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青年幻想記  作者: 黒死鳥
12/12

第十二話 夢と修行と守矢神社

どうも、最近回りでインフルが流行ってきてヤバイなーつまて思ってる黒死鳥です。


サブタイにもある通り今回は守矢神社に行きます。


それでは、どうぞ。

「--て!」


「---ぇ!こ--キ!」


「グッ--」


「あ--!逃げ---!」


「-----ね!」


「早く--なさい・・・」


「俺は-キに興味---。感謝---だな?」


「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!」


ここで、夢から覚めた。


「はぁ・・・はぁ・・・夢・・・か」


俺は思わず叫びながら起き上がる。そしてそれが夢だと知る。窓を見れば、朝日が差し込み、鳥のさえずりが聞こえる。


「どうしたんですか?照」


隣に布団で寝ている椛が目を擦りながら聞いてくる。どうやら起こしてしまったらしい。


「いや、何でもない。起こして悪かった」


「いえ、良いんですよ。どうせもう朝ですし。ご飯、作りますね」


「ありがとう」


椛が部屋を出ると、俺はいつもの服に着替える。一体何だったのだろうか。今はあまり思い出せないが、嫌な感じのする夢だった。それも、まるで昔の嫌なことを無理やり思い出させるような---駄目だ、考えていても仕方がない、とりあえず忘れよう。


「なぁ椛?」


「はい?何でしょう?」


そして、朝ごはんを食べている途中、突然思い出したことを言うことにした。


「突然で悪いんだけどさ、修行、つけてくれない?」


「へ?何のですか?」


「いやー、実は空飛べるようになってるってのすっかり忘れててさ、それで、分からないからやり方を教えて欲しいんだ」


「うーん、それは難しいと思います」


「え?なんでだ?」


すると椛は残りの少ないご飯を食べてから、箸を置き、話し始めた。


「まず、私達は大体はそれぞれの能力を応用して空を飛んでるんです。例えば、咲夜さんだと、まず、咲夜さんは時間を操れますよね?となると時間を速くすれば空間は収縮し、遅くすれば拡大する。とすれば後は上手く空間を操って空を飛ぶ。次に、魔法使いだと魔法を使って空を飛ぶ。博麗の巫女は能力で。で、私達妖怪はそれなりに妖術なり何なりで飛んでるの。分かります?」


「お、おう」


「と、なると照が空を飛ぶには照自身の能力を応用し無いと駄目だと思うんです。」


「なるほどなぁ・・・」


その後俺は食事を終え、椛と一緒に家事を終わらせ、椛を見送った後、印の書かれた巻物を取り出す。


「空を飛ぶ、となるとオオノキの土遁・軽重岩の術か。素質と時間があれば出来るかな?この中になんかねぇかなぁ・・・」


無駄だと分かりながらも、リュックの中を漁ってみる。すると、あの時は無かったはずの紙が数枚あった。


「・・・チャクラ感応紙か?あの時は無かったはずなんだけどな、まぁいいか」


巻物とチャクラ感応紙を1枚持って外へ出る。ひとまず巻物を置き、紙にチャクラを流す。チャクラ感応紙は、使用者のチャクラに反応し、様々な反応が起こる。その使用者のチャクラ性質が火であれば燃え、水であれば濡れ、土であれば崩れ、雷であればシワが入り、風であれば切れる。そういった物だ。そしてチャクラに反応し紙は崩れた。見事、俺は土遁を扱えることが分かった。


「よし、じゃあ印の手順は・・・」


手順を確認し、そこら辺の川の側にあるそれなりの大きさの石を見つけ、印を結び石にチャクラを流し込む。だが、


「やっぱし、そんなに上手くは行かないよな・・・」


術は失敗だった。逆に、この前までが上手く行き過ぎていたのである。そう思いながら再度印を結び術をかける。それは夕方まで続いた。


「はぁ、はぁ・・・やばい、もうチャクラが・・・」


空が赤く染まってきた頃、軽重岩の術はもうほとんど成功するようになってきていた。もうこの辺で術の修行は大丈夫だろうか?とりあえず今日はもうチャクラが足りない。そう思い移動しようとしたその時、


「うぉっ」


足に上手く力が入らず、前のめりに倒れてしまった。気づけば使い続けた右手もかなり痛む。チャクラの使いすぎと、経絡系に負担を掛けすぎたか・・・そうやってしばらく寝そべっていると、誰かがやって来た。


「ふぅー、今日は信者さんを5人も獲得出来ましたよー」


声からして、椛では無い。聞いたことがない。姿を確認したいのだが、その人は空にいるため、確認出来ない。出来たとすればスカートの中・・・おっと、呑気に考えている場合じゃない。俺は声を出して知らせたいのだが、とても眠い。恐らく疲れからだろうか。不味い、このまま眠っては--


「スヤァ・・・」


あろうことか、言ってるそばから眠ってしまった。だが、運良く上の人が気づいた様だった。


「・・・おや?あれは・・・」




「あれ?ここは・・・」


気がつくと、俺は見知らぬ和室で目が覚めた。どうやら、俺は無事誰かに拾われたらしい。額には濡れたタオルが乗せてある。とりあえず体のあらゆる部位を動かそうとするが、動くのはせいぜい首だけだった。これは、満足に動けるようになるまで時間がかかるかもな。外を見ると、外はすっかり夜になっていた。そこに、聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「良かった!目が覚めたんですね!」


