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青年幻想記  作者: 黒死鳥
3/12

第三話 頼み事

どうも、ただ今疾走中の黒死鳥です。

今回、駄文とご都合展開が含まれるかも知れません。ご注意下さい。


関係無いですが最近、寒くなってきましたね!私は北海道に住んでるので最近5、6℃しかないですよ。にも関わらずほとんど防寒してないんですがね。お陰で毎日手が冷たいですよ。だったらさっさと手袋とかしろって話なんですが。w


関係ない話はここまでして、それでは、どうぞ。

「照、準備出来ました?」


「うん、出来たよ」


次の日、俺は昨日と同じ格好で『武器口寄せ』と書かれた巻物をポーチに入れ、その上にコートを着る。


「それじゃあ、行きましょうか」


そしてさぞ当たり前の様に飛び、どうしたの?みたいな顔でこっちを見てくる。


「あっそうか飛べないんだっけ」


「いや、飛べるけどコツが分からん。・・・この幻想郷の妖怪達は皆飛べるのか?」


「うん、ほとんどの妖怪と妖精は飛べますね。人間にも例外はいるけれど」


「へぇ・・・」


「それじゃあ行きましょうか。こっちに来て。」


俺達は外へ出て、椛にこっち来て、と手招きされる。何をされるかわからないまま言われた通りにする。すると、


「よいしょっと・・・」


突然、お姫様抱っこをされた。え?なんで俺お姫様抱っこされてんの?


「良し、それじゃあ行きましょうか」


「いや待てこれはおかしい」


「え?なにがですか?」


「いや、普通おんぶじゃない?なんでお姫様抱っこなの?」


「この方が楽だからですけど?」


「あー、うん。めんどくさいからもうこれでいいや」


なんかこのまま続けたら終わんない気がして諦めた。人生諦めも肝心。


「よし、じゃあ飛ぶますよ?落ちないように捕まってて下さいね?」


そう言われて俺は椛にしがみつく。どうでもいいが、このポジション凄い椛の豊かな胸が・・・

そんな事を考えながら俺はお姫様抱っこされたまんま椛のお偉いさんがいるであろう場所に向かう。


「つきましたよー・・・って、照どうしんですか!?顔かなり赤いけど・・・」


「いや、何でもない・・・」


「そ、そうですか・・・?」


それもそうだ。十分以上も女の子の胸が俺の体にあたってればそうなる。それはさておき。


「それで、ここは?」


「ここですか?ここは私達天狗の本部です」


「ふーん・・・じゃあここに昨日言ってた天魔様だっけ?がいるのか?」


「はい。それじゃあ行きますか」


そうして俺は椛に案内されながら入る。部屋に向かう途中、周りの天狗から「なんで椛が人間と一緒にいるんだ・・・?」とか、

「あの人は確か・・・」とか、「椛様が人間と一緒にいる・・・だと・・・orz」なんて声も聞こえた。

そんなこんなで、恐らく天魔様の部屋の前であろう場所についた。


「天魔様、犬走椛です。同棲の許可願いをしに来ました」


「入れ」


「失礼します」


「失礼します・・・」


襖を開けたその先には、畳が敷かれた部屋の奥に、ただならぬ雰囲気を醸し出す女性がいた。恐らくあの人が天魔様だろうか?


「しかし、人間と同棲など前代未聞だぞ?一体どういう事だ?取り敢えず立ちっぱなしも大変だろうから座れ」


天魔様に座るよう促されると、俺と椛は天魔様の数メートル先に座り、なぜなのかを話し始めた。


「はい。この人は近くの川で倒れていて、どうやら記憶が無いらしく、格好から人里の者ではない、外来人だと思い、住処が無いのは可哀想だと思い、彼との同棲の許可を求めに来ました」


