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アニマル天国~転生した最強王子は我が道を突き進む~  作者: 玉白美琴
第一章僕の選ぶ道。
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大体、僕は誰かに指図されるのが嫌なんだ

肩まで長くなった赤紫色の髪を後ろへと長し、僕は不愉快さを顔に出してエリクレアを見据える。


「マーシャの持っていたナイフは、本物みたいにリアルだったけど、良く見たら柔らかな素材で作られた玩具のナイフだったよ。……僕はメイゼスト達を捕まえて直ぐ、君に何度も言った筈だ。彼等の処分は僕に任せて欲しいとね。けれど……メイゼストは自害してしまい、他の家族はハウザーと君や、父上と君の父親に委ねられてしまって今に至るわけだけど……。

分かっていて君は……僕の臣下を処分したいと言うんだね?」


事実や此処までの状況を話し、僕はエリクレアに殺気を放つ。


「っ……子を成したことのないルーベンス義理兄様には分かりません!!どんな訳があろうと、子を狙われた苦しみなど分かる筈がない!!この国の王妃は私だ!!第三王子の貴方より私の方が身分も上だ!!私の命令に従って貰う!!」


エリクレアは怒りに任せてこの僕に言い返して命令する。


「っ!?エリクレア!?ルーベンス兄上に何て口の聞き方を!?」


あぁ、……ハウザーは気付いたけどもう遅い。


「大体、僕は誰かに指図されるのが嫌なんだ」


要らないものは義理妹であっても処分しなくちゃね。


エリクレアに僕は感情を無くした顔で淡々と言うと、内心そう思いながら右手を彼女に翳した。


その瞬間、僕の右手から黒い焔が出現して彼女に襲い掛かる。


「っ!!ルーベンス兄上!!」


「っ!!」


咄嗟にハウザーがエリクレアを庇って前に出た。


「やり過ぎだ!!この馬鹿」


僕の焔はクレイ兄さんの闇魔法で無力化されてしまう。


「ルーベンス!!ハウザーとエリクレアを殺す気か!?」


「この馬鹿者!!」


「いでっ!!」


シリウス兄さんと、レミオ兄さんの拳骨を喰らって僕は痛みに悶えるのだった。

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