第十話 紅魔館回り
最近リアルが忙しくなって来て投稿が遅れました。空き時間で作ってたので所々おかしな所があるかもしれません。ご注意ください。
それでは、どうぞ。
「だいぶ落ち着いたか?」
「「・・・(コクッ」」
あれから5、6分、椛と咲夜はだいぶ落ち着いてきた様子だった。
「そういえば、俺ってどのくらい寝てたんだ?」
「大体1日位です」
俺はまず、真っ先に気になったことを聞く。すると椛が答えた。1日って・・・結構寝てたんだな、俺。
「・・・今、何時なんだ?」
「だいたい、1時位。お腹空いてない?」
「いや、いいよそんな・・・」
ぐぅ〜
「「「・・・」」」
すると突如、腹が鳴った。俺ではない。周りの顔を見ると、椛が顔を赤くしていた。椛か。昼ごはんは食べてないのかな?ちょうど俺も少し腹が空いてるし、頂くことにした。
「うー・・・」
「椛が空いてるみたいだし、俺も頂くよ。」
「分かりました。少々お待ちください。」
急に言葉が固くなった。仕事モードに入ったのかな?服もメイド服だし。すると、咲夜の姿が消えた。
「消えた・・・あっ、そういえばなんか時を操れるんだっけ」
俺は見ていた記憶を思い出し、そうつぶやく。時を操れると言っても、専用の懐中時計がないと使えないのだ。
「それじゃあ、俺達も行くか」
「あれ?分かるんですか?」
「一応記憶は思い出したからな、多分大丈夫だ、問題ない。」
「じゃあ、お願いしますね」
そう言って食堂に行こうとした。結果。
「あれー・・・確かこっちだった様な・・・でも、あれー?」
「駄目じゃないですか・・・」
迷った。あれ?こっちじゃなかったっけ?あれ?これって完全に迷子になったか?あはは・・・どうしよう。
「・・・どうするんですか?」
「どうしよう?」
「待ちましょう、もう。咲夜さんが来るまで。」
「・・・そうするか」
数分後・・・
「あっ、こんな所にいた」
「おっ、咲夜」
「おっ、じゃないわよ。どんだけ探したと思ってるのよ」
「いやー、何回か来てるし記憶も戻ったから行けるかなーって思ったんだけどなー」
「はぁ・・・まぁいいや。食堂はこっちよ。」
そうして食堂に案内される俺と椛。食堂には、長いテーブルの上に量は少ないけれどそこそこ豪華な食事が置いてあった。
「いいのか?こんな豪華なの」
「いいのよ。別に。さ、食べて」
「「いただきます」」
俺達は咲夜の言葉に甘え、椅子に座り食べることにした。
「ん、うまい!」
「美味しいです!」
「うふふ、ありがとう。」
咲夜とは幼馴染みだが、咲夜の作った料理は食べた事が無かった。なのでこういう自分の幼馴染みが料理を作ってくれる、というのは嬉しい。そして、昼ごはんを食べ終わった後、
「「ご馳走様でした」」
「お粗末さまでした。2人は、この後どうするの?」
「俺は皆に色々挨拶とかして行きたいけど・・・椛は?哨戒の方はいいのか?」
「あー、そうだ!どうしよう・・・!」
「あー、だったら仕事に行ってきな?俺は1人でも帰れるからさ」
「大丈夫ですか?」
「安心しろ。襲われそうになったら返り討ちにするから」
「そうですか?じゃあ、そうさせてもらいます」
そして、玄関まで椛見送る為、ついていく。
「気をつけて帰ってきてくださいね?」
「心配すんな、大丈夫だって」
「ふふ、分かりました。それじゃ、気をつけて。」
「椛も。」
そう言い、椛が妖怪の山の方に飛んでいく。それを確認すると俺は中に戻る。
「それじゃあ、最初誰の所に行こうかな・・・ここから近いし、美鈴姉さんのところに行くかな。多分寝てるんだろうな、どうやって起こそうかな・・・」
せっかく入ったのに意味ねーじゃんと心の中で自分にツッコミをいれながらながらドアを開けて門の前に向かう。壁の前に来るとジャンプで壁を越え、着地し、美鈴姉さんを見ると、
「あれ、姉さんが起きてる。珍しい。」
「・・・」
「あれ?おーい」
「スピー・・・スピー・・・」
「・・・」
目を開けているので起きているのかと思ったが、どうやら目を開けながら寝ているらしい。器用だな・・・そんなことを思いながら俺は思いっきりデコピンをする。
「いたっ!す、すみません咲夜さ・・・あれ?」
「姉さん門番なのに寝てちゃダメでしょ?いつもの事だけどさ」
「あれ?なん、え?」
「あれ?ひょっとして覚えてない?まぁ、それもそうか。俺が来る時ほとんど寝てたし」
「いや、覚えてはいる・・・え?もしかして記憶・・・」