「住処が無いのなら仕方ない、許可を出す・・・が、一つその者に聞きたいことがある」


「俺ですか?なんでしょう?」


「お前からなにか、霊力でも妖力とも、魔力でも無い何か、それになにか強大な力を感じるが・・・心当たりはあるか?」


流石天魔、俺のチャクラだけでなく、又旅の事も感じ取れるのか。


「ああ、これですか?これはチャクラっていって、忍者に備わってる力です。」


「忍者・・・?」


「はい、まぁ簡単に言いますと壁を登ったり、水に浮いたりする人間のことですね他の力も使いますが。」


「で、その強大な力はなんだ?」


「これは尾獣といって、まぁ、かなり強いチャクラを持っている動物みたいなものですね」


「そうか。ではもう下がっていいぞ」


「はい。失礼します」


「失礼します」


下がるように促され、その部屋から出て、本部からも出る。


「あ、そうだ椛」


「はい?なんでしょう?」


「この後家に帰ったらなんか書くものくれないか?」


「いいですけど・・・何に使うんですか?」


「ちょっと渡したいものがあってな、その為だ」


「わかりました。それじゃあ帰りましょうか・・・っと」


「あぁ、やっぱりこうなるのか・・・」


やはり俺はお姫様抱っこをされ、帰ることとなった。


「それじゃあ、はい」


「ありがとう。えーと、載ってるかな・・・?」


俺は椛から筆と墨を貰い、能力の説明、と書かれた巻物を見る。もしかしたら載ってるかもしれない。


「お、あったあった」


すると、運良く載っていた。俺が作りたいのは俺の口寄せ術式だ。これから色々幻想郷を見て回りたいので、必要な時に確実に帰るためだ。俺はそれを予備の巻物に写書きにし、丁寧に書いていく。


「・・・よし、後は中に人と書いて・・・おーし、後はチャクラを流せば・・・出来た」


「終わりました?お疲れ様」


「はい、これ」


「・・・これは?」


俺は口寄せの術式が書かれた巻物を巻き、椛に渡す。


「それは好きな時に俺を呼ぶことが出来る物だ。試しに、俺玄関に行くから、いいよーって言ったら、これを開いてこの真ん中に手を当ててくれ」


「・・・?うん。わかりました」


どんなものか見せる為でもあるが、本当に成功してるか試すためでもある。

そして俺は玄関に移動し、合図を出す。


「いいぞー!」


「こうかな?それ!」


ボフン!


「わっ・・・!」


椛は真ん中に手を置く。すると、突如煙が現れ、その煙が晴れると、俺は椛の目の前に立っていた。


「わー・・・!」


煙の中から現れた俺を見て、驚きと喜びが混ざったような顔をして、尻尾を振っていた。


「うん、無事成功したみたいだな。俺、色々ここらへん見て回りたいから、必要な時になったらこれ使って呼んでくれ。例えば朝とか」


「うん!分かった!」


「どもー!文々。新聞ですー!」


そんな時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。丁度昨日の鴉天狗のような。


「俺でるよ。はーい!」


「あら、昨日の方じゃないですか。はいこれ今日の新聞です!」


「どうも」


やっぱり昨日の鴉天狗だった。そう内心思いつつ新聞を受け取る。


「では私はこれで。もう少しで配り終わるので!」


そう言って彼女は飛び立っていった。


「新聞取ってきたぞー」


「ありがとうございます」


「そういばこれ、何が書いてあるんだ?」


そう言って確認すると、こんな事が書いてあった。


『妖怪の山の女性白狼天狗、外来人と同棲!?』


『先日、外来人を確認し取材したところ、白狼天狗と同棲している事が判明しました。外来人は比較的中性的な顔立ちの黒髪で、なんと妖力でも魔力でも、霊力でも無い幻想郷には無い力を使うのだそうです。使いようによっては、周りを吹き飛ばしたり、体を武器に変えたり、動物を呼び出す事も出来るのだそう。今はこれだけの事しか書けませんが、これからもこの外来人に迫っていきたいと思います。』


・・・というようなことが書いてあった。こうも簡単に個人情報とかホイホイ載せていいもんなのか?


「・・・照」


「なんだ、椛」


「今から、あの鴉天狗をシメに行きませんか?ちょっと殺意が湧いてきちゃって」


「奇遇だな、俺もだ」


「丸焼きにしてやりましょうか」


「なら、いい結界術がある。それを使うか」


そして。


「あら、椛にあの外来人ではないですか。どうでしたか?今回の新聞・・・て、あれ?な、なんか二人とも、顔が随分と怖いですよ?」


「・・・やるぞ、椛」


「承知しました」


「あれー!?なんでー!?」


今回、この鴉天狗をシメる為に使うのは、事前に用意した、起爆札を使った結界法陣だ。予想通り、彼女は俺達を撒くために森の中を飛んでいく。そして見えなくなった。


「まぁ、私の手にかかれば撒く事なんて簡単・・・」


「待てー!こらー!」


「あやや、まだ追ってくるんですか!?」


そして、狙ったとおりの方向に進んでいった。すると、まんまと結界法陣の範囲内に入っていった。


「かかったな阿呆が!」


「へ?」


俺達は急いで離れる。次の瞬間、彼女のあたり一体が爆発する。


「きゃー!」


妖怪の山に、爆発音と彼女の断末魔がこだました。

どうでしたでしょうか?最後のはやりたかっただけです。申し訳ありません。


Twitter始めました。もし宜しければ、フォローしてください!リンクの貼り方が分からないので名前だけ載せておきます。黒死鳥@5948


もし間違いなどがあればご指摘お願いします。


それでは次回も、ゆっくりしていってね!



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