あとがき
読まなくてもいいやつ。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
当初は…1話のところで終わる短編のつもりでした。
…だけど書くと指が進んでしまって…設定考えるのって楽しいですね。
本当はもっと本編で書かれていない部分を作り込みたかったのですが、1年半のブランクで、自分にそれは無理だと思い、省略してしまいました。へけっ
ざまあエンドも少し迷いましたが、絶滅は避けたかったのでこのような終わり方にしました。
理由はいくつかあって、一つ目は、ヒカリは失う側の痛みを知っている事。そして旅の途中で、小さい頃から繰り返し聞かされる物語によって洗脳されているけれど、決して完全悪な住人ではないと知っていた為です。もし知らなければはじまりの魔王同様、キレた時に即管理者に会え、復讐の願いを叶えてました。
二つ目は、個人的に罪は死んだら終わり、にしたくなかったというのが理由です。加害者達がいなくなっても、被害者が失ったものは戻りません。多分ヒカリが世界滅亡出来たとしても、それが終わればまあ…ヒカリの場合は悲惨なエンドになるかなっというのもあります。
三つ目は、ヒカリは怒ってはいますが、元々は普通の女性です。元々リアルグロ無理な平和主義であり、また現代でガチのクソ野郎を知っているので、この世界で沢山失いながらも毎日を一生懸命生きる人々を全面的に悪だと言い切れませんでした。
個人的に罪と罰はとても複雑で、全員に当て嵌まる正解は無いと思っています。これは物語ですが、人にはそれぞれ思考があり、背景があり、心があるよなあっと。それを考慮した中で、これが私なりに書きたかった結末です。
あと単純に、ストーリー的にはじまりの魔王と同じエンドに持っていきたくないってのがありまして。
なのでタグにざまぁを入れませんでした。
ifルートなら滅亡エンドも面白そうだし書いてみたい気もするけど…その場合はめちゃくちゃ戦略とか計算とか心理系とか入れたいと思っちゃうから難しいかな…。
だってリアルに考えるなら、大きな魔法ぶっ放しても百貨店規模のビル吹き飛ばすのがせいぜいじゃね?と思うと、世界規模を相手にした時どう攻略すればいいのかなとか考えちゃって…。うーん。むずい。
ちなみにエル視点は最初から入れないと決めてました。…なのでここが副タイトル詐欺です。
エルがいなければヒカリは魔王化してたので、副題通り本当は彼の物語でもあるのですが、この物語のテーマ性から主人公から見た加害者の一人でもあるヒーロー視点を一旦入れずに完結させてみたいと思ったので、そんな感じになりました。
本当はエルもこの世界の被害者なんですけどね。
不憫タグはここです。
いやあ、(ちがうけど)くっころ大好き。
よかったら★★★★★評価でやる気を注入してくれると嬉しいです。




