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馨 あぁ、今日会ってみたよ。
kimi お茶でもしたの?
馨 僕がお茶だけするわけないでしょう。。。
kimi エッチしたの!?
馨 した。
なんともなさげに、いとも正直に答える馨に驚く。
動揺を抑えながら、努めて軽く返信する。
kimi 簡単に言うわね(笑)。
kimi 私っていうこんなイイ女がいるのに馨って人は。
馨 だってkimiは僕のものにはならないじゃん。
kimi まぁね?(笑)
kimi 私に期待してたの?
馨 バカか!(笑)。
kimi で、いきなり?
馨 いや、無理矢理っていうのは好きじゃないな。
kimi いっつも無理矢理襲ってるくせに。
馨 まったく人聞きが悪いな〜(笑)。
馨 僕は見込みがない事には入れ込まない性質なの。だってエネルギーの無駄でしょ?
kimi 私は馨の「使い捨てカイロ」にはなりたくないわね。
馨 あのねぇ。。。
馨 僕はいつだって真剣なんだよ?
kimi わかっているわよ
kimi で、今日のデートの首尾を教えなさいよ。
馨 あぁ、今日はね、朝の10時から待ち合わせたんだ。JRの駅でね。
kimi リポビタンDは?
馨 リポビタンDね。はいはい。
馨 飲みたかった。でもkimiがうるさいからジュース飲んで待ってた。で、さとみさんが現れた、と。
kimi 「さとみさん」…ね(笑)
kimi それで?
馨 「では…参りましょうか」ってな感じで、そのまま歩いてホテルに直行。
kimi 朝っぱらからセックスね。
馨 「セックス」って言うなぁ〜。
kimi どうして?「セックス」は「セックス」じゃない。他に言い方があって?
馨 いや、そうなんだけれど…。
馨 そういう事を堂々と言えるようになったらオバサンだぞ〜。
kimi そういえば若い頃は言わなかったわね。まぁいいじゃないの。
kimi さぁ、話しを本筋に戻してね。
馨 平日の真昼間だから、可愛い所に入れたの。ところがびっくり、フロントにお兄さんがいるわけ。
kimi あら。
馨 古びた所だったら、「恨めしや〜」みたいなオババが出てきて「いらっしゃ〜い。いっひっひ」ってな事もあるけれど、若いお兄ちゃんだから恥ずかしくてさ。
kimi 私はホテルでは女の子同士の経験はないの。
kimi ねぇ、断られたりはしないの?
馨 地方の子ならあるみたいだけれど、僕は一度も断られた事はないよ。
馨 都市部は寛大なのかなぁ。
kimi 馨クンが男の子にしか見えなかったとか。
馨 そうでもないよ。勘違いされても、近くによれば女とわかる程度だから。それに格好も昔ほど男っぽい格好にはしていない事多いしね。
kimi でも恥ずかしいのね。
馨 うん、めちゃくちゃ恥ずかしい…。
馨 さとみさんは堂々としたもので、僕の方がコソコソしてた(爆)!
kimi なんだか目に浮かぶわ。それにしても…なぜ午前中から?
馨 フリータイムがあるんだよ。
kimi フリータイム?
馨 カラオケみたいなもの。その間、ずーっと時間を気にせずにいられるんだ。僕はさっさと事を致して、ハイやったから出ましょうっていうのが嫌いで。
馨 始めに、その女がどんな女なのかを知りたいんだ。
kimi インタビューするの?
馨 そうだね。しばらくお話しを聞いていたいんだ。それからだよ、事を始めるのは。
kimi 馨が服を脱がせるの?
馨 うん。してもいいのか、とりあえず確認してから。
kimi 意外と慎重なのね。
馨 そうかな?
kimi 彼女は綺麗な人だったの?
馨 特別美人っていう訳じゃないよ。でも魅力がある人で。
馨 部屋に入って話をしたら、「遠距離恋愛の彼女がいる」って言うんだよ。
kimi あらら。
馨 僕はそんな事聞いてなかったよ!!彼女はいないって聞いていたから、誘ったのに。。
貴子は「女なら、それぐらいするわよ」と当然に感じつつも、馨の純情を可愛く思った。
kimi ショックだったでしょう?
馨 ひどくへこんだよ。
馨 しかも、彼女の事を愛おしそうに延々と話すんだ。僕はうんうんと聞いていたんだけれど、頭の中は絶望的な気分に襲われていたさ。
kimi ところで…その、彼女はどこに住んでいるの?
馨 北海道だって。
kimi 遠すぎるわね。
貴子は、だから一晩の相手として、最初から欺くつもりで、すんなりと夜の誘いを受けたのだと納得する。
馨 すごい美人らしいんだ、彼女。なんでバリタチもどきの僕と会う約束してくれたのかとハ
テナマークが浮かんだけれど。
kimi そんな話しをこれからセックスする時に言わなくてもいいのにね。
馨 僕がインタビューしたから仕方ないよ。聞かなければよかった、来るんじゃなかった、って頭を抱えたよ。
kimi 「僕は帰る!」って言ってやればよかったじゃないの。
馨 そうなんだけどさ。
馨 もしかしたら、もしかして僕が抱いたら、僕の彼女になってくれるかもしれないって、淡い希望がもたげたんだ。
甘いわね。相手は最初から、貴方を手玉に取っているのに。
kimi で…したの?
馨 もう一回確かめてみた。そんな話しの後だから。
馨 「いいわよ」って言ってくれたから、僕の彼女になってくれるかもと思ったんだ。
kimi 素敵なセックスだった。
馨 あぁ。その時は素敵だった。でも今は素敵だったと思えない。
kimi あら、美味しい思いをできたのに。
kimi どうして素敵じゃないの?
馨 「昨日はありがとう」ってメールしたら
馨 「ひさびさに何回もイケてスッキリした。お陰で大好きな彼女と会えるまで耐えられるわ。私のペットにならない?」だって。