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青年幻想記  作者: 黒死鳥
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第五話 買い物

テストやら風邪やらで色々大変な黒死鳥です。

今回は何も思いつかないので変なのは無しでいきます。


それでは、どうぞ。

「うーん・・・もう朝か・・・」


今は早朝、昨日の時点である程度壁上りの術も出来るようになり、あと少し維持できれば問題ない所までいっている。


「・・・あれ?」


ふと横を見ると、椛がいない。俺と椛は一緒の部屋で寝ているので、いつもは横にいるはずなのだ。早く起きて食事の用意でもしてるのかと思ったが、何の音もしない。そしてすぐに、俺の布団の一部が不自然に盛り上がっているのに気づいた。何かと思い布団をめくるとそこには、


「すー、すー・・・」


「・・・え?いや、うん・・・え?」


そこには、体を丸めた状態で寝ている椛がいた。一瞬、何が起こってるのか理解出来なかったが、取り敢えず起こす事にした。


「おーい、椛、起きろー」


「うぅん・・・」


「起きないか・・・そうだ」


「ひゃあ!?」


1回目に起きなかったので、少しいたずら心が芽生えてしまったので、獣耳に息を吹きかける。すると起きた。が、やはりびっくりしたのか、顔を赤くして、少しパニックになっているようだ。


「ははは、起きた起きた。おはよう椛」


「お、おはようございます・・・ていうかなんで照が私の布団にいるんですか!?」


「いや、逆だ。椛が俺の布団の中にいたんだよ」


「そ、そうですか・・・すみません」


「いや、謝る事は無いよ」


「そうですか・・・それにしても、もう少し優しく起こしてくださいよ・・・」


「だって起きなかったんだもん」


「うー・・・と、取り敢えず朝ごはんにしましょう!作ってきますね!」


「おーい、まず寝巻きから着替えろー」


椛が着替える為、自分の分を持って別の部屋で着替える。その後布団を片付け、朝ごはん作りを手伝う。


「ありがとうございます、手伝ってもらって」


「まぁ、お世話になる身だからね。これからはなるべく家事とか手伝っていくよ」


「本当、ありがとうございます」


こうして会話をしながら、朝ごはんの調理を手伝う。メニューは白米に味噌汁と焼き魚だった。


「「いただきます」」


「ん、そうだ照?もうそろそろ食材が無くなりそうなので人里で買ってきてくれませんか?」


「ん?あぁ、いいよ」


「ありがとうございます、地図はありましたよね?」


「あるよ」


「では、お願いしますね」


「はいよー」


そして朝ごはんを食べ終わり食器洗い等一通り家事が終わったところで買い物に行くことにした。


「はい、それじゃあこれが買ってくる物のメモです」


「ありがとう、それじゃあ行ってくるよ」


「いってらっしゃい」


地図の書かれた巻物を片手に出発する。けどこれよく考えたら持ちづらいな。そんな事を考えながら山を降りて、森に入る。しばらくすると、女の子と思わしき叫び声が聞こえてきた。


「誰か助けて!」


「!なんだ!?・・・こっちか!」


聞こえてきた声の方向に、足にチャクラを集め、急いで向かう。なにが起きているのかは分からないが、声の主の命が危ないことは確かだった。




「はぁっ、はぁっ」


ただひたすら走る。もうどっちが人里の方向なのかわからない。


「あっ・・・」


足元の木根っこに引っかかってしまい、転んでしまった。起き上がろうにも、思うように足が動かない。


「だ、誰か助けて!」


「ふん、叫んでも無駄だ。この森に立ち入る人間はほとんどいない。いい加減諦めたらどうだ?」


「そうだ。俺達もう2日も何も食ってねぇんだ。いい加減ぶっ倒れちまいそうだ」


「女の子ハァハァ(*´Д`)」


「い、いや・・・だ、誰か・・・」


妖怪が迫ってくる。あぁ、私はここまでなのか・・・。そう思ったその時だった。


「全く、弱いものをいじめて勝利者気取りか?笑わせてくれる。」


「あぁん?」


「何もんだ!」


誰かが、助けに来た!