首を向けると、そこには緑髪で、緑を基調とした巫女服に身を包んだ女の子が水の桶を持っていた。


「あの、ここは・・・?」


「ここは、妖怪の山にある守矢神社です。山の中で倒れているところを保護させていただきました。あ、因みに私は 東風谷こちや 早苗さなえといいます。」


「俺は如月 照っていいます。助けてくれてありがとうございます。」


「どういたしまして。あ、ご飯まだですよね?今持ってきますね!」


そういって部屋を出て行った。見た目は少しアレだが、優しそうな人だ。そういえば、椛は大丈夫だろうか?心配しているだろうか?本当は直ぐに帰りたいところだが、五体満足に動けないため、帰りようがない。すると、早苗さんが食事を持ってきて、早苗さんに頼み、体を起こしてもらう。


「お口に合えばいいんですが・・・はい、あーん」


「え?いいんですか?」


「すみません、嫌でしたか?」


「いえ、体が動かないのでむしろ有難いです」


そういって差し出された食事を食べる。なんか、一気に年寄りになって女の子に介護されてるみたいだ。


「ん、美味しいです」


「そうですか!?ありがとうございます!」


そして、俺が食べ終わった後、誰かが入ってきた。


「仲が良さそうでなによりだねぇ。遂にうちの早苗にも春が来たかい?」


「か、加奈子様!?違いますそんなんじゃないです!」


襖から、首から鏡を下げた女性が現れた。早苗さんが様って付けてるけど、一体何者なのだろうか。


「ははは、冗談だよ冗談。とりあえず、目が覚めたようで良かったよ。あ、私は八坂さやか 神奈子かなこ。この神社の神の1柱だよ。」


「神・・・?」


「加奈子様はこの守矢神社に祀っている神様の1柱で、私とは小さい頃から一緒だったんですよ」


「え?でも神様って普通見えないはずじゃ・・・?」


「ふっふっふ、照さん。」


「はい?」


「幻想郷では常識に囚われてはいけないんですよ!(ドヤァ」


「そういえばお前さん、照っていったよね?」


「あ、はい」


「あれ?スルーですか?」


ドヤ顔で決まったと言いたげな早苗さんをスルーし、加奈子さんが質問をしてくる。


「自分がどこに住んでるとかは分かるのかい?」


「えっと、一緒に住んでる人は分かるんですけど場所が分からないんです」


「どんな人と住んでたんだ?」


「椛、犬走椛です。俺が寝てる間に見かけたりとかはしましたか?」


「いえ、来てはないですし、見かけてもないですね」


「そうですか・・・」


「まぁ、明日になれば来るだろう。心配することはないさ」


「ありがとうございます」


その後、加奈子さんと早苗さんが部屋から出ていき、しばらく一人となった。どうやら就寝準備をするらしい。因みに、ここは加奈子さんと早苗さんが普段使っている寝室らしい。

そういえば、俺いつの間にか寝巻きに着替えられてるけど服ってどうしたんだ?洗濯したしてくれているのだろうか?ふと思い、チャクラを練ろうとするが、チャクラが練れない。それに練ろうとすると右手がすこし痛む。これは本当にやり過ぎたか。やり過ぎると又旅に体を取られかねない。


『安心しなさい、確かに私は貴方を信用しきった訳では無いけど、こんな場所で乗っ取って尾獣化しようなんて思ってないわよ。そんな事すれば私の命が危ないし』


又旅が精神世界から話しかけてくる。


「そうなんだ?」


『ええ、少なくともあの加奈子って神と天魔って奴、あの人達が本気を出せば勝ち目は無いわね』


「成程」


『その他にもかなりの手練がこの幻想郷にはいる。少なくとも10人近くはね』


そして、そうこう話してる間に誰かが入ってきた。


「おや、倒れてた人間ってのはあんたかい。どうだい、調子は?」


「まぁ、完全ではないですけど、しばらくすれば生活する上では問題ないくらいに回復しそうです」


頭にはくりくりとした目玉が付いた帽子をかぶっていて、何処か蛙を連想させる雰囲気を持つ女の子が入ってきた。いや、蛙とすこし加奈子さんっぽいかな?となると・・


「もしかして、貴方もこの神社の神様なんですか?」


「お、よく分かったね。そう、私は洩矢もりや 諏訪子すわこ。こんな見た目だけど立派な神様だよ。」


「そうなんですか。この守矢神社は、いつからあるんですか?」


「んーっと、大体一年くらい前かな?私達は元々外の世界の住人でね。信仰が得られなくなってきたからここで信仰を得よう、って事でこっちに来たんだ」


「あ、元々外の世界に居たんですか!」


「そうさ。だから色々知ってるよ?早苗と小さい頃から一緒だから色んなものを見てたからね」


その後、諏訪子さんといろいろ話した後加奈子さんと早苗さんが入ってきて4人一緒に寝ることとなった。

どうでしたでしょうか?もし変な所があればコメントでこっそり教えて下さい。ポポポポーンと直します。


途中、土遁を使えるようにしましたが、いちいち修行シーンを書いているとアレなので、知らず知らずの内に別の術が使えるようになっていくと思いますが、ご了承ください。


それでは次回まで、ゆっくりしていってね!

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