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ヒミツ(修正版)  作者: 爪楊枝
1部 4章 鏡
49/240

prologue


事件が発生したのは3年前の2月14日。


現場は○県○市にある一軒家。


被害者はこの一軒家の住人である立花たちばな和弘かずひろさんとその妻ひろみさん、立花夫妻と親交のあった野宮ののみや理恵りえさんの3名。


事件当日が中学校の卒業式だった立花夫妻の娘Aさんの通報により警察が到着、捜査。


捜査の結果、被害者3名と同じ場所で死亡していた理恵さんの夫、野宮 雄二ゆうじを被疑者と断定。

検察が被疑者死亡のまま書類送検にした。


事件当時立花さん宅にはAさんともう一人、野宮夫妻の娘Bさんがいたが、Aさんが2階のクローゼットに隠れて通報している間に被疑者が自殺したとBさんが証言したとされている。


被疑者が犯行に至った動機は妻の不貞が原因とされているが、今現在もネットを中心に様々な憶測を生んでいる。


事件が起こる数年前に両夫妻は共にある民事訴訟の原告団として活動していたが、その訴訟中に行ったDNA検査の結果が明らかになってから訴えを取り下げるように原告団側に働きかけ、実際に訴えは取り下げられていた。


当時多くのニュースや記事で取り上げられていたこの事件だが、両家の娘AさんとBさんが表に全く姿を現さなかったこと。

また、14歳という年齢もあって警察や保護施設、他の関連機関含めて情報が出なかったこともありすぐ報道の熱は下火になる。


AさんとBさんは事件後すぐ別の中学へ転校したとの情報もあったが真偽は不明。

現在は週刊誌、特に都市伝説や未解決事件といった特定の層を狙った雑誌記事で取り上げられるなど当時の警察の不明瞭な捜査結果やそれを伝えるテレビニュース、AさんBさんの関係などを考察する定番のネタとして定着しつつある。


この事件は被疑者による立花家殺害、そして妻との無理心中という極めて悲惨な2つの事件が重なった結果ではあるが、その真相は今も分からないままだ。


当時の週刊誌や新聞、ニュースはその最後に決まってBさんが唯一証言したとされる言葉で締めくくられた。



「父が立花さんと母を殺して、私の前で首を切って死んだ。」




22時ごろにもう一話投稿します。

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