「全く、弱いものをいじめて勝利者気取りか?笑わせてくれる。」


「あぁん?」


「何もんだ!」


「ただの通りすがりの外来人だが?」


声のした方向に急いで向かってみれば、女の子を妖怪と思わしき奴らが食べようとしていた寸前じゃないか。取り敢えず、ここは・・・


「なんだよ?関係ないやつは帰ってくんねぇか?」


「なんだ・・・男か・・・」


「ちょうどいい、こいつも食っちまおうぜ!」


「やめとけ、お前らは俺に勝てない」


「ふん、人間が勝てるわけないだろ!」


「あぁ、普通、ならな」


そう言いながら俺は修羅道で右腕をチャクラエネルギー砲に変形させる。


「な・・・!」


「変わった・・・!?」


「でも、ハッタリに違いねぇ!」


「これでもか?」


俺はすぐ近くの木に向けて撃つ。するとチャクラエネルギー弾はその木の後ろの木も撃ち抜いた。


「さぁ、どうする?」


「ど、どうするも何も・・・(チラッ」


「・・・(コクッ」


「・・・(コクッ」


「に、逃げるんだよー!」


「チクショー!」


「チクショー!女の子食べたかった!」


妖怪の3人は顔を見合わせると、一目散に逃げていった。終始変な奴がいたが、あえてスルーする。


「フゥー・・・逃げてった・・・」


「あ、あの」


「うん?」


「助けてくれて、ありがとうございます」


「あぁ、困った時はお互い様だよ」


すっかりこの娘の事を忘れていた。助けを求めたのはこの娘なのに。実はさっき、かなり危なかった。実はあのチャクラエネルギー砲、今は1回に1発しか撃てず、あれで逃げなかったらどうしようか、と考えていたのだ。まぁ、逃げたから問題なかったが。


「立てるか?」


「すみません、足に力が入りません・・・」


「そうか、なら、よいしょっと」


「ありがとうございます」


足に力が入らない、とのことなのでおんぶをして人里に向かう。


「おーし着いたぞ」


「ありがとう、あきちゃん!もう歩けるから下ろしていいよ!」


「そうか。」


かなり時間はかかったものの、話しながら歩いたので短く感じた。因みに話してる途中照さんじゃ呼びにくいだろうから、あだ名でも構わない、と言ったのであだ名で呼ばれることになった。それとこの娘は芳子よしこというらしい。


「それじゃあ、そろそろお別れだね」


「そうか?もう1人でも大丈夫なのか?」


「うん!ここまで送ってくれてありがとう!ばいばーい!」


「じゃあな!気をつけろよ!」


「うん!」


芳子を見送ると、俺も買い物をする事にする。


「・・・でも、店の場所分かんねぇ・・・」


あの時なんで気づかなかったんだろう、などと思いながら、店を探しながら買う事となった。


「・・・あれ?」


あれから数十分後、野菜の買い物をしている途中、銀髪のメイド服を着た女性を見かけた。


「なんだい兄ちゃん、あの人が気になるのかい?」


「えぇ、まぁはい・・・」


「あの人はな、紅魔館っていう湖の畔にある館のメイド長で噂じゃ時を止められるらしいよ」


八百屋の店長にそう聞かれ、答える。だがなぜだろう、あの赤い館といい、あの人といい、とても懐かしく、嬉しい感情が湧いてくる。もしかして無くした記憶が関係しているのだろうか?そんな事を考えながら買い物をしていた。

どうでしたでしょうか?今回は最後の方に照の記憶に関する事について少し書いてみました。次回は時間軸は同じで椛視点の話を書こうと思います。

もし間違いなどがあれば教えてください。


それでは次回も、ゆっくりしていってね!

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