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どうやら異世界から来たようです  作者: るろうず
第一章 プロローグ
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視異 The story of sister

「___、…………ロリ。ごめんだけど起きて」



ある日、にぃには寝ているわたしを起こさせました。


「…………おかえり、にぃに……」

「ただいま、遅くなってゴメン。……ちょっとトラブったわ。悪いけど起きて? 人が来たんだ」

「ひと……? お客さん?」

「いや、外人さんだよ」



急に、にぃには背の高い男の外人さんを連れて来ました。

ビックリしました。とても、生臭くて。

にぃにと外人さんの会話を聞いてると、あらむでゅあ……?ってところから来たみたいです。

なんかいっしょに住むみたいです。



…………え、ほんとに?

だいじょうぶなの、にぃに。







次の日、お昼前に起きちゃいました。

部屋から出ると、外人さんがおすわりして、ねていました。あ、ねてなかったみたいです。目がぱちってあきました。


[ロリへ。 たまごスープもあるから、あたためてね。昼食はれいぞうこの中にあるよ。フェリといっしょに食べること。のこしたらお兄ちゃん泣くからねっ!]


わんわん泣いてる人のイラストがかかれた、おき手紙といっしょに、朝食のご飯がおかれていました。

…………このキャラ、にぃにかな?





フェリおじさんは、にぃにに『自由にしてて』って言われたみたいです。地図ももらったみたいです。図書館に行きたいって言うから、わたしも心配なのでついていきました。







「スゴく背が高いわね〜。見ない顔だし初めてなのかな?」

「見た?あのハンサム!服着てても腹筋割れてるの分かるのよ」

「…………でもなんで子供向きの所にいるのかしら」

「子供に読み聞かせでもするんじゃない?」

「え〜結婚してるのかなぁ」


本を借りてると、横からコソコソ話しが聞こえてきました。

おじさんけっこう注目されてます。


「はい、30日までね」

図書がかりの人にお礼をいって、フェリおじさんのところにいってみました。


絵本コーナーの本だなと、にらみあいっこして、うーんってしてました。

おすすめの本を教えたりして、いっしょに借りて、おうちに帰りました。



「そノ傷ハどうシた?」


フェリおじさんが、とつぜん聞いてきました。

熱でたおれちゃったときにできた、顔の傷のことです。


「ころんだんだよ」って言ったら、わたしの目の前にこしを下ろして、その傷を見つめてきました。

…………とっても近いです。

あ、目が赤い。キレイだなぁ。


フェリおじさんがボソリとなにか言いました。すると、ほっぺに光がつきました。大っきくてゴツい手から、光っていました。あったかいです。

イたくなくなったか?」ってフェリおじさんが言いました。

なんのことか分からなかったですが、ほっぺをさわると、かさぶたがなおってました!おどろきです!!




フェリおじさんは、ホンモノの魔法使いだったのです!







にぃにが、マンガをもってきてくれました。


「ロリも読むと良いよ」って言うので、フェリおじさんといっしょに読みました。

冒険のお話で、男の子むけだなっておもったけど、とてもおもしろいです。絵のはくりょくもスゴくて、恋もありました。ニヤニヤしちゃいます。にぃにとおなじ高校生の生活を、おかしくかいたマンガもありました。

ときどきフェリおじさんもクスリと笑っていました。






今日は土よう日ですが、学校です。

授業参観なんだけど、授業を見に来てくれる親は、ざんねんながらいません。保護者はにぃにだけど、お仕事です。


フェリおじさんもどこかに出かけるみたいです。

でも、困りました。カギが、たりないのです。時間もないし、しかたないのでフェリおじさんにあずけました。



授業が終わって、保ご者の人たちが会議をするので、みんなさっさと帰りました。中にはつごうで親といっしょに帰る子もいました。…………良いな。


歩いてると、校門にフェリおじさんがいました。

たまたま見つけたみたいです。いっしょに帰りました。


…………さっきの子も、こんなフワフワした気持ちだったのかな?



フェリおじさんがお父さんになってくれないかなー。

にぃにがお母さん?あ、マンガでじょそうっていうのあったなぁ。

ままごとでやってくれないかなぁ。







きん急事たいです。…………あれ、この使い方であってるよね?

とりあえず、大変です。


はきものが、真っ赤です。布団も血だらけです。

えぇ? えっとえっと。…………どうしよう? なにこれ?


こういうときに、スマホです! 検さくしてしらべます。

…………せいり?ってやつみたいですね。痛くないからこわかった

けど、問題ないみたいです。……よかったぁ。だけど、ナプキンないです。貯めてたお小づいかいで、何とか買えるけど、…買いに行きたいけど…………どうしよう、行けない。

にぃにに電話しても、やっぱり出ません。


フェリおじさんにたのんじゃいました。

ちゃんと写真見せて、紙にも描いて、エコバッグもたせて。いそいで買いに行かせました。…………うぅ〜はずかしぃ……!


その間に汚れちゃった服をいそいで水につけて、布団は………あとでにぃにに聞こう。とりあえず洗ざいつけて、ゴシゴシしました。


フェリおじさんが帰ってきて、ちゃんと間ちがえずに買って来てくれました。

ありがと〜!

血の臭いがするみたいで、とても心配してくれました。

アタフタとあわてていたので、笑ってしまいました。

ちゃんと、だいじょうぶって言いました。





最初はなんか、カタイなって思ったけど、フェリおじさんはとてもとても、やさしくて、おもしろい人でした。







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