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4話 畑を整地

 さあて畑を整地するぞー。

 荒れ放題の畑を整地するため、俺は農具を取りに行く。

 ゲームでは全てインベントリに入れて、手に取りたい農具の名前を言えば、出てくるようになってたけど、さすがに現実になったのならそれはできないだろ。


 俺はまずカマを手にする。


 雑草を除去するのに使う。


 これで雑草を切ったら、スパッと切れて、その後、跡形もなく消滅するのだ。


 俺はカマを振り雑草を切った。


 切れた。切れたが当然、残骸が残る。

 うん、消滅しないな。


 そうだよな。現実なら消滅するなんて、ありえないわな。


 石を壊す時もハンマーで叩いたら同じように割れた瞬間消滅していた、木も同じだ。

 現実でやるとなると、普通に作業しろって事だよな。


 雑草を切って、集めて、片付けて、石を割って木を切って片付けて……


 やべー超めんどくせー。


 モンスターをテイムしてきたら手伝ってくれるだろうから、先にダンジョン行って、テイムしてくるか?


 いや……だめだ。

 モンスターには餌が必要だ。餌は畑で作る必要がある。


 やはり畑を整地するのが先だ。


 仕方ない。

 この世界で生きていくには、やるしかないだろう。

 まあ後で手伝ってくれるモンスターを手に入れたり、進化した農具を手に入れたりしたら、効率もよくなるだろう。

 今だけの辛抱だ。


 俺は自分にそう言い聞かせながら、作業を開始した。





 ○





 1時間くらい作業した。


 一時間っていうとゲームだったなら、完全に1日が過ぎているが、まだ明るいままだ。


 全体の10分の1くらいは整地できたな?

 この畑は結構広い。

 小学校のグラウンド4つ分くらいある。

 とりあえず全部じゃなく、4分の1くらい整地しよう。


 しかし、結構作業したのにそこまで疲れてないな。

 現実の俺だったなら、確実にへばりきってるだろうと断言できるくらい作業したが、今そこまで疲れてない。

 全く疲れてないというわけでもないけど。


 ステータスを見てみる。

 スタミナは3分の1くらい減ってる。

 これがゼロになるまで作業してたら、倒れてしまうんだ。


 まあ、ゲームでは熱中してついつい作業しすぎてしまっていたが、現実となった今ではそんな事はしないだろう。疲労度合いで大体分かるはずだ。


 あ、そう言えばスキルが上がった。


 《採掘》が3《伐採》が3《草刈り》が3に上がった。


 採掘はハンマー、伐採はオノ、草刈りはカマを使うことで上げられる。


 上がったら消費スタミナが下がったり、他にもいろいろ良い事があったが、3に上がった程度では、あまり意味は無い。


 大体10くらいから効果が実感できるようになる。


 さて、とりあえず再開するか……


 ひたすらやるべし。


 最初はカマを使って雑草を除去して……


 お、これは。


 変わった形の草を発見。

 これは薬草だ。


 薬草は売れる。安いけど。最初はちょっとでも金があった方がいいから、採取して後で出荷箱に入れおくといいだろう。

 俺は薬草を採取してポーチに入れた。

 そういや、インベントリの代わりに腰にポーチつけてるんだ。

 地味な柄だが、そこそこ物が入りそうだ。

 遠出する時はこの大きさでは物足りないから、リュックでも買いたいな。


 俺はその後も作業を続ける。


 えー3時間くらい頑張って作業して、4分の1まで整地できた。

 薬草を5つ採取した。

 《採掘》7、《伐採》6、《草刈り》8に上がった。


 これから農作業をしたいのだが。


 めっちゃ腹減った……


 ゲームの時は飯はスタミナやHPの回復、能力向上の用途で使われており、空腹度なんて物はないから、別に毎日、朝、昼、晩と食べる必要は無いんだけど、現実になると当然食う必要があるみたいだ。


 町に行けば食堂があるが、金が無い。

 薬草を売るか。


 出荷箱に入れれば買ってくれるが、雑貨屋あたりに直接行って、売るという方法もあったはずだ。


 えーと薬草5つで……うーん……ジャム付きの食パンくらいは食えるかな。


 よし、町に行くかー。


 そうそう、町にはミーシャ以外のヒロインもいるよな。

 現実となったらどんな感じになっているのか見てみたいな。

 ゲームではやっぱどっかリアリティにはかけてたし。

 あーでも、今は始めたばかりだから、あの子はいないかもな。

 ゲームでは嫁にした子。

 正直、この現実となった世界で、どういう顔で会えばいいのわからん。

 ただあの子が、現実の人間として存在しているというのは、その、すごく、嬉しいです。


 どっちにしろ今は町にはいないだろうから、会えるのはまだまだ後だが。


 俺は北にある町に向かった。







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