ。


「悪魔め!!無能と悪魔の息子は必ずや我が国を滅す!!それが何故分からん!?」


激しく取り乱してサーランド伯爵は叫んだ。


「ほう?それは聞き捨てならんな?」


「やめてよね?下らない言い掛かりなんて迷惑だからさ」


そこへ2人の青年達がやって来た。


「……あっ…貴殿方は……まさか……」


青年達の顔を見た途端、ハウザーは青ざめる。


「答えろ。貴様の力だけでは企てなど出来ん筈。背後に居るのは誰だ?」


「ふふ……はははっ!!どうせ知った所で王家の直系は滅びる!!」


笑ってサーランド伯爵は言うと、右手だけを神獣化させて自分の胸を貫いた。


「……馬鹿な奴……」


不愉快そうにもう1人の青年は目を細める。


「……ハウザー……」


心配そうにエリクレアはハウザーを見詰めその手を握る。


「大丈夫だよ、エリクレア。私は兄上達が亡くなってから決めたんだ。例え茨の道でも進むとね……」


ハウザーはエリクレアに答えると、サーランド伯爵の死体から目を反らさなかった。


「……恐らく、その黒幕が10年前の主犯だろうね」


「……舐めた真似を……必ずや引きずり出してやる」


青年2人は顔を見合わせて決意を固めるのだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