「まぁ、一応」
「え、あっ良かった〜椛さんから記憶を失ってるって聞いたからてっきりもう私のこと分からないかと・・・」
「ははは、美鈴姉さん動揺しすぎだよ」
動揺している美鈴姉さんにツッコミを入れる。このまま行くのもどうかと思うので軽く話をする事にする。
「どう?最近は。なにか変わった事あった?」
「うーん、色々あるんですが数年前、お嬢様が異変起こしたくらいですかね?」
「・・・レミリアが?」
異変というのは前に聞いたが、一体レミリアが何をしたのだろうか?あっでも暇つぶしでなんか問題起こしそうな人だったからな・・・
「なんか昼間でも外に出たかったらしく、霧で空を覆って日光を遮ろうとしたみたいです。」
「あー・・・やっぱし」
俺はその言葉を聞いて少し呆れた。でも日光遮ったら昼とか夜とか関係なくないか?まぁ、それはおいとこう。
「それじゃ、そろそろ他の人の所に行きますか」
「そうですか。あ、そうそう。妹様、幻想郷に来て初めて友達、出来たみたいですよ?」
「・・・!そうか、良かった・・・」
「それに加えてもう幽閉もされてませんので、ご安心ください」
「うん?俺がフランと会ってたの知ってたの?」
「幻想郷に来た後ですけどね。それだけです。」
「そっか、それじゃあね。」
「ええ」
そして俺はさっきと同じ様に壁を飛び越え、中に戻る。次は誰のところに行こうか。フランは長くなりそうだから最後にしたいし、だとするとパチュリーの次かな。だとするとレミリアのとこか。
「えーっと、確かこっち・・・」
俺は懲りもせずに記憶を頼りに進む。暫らくするとそれらしき部屋が見えてきた。よし、今度は迷わずに着いたぜ。
「失礼しまーす。レミリア、居るか?」
ノックをして部屋に入る。するとそれらしき幼jy・・・子どm・・・女の子がまるで待っていたかのように椅子に座って待っていた。
「あら、目を覚ましたのね。どう、調子は。」
「お陰様で良くなりましたよ。それに記憶も取り戻したしね」
「そう、良かったわ。それより、さっき何か失礼な事考えなかった?」
「いいやなにも?」
考えを読まれるが、軽く流す。しかしあんまり反応が無いのは、運命を操る能力、だっけ?それを持っているからだろうか?なんかそうなこと過去に言ってたような気が・・・そんなことを考えながら向かいの椅子に座る。
「そういえば、いくつか質問いい?」
「なにかしら?」
「前にいたメイドってどうしたんだ?皆妖精メイドになってるけど」
「ああ、それはね、こっちに来た時にパチェに頼んで皆妖精にしてもらったの。」
「なるほど・・・でも、人間のままでもいいんじゃないか?」
「前はそう思ったんだけどね、妖怪の中には人間をただの食べ物としか思ってない奴もいるみたいだし、もし食べられたら嫌じゃない?だからよ。それに飛べた方が色々便利だろうし。」
なるほど・・・そうすれば食べられることはない、ということか。あれ、そういえば、
「そういえば、咲夜も飛べるのか?」
「ええ、そうよ?」
「それは、何でなんだ?」
「・・・仕様よ」
「え?」
「仕様よ」
「いやあの」
「仕様よ」
「アッハイ」
なぜか「仕様」という言葉で片付けられた。なんで?まぁ、これは深く考えないでおこう。そうしよう。さて、次の質問。俺は現実でのあの事について聞くことにした。
「じゃあ次だけど、レミリア達が幻想入りしてから親しい繋がりを持つ人以外咲夜っていう人がいたっていうのを全員覚えてなかったんだんけど、なんかしたのか?」
「え?私は何もしてないわよ?」
「え、そうなのか?じゃあ、何でなんだよ」
「そんなこと聞かれたって困るわよ。・・・多分、私達が幻想郷に来た時に何らかの現象が起こったんじゃないかしら?考えにくいけど」
「うーん、まぁ考えてても分からないし、これは忘れるか」
「そうね、そうしましょうか」
「それじゃ、そろそろパチュリーの所に行ってくるわ」
「そう、フランにも会ってあげてね」
「もちろん、そのつもりだよ」
そう言って俺は椅子を立ち、部屋を出て地下室の大図書館にいるパチュリーとこあ姉に会いに行くことにした。
どうでしたでしょうか?
紅魔郷にてレミリアが異変を起こした理由につきましては、もし明確な理由があったらごめんなさい。
他にもおかしな点があれば指摘して下さい。
追記:時間軸的には、風神録の後という設定です。
それでは次回まで、ゆっくりしていってね!